« | メイン | »

2012年12月26日

「山玄茶」 京都・祇園・日本料理

少し前、祇園にある「山玄茶」に行ってきました。
滋賀県の水口から祇園に移って5年目を迎えられました。

いまや予約の取りにくい人気店です。

5周年を記念してのおめでたい席です。

最初は、鶴亀の器です。
121226894.jpg

中は、ヒラメの昆布締めに唐墨、唐墨の塩味やコクがきいています。
121226896.jpg

鯛の器です。
121226897.jpg

中は、鯛と赤飯にあんかけです。
121226899.jpg

身も心も温まる料理です。

椀物は、小蕪と甘鯛。
121226901.jpg

上にはうぐいす菜、松茸、もみじ人参がのります。
一口目の味わいが、具材の味でどんどん変化してゆきます。

造りは鯛、イカ、伊勢海老、蛸です。
121226904.jpg

鯛の脂のノリには驚き。
伊勢海老の甘みも記憶に残っています。

野菜も一緒です。
121226902.jpg

アンディーブ、人参、水菜、玉ねぎなど。
それをバーニャカウダ風に味噌ベースのソースにつけて食べます。
伊勢海老もこれで食すとかなり印象が異なります。

よこわはさっと辛子醤油にくぐらせて、細いネギをつけて食べます。
121226905.jpg

いいですね。

こっぺかにの蒸し寿司。
121226908.jpg

内子と外子がたっぷり入っています。
分量は少しですがインパクトありです。

偶然にも知り合いが臨席で、アルコールの差し入れがありました。
121226910.jpg

月の桂の「稼ぎ頭」は極めて飲みやすく、旨い清酒でした。

のどぐろの味噌漬け。
121226912.jpg

一時間ほど軽く漬けてあります。
山くらげ、酢レンコンが付け合せです。
のどぐろの脂分が上品な感じになっています。

八寸。
121226914.jpg

晩秋を思わせる演出です。

汲み上げ湯葉には海老ととんぶり。
121226915.jpg

雲子のちり酢。
121226916.jpg

松葉かににはほうれん草、松の実、大徳寺納豆です。
121226917.jpg

れんこんを練りこんだれんこんパン。
121226918.jpg

液体が多いので、これで付けて食べるということです。
うれしい配慮です。

下足を塩胡椒で味付けしてあります。
121226920.jpg

近江牛のみすじは下仁田ネギ、銀杏、エリンギです。
121226924.jpg

八丁味噌での味付け。
みすじの脂分が旨みです。

信州そばです。
121226925.jpg

うずらの卵、長芋のたたき。
これで口の中がすっきりです。

みすじを食べたあとに白いご飯を入れて食すのです。
121226926.jpg

これが美味。

柚子釜にはウニ、鮑、なめたけです。
121226928.jpg

身体も温まり、少しの酸味と鮑やウニのコクが生きています。

とうとう締めのご飯です。
121226929.jpg

ご主人の増田さんが、ご飯の説明です。
121226930.jpg

一口目はそのままで。
121226931.jpg

甘いです。

二口目には塩梅干しを。
121226932.jpg

また異なる甘みです。

次は日野菜です。
121226934.jpg

白ご飯の味わいが変化してゆくようです。

しらすは、実山椒を酒で一時間漬けたものです。
121226935.jpg

さあ、ご主人が次のアプローチです。卵ですね。
121226936.jpg

白ご飯に溶き卵をかけ、その上に鰻を少量。
121226938.jpg

そしてご飯をかるくのせます。
121226937.jpg

また溶き卵をかけます。
121226939.jpg

そしてしらすです。
121226940.jpg

それを一気にかき混ぜると「ライスカルボナーラ」の完成です。
121226942.jpg

これは旨みの重なりが見事です。

鰻茶漬けも素敵です。
121226941.jpg

代白柿にはブランデーのジュレがけです。
121226944.jpg

ピオーネとの相性もいいです。

栗鹿の子です。
121226948.jpg

ぎりぎりまでの柔らかさの羊羹です。
121226949.jpg

「山玄茶」の料理は、ますます変化し、完全に増田さんの世界が構築されていました。

素晴らしい食事の時間でした。
121226951.jpg

「山玄茶」
京都市東山区祇園町北側347-96
075-533-0218

投稿者 geode : 03:46