2015年07月10日

「ミラノ万博 日本館」 イタリア・ミラノ・ミラノ国際博覧会

ミラノ国際博覧会は「地球に食料を、生命にエネルギーを」をテーマに、

「食料の安全、保全、品質の科学技術」
「農業と生物多様性のための科学技術」
「農業食物サプライチェーンの革新」
「食育」
「より良い生活様式のための食」
「食と文化」
「食の協力と開発」

という7つのサブテーマのなか開催中。

各国が「食」をいろいろなテーマで表現している。

会場内は、穀物やコーヒー、スパイスなどという
統一テーマで複数の国が展示をしているゾーンもある。

日本館のエントランスは、清酒の樽がモチーフとして使われている。
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投稿者 geode : 01:20

2010年10月31日

「OSAKA FOOD COLLECTION」 大阪・阪急三番街・マルシェ

10月30日から11月7日まで大阪・梅田阪急三番街で恒例の
「OSAKA FOOD COLLECTION」が始まりました。

「いつもは会えないから、大切な時間にしよう」というキャッチフレーズ。
なにわの伝統野菜をはじめ、大阪の食が勢揃いです。

北館地下2階催し広場ではグルメマーケット「マルシェ三番街」を
開催しています。

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「なにわ伝統野菜」をはじめ、河内鴨、犬鳴ポーク、大阪産黒毛和牛、
水産加工品、地ソース、地ワイン、地酒、ジャム、果物など
期間限定特別価格で販売中です。

また飲食店では「なにわ伝統野菜」を使った創作メニューを提供中です。

この催し、今年で3年目。土曜日の開始日の様子を見ていると、
次第に定着してきた感じをうけるのです。

「OSAKA FOOD COLLECTION」
どうぞおでかけください。

投稿者 geode : 22:31

2008年02月22日

「魯山人と鯰」   京都・何必館   現代美術

「あまから手帖」連載企画です。
京都祇園「何必館」の学芸員・梶川由紀さんが、毎回ゲストにちなんだ魯山人の作品を選び、そこから対談が始まります。

4月号のゲストは、伝説の料理人・元「ジャン・ムーラン」のオーナーシェフ・美木剛さんです。美木さんは、稀代の読書家であると同時に芸術にも造詣の深い人物です。また魯山人の偉大なるファンでもあります。

初回の大阪大学・鷲田清一総長
二回目の建築家・竹山聖さん
と同様に、美木さんの美術や写真に対する視点というか、その美学には感心することしきりです。

そんな美木さんに、梶川由紀さんが選んだ魯山人の作品は、「鯰」です。

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これは1923年魯山人が40歳の時の作品。須田青華さんの窯で焼いた作品。これが焼き物の初期で、67歳で死ぬまで20万点の作品を残すというから、やはり魯山人は傑物ですね。

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投稿者 geode : 01:15

2007年12月30日

「魯山人逍遙」   京都・祇園   何必館

昨日予告をした「あまから手帖」2月号からの新連載。
「魯山人で紐とく」の初回は、大阪大学鷲田清一総長です。聞き手は「何必館」の学芸員にして館長・梶川芳友さんのお嬢さん。

4階の茶室で対談は始まり始まり。奥の障子に光が当たるとぼんやりとした丸を描くのです。これが光の強さによって種々な見え方。自然が生み出す造形です。

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鷲田先生が手にとっておられるのが北大路魯山人の器です。「こんな対談を行っていると、僕達に出されたお茶を飲む器が魯山人だったりするんですよ」と。

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その通りでありました。
しっかりしたフォルムですが、持ちやすく、口当たりも柔らか、飲みやすい器でした。

ここから本当に縦横無尽に話題は広がりをみせたのであります。

撮影は田村尚子さんという女性写真家にお願いしています。

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仕上がりが非常に楽しみ。

今日が、今年最後のブログとなりそうです。来年も引き続き、よろしくお願いします。

何必館
京都市東山区祇園町北側271
電話 075-525-1311

12/25付、門上武司研究所サイトに

 ☆『海外通信』 Torino通信 Vol.4
  年末年始はアウトクトノで酔いしれたい。いや、一年中
  

12/21付、

 ☆『マスターソムリエ岡昌治の「心に残る今月の一本」
  Vol.4 「Japanese Sparkling Delaware(ジャパニーズ スパークリング デラウェア)
      KING SELBY(キングセルビー)」

アップしました。↓

 http://
www.kadokami.com/
http://
www.kadokami.com/

投稿者 geode : 03:06

2007年10月23日

「初めての書評」

今日は、お知らせです。
現在発売中の「週刊現代」で書評を書きました。これは初めての経験です。

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オーダーをいただいたのは、なにわ料理の研究家にして、なにわ料理を推進されてきたかつて「喜川」や「天神坂上野」のご主人であった上野修三さんの「なにわ大阪 食べものがたり」です。

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大阪固有の食材を通して「大阪食の歳時記」というスタイル。全編、上野修三さんが喋るように大阪弁で書かれています。
しかし、単なる食の歳時記に終わることなく、食に対する真摯な姿勢が、じんわり伝わってくるのです。そして、食の未来にまでスポットを当てた記述は、見事なモノです。

さて、その著作をいかに評論するのか。
書評となれば、まず内容を簡潔の伝える必要があります。加えて読み処を紹介しなくてはなりません。しかしです。それで終わってしませば、単なる紹介文です。

そこに筆者の視点を、いかに盛り込むのか、これが問題です。誉め称えるのは、比較的容易いことなのです。それに加えて、筆者の思いが入り込みスパークしてこそ、読み物として成立するのです。

悩みましたね。ホント!こちらの技量を計られているようなものですから。

最終的には、大阪弁と言葉ということをポイントとして書き上げました。

是非とも「週刊現代」の書評のページを読んでください。よろしくお願いします。

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※本日10/23、門上武司「食」研究所サイト上に新コンテンツ
 ☆今月の「学会」レポート 2007年9月度
  2007年9月度「第57回 福臨門酒家 大阪店」アップしました。

 その他、
 ☆『マスターソムリエ岡昌治の「心に残る今月の一本」
  Vol.1「五月長根葡萄園2006 エーデルワイン」
 も公開中。↓

 http://
www.kadokami.com/

投稿者 geode : 01:51

2007年05月13日

「西条市・食の創造館」  愛媛・西条市   エトセトラ

この4月に開館したばかりの「西条・食の創造館」。
「おいしい西条」をテーマにオープニング記念イベント。

プログラムは二つ。

一つは、京都・百万遍「梁山泊」の橋本憲一さんによる
「西条の食材で手軽に作れる京料理教室」。
今回は「鯛」が主たる素材。
橋本さんは、鯛を使って3種、キュウリをつかって1種の料理を作ることとなった。
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橋本さんは、日本各地で「あなたの町で京懐石」という料理教室を開催し、経験豊かなので会場は笑い声も多数で、盛り上がること、盛り上がること。
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献立は
↓鯛のジャガイモ蒸し
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↓鯛のかぶと煮
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↓鯛の中骨芹雑炊
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↓キュウリのフライ
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これは傑作である。まるでアスパラガスのような味わい。

二つ目は
中村新さん(さまざまな飲食の開発にかかわるプロフェッショナル)と僕が「求められるおいしさと西条の食」をテーマにトークショーを実施。人気の取り寄せ商品を紹介しながらであった。

食を中心とした地域活性化イベントである。可能性ある地域には不可欠な展開。

投稿者 geode : 04:34

2007年04月09日

「ウスターソースのなぞ・・・」        エトセトラ

アンケートに答えるべく
ウスターソース11種とお好み焼きソース1種を買い込んだ。
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ある本で、こんな一文を見つけた。
「英国には60もの異なる宗教があるが、ソースはただの一つだ」
というもの。

ウスターソースの発祥地はイギリス・ウスター市。
その昔、ウスター市に住むしっかり者の主婦が、野菜や果実の切れ端を捨てずに、こしょうや唐辛子などのスパイス、塩、酢などを加えて壺に入れておいたところ、数ヵ月後、芳香を放つソースができていたとか

こんな説もあり、それが有力だ。
1890年代後半頃ある貴族が、イギリスの植民地であったインドからソースの作り方を持ち帰り、薬剤師であった二人の人物(ジョン・リーとぺリン。現在そのままのブランド名となっている)に命じて作らせたものが発祥であるとされる。
リー・アンド・ペリン (Lea and Perrins) ブランドのウスターソースは、イギリスのみならず世界各国で広く使われていて、その製法は現在でも社外秘である。

よって、リー&ペリン社のウスターソースを基準とした。

1・リー&ペリンより旨い
2・リー&ペリンと同じ程度
3・リー&ペリンより不味い
4・ウスターソースかどうか分からない

そのままでは味気がない。
ソースはなにか食べ物と一緒で効力を発揮する。
1・まずはそのまま
2・揚げ物、コロッケと一緒に
3・事務所の女子チームに聞くとキャベツでしょ、と

深夜、我が家のテーブルはウスターソースとコロッケとキャベツに占領されたのでありました。
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その結果、旨みを呈するところで
「オジカソース」の復刻版が一押し。 これには旨みを感じさせる昆布だしが入っておりました。

投稿者 geode : 01:36

2007年02月27日

「京屋旅館別館 歓喜庵」  愛媛・西条  旅館

愛媛県西条市。確固たるイメージはやや希薄である。ところが、四国でもっとも高い石鎚山系の山中に驚く宿があった。
「京屋旅館 歓喜庵」。
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京屋旅館自体はお遍路さん用の簡易宿泊所からスタートした。しかし主の伊藤隆治さんは、志高く、いい湯が湧くので立派な宿を作りたいと、道楽かと見紛うような宿を作ってしまった。
本館は、元々生家が使っていた木材を使う。およそ200年前の木材というが太さといい艶といい、まだまだ現役である。そこに部屋があり、温泉がある。この湯がまたすごい。白濁の極致といいたいぐらいの濁りよう。そこに身体を沈めるだけで肌が美しくなるようだ。

離れと露天風呂もある。離れは囲炉裏が切ってあり、そこで西条産の素材を焼く。「わしはなんも手をかけんと、そのまま焼くのが好きだから」と主。野菜も山菜もすべて自家製。一寸豆のほくほく感と甘さは強烈。

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冬は猪が名物。猪は脂が魅力である。その甘味に食が進み、酒も喉をすべる。

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春は山菜、夏は鮎、秋は鰻、冬は猪。またアメゴと素材はふんだんにある、野趣に富んだ料理を満喫し、温泉につかると、あとはぐっすり眠るだけ。

もう一つの魅力は露天風呂。「石で造ったら一生もんやろ」と主が言うように、風呂も壁も全て石という凝りよう。
そこから眺める下界というか湖の様は、全てを忘れさせて余りある。

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この風呂に入るだけでも大いに値打ちあり。

まだまだ知られざる温泉宿。また季節を変えて訪れたい一軒である。

京屋旅館別館 歓喜庵
愛媛県西条市黒瀬上の原字260-1
0897-59-0522
http://kankian.jp

投稿者 geode : 09:45