2007年09月28日

「浮橋」  京都・京都駅グランヴィアホテル   日本料理

京都駅がリニューアルされて10年が経った。
グランヴィアホテルや伊勢丹など新しい集客装置も大成功であります。
グランヴィアホテルは、各地にあるグランヴィアホテルの旗艦店として、絶えず新たな取り組みを仕掛けてきた。この日本料理の「浮橋」がリニューアル、いわゆるシェフズテーブルが完成した。靴を脱いで上がる。席数5席のみ。
村上和食料理長が自ら包丁を振るうのです。

まずは先附け

1033696.jpg

青ぜんまいの白和えです。淡い味付けで、これからの食事の世界への誘い。

百合根と銀杏

1033698.jpg

銀杏は香ばしく、百合根の甘さにうっとりです。

湯葉の玉締め

1033700.jpg

ウニの香りも生きています。

アワビの柔らか煮

1033701.jpg

オクラのたたきが乗ります。
「シンプルにいい素材を、あまり手をかけずにお出しするのです」と。

造りは

1033702.jpg

中トロの炙りに大根おろし。この辛味が中トロの甘さと旨みを増幅するのです。

伊勢エビの料理

1033703.jpg

これは伊勢エビをボイル。半生です。それを料理長が前で手で裂き、このこと和えるのです。反則といいたいぐらい贅沢です。

椀物は

1033705.jpg

鱧と松茸。この季節に相応しい中身。

この椀の蓋は次からの料理に使います。まるでお茶の作法のようです。

1033706.jpg

カウンターにはグリーンの長皿が

1033707.jpg

焼いた松茸が乗ります。
香り味わいともに素敵です。

蕪です。

1033710.jpg

味を含ませた蕪を軽く焼き、そこの柚子味噌と振り柚子。熱々の田楽ですが、ほっとします。

続いて牛肉三連発
牛肉はかたまりで焼き、スライス。それを三種の調味料で食べるのです。

まずはじゃこおろし。

1033711.jpg

さっぱりです。

つぎにわさび。

1033712.jpg

牛肉の旨みにわさびはいいです。

最後は塩。

1033713.jpg

これで牛肉の香りを堪能です。

万願寺唐辛子

1033714.jpg

これは甘く削りかつおに醤油。もう黄金のバランスです。

焚き物です。

1033715.jpg

別注の厚みのある厚揚げにしろな。いわゆる揚げとしろなのたいたんです。しかしその味わいの上品さは流石です。

締めは「やはり白ご飯がいいでしょう」ということで白ご飯です。

1033716.jpg

しかし、ちりめん山椒や香の物などたっぷりでつい二膳食べてしまいました。

デザートは

フルーツ
1033718.jpg

本ワラビをつかったわらび餅
1033719.jpg

そば粉のロールケーキ
1033720.jpg

このロールケーキがいけるのです。じつは入り口のところに蕎麦コーナーもあり、そことの連動です。

京都駅と併設したグランヴィアホテル。目を横にやれば京都駅ビルの吹き抜けが見えます。このロケーションは興味深いというか、いいですね。

加えて、村上料理長が立ち仕事、つまり客の前で自ら調理を担当する姿は、愉しさが伝わってきます。

1033708.jpg

「私は喰いきりの料理をやりたいと思っています。いろいろお話をしながら料理をだしてゆく、これが楽しいのです」と。この「浮橋」5席ですが、使い方は幾多もありです。

浮橋
京都市下京区烏丸通塩小路下ル JR京都駅中央口
ホテルグランヴィア京都M3F
075-344-8888(大代表)

※門上武司「食」研究所サイト上にて
 『マスターソムリエ岡昌治の「心に残る今月の一本」』
Vol.1「五月長根葡萄園2006 エーデルワイン」を公開中。↓
 http://
www.kadokami.com/

投稿者 geode : 02:14

2007年09月27日

焼きya「天下茶屋 たゆたゆ」   大阪・天下茶屋・焼きとん

京都の若き料理人と月に一度の勉強会。今回は先方から「豚料理」というリクエストが出た。豚はここ数年銘柄豚が登場し、俄然面白くなった。
豚を扱う料理店が増え、選択に困るほどである。

さまざまな情報を収集し、天下茶屋の焼きとんya「天下茶屋 たゆたゆ」に出かけた。堺筋本町の大阪商工会議所での仕事を終え地下鉄堺筋線に乗る。本町から約20分強で天下茶屋に着く。駅からは数分の立地。

1033663.jpg

店の看板と提灯がいい雰囲気をつくってます。
これで期待は高まるのです。

カウンターに女性2名、男性5名という組み合わせです。主の川端友二さんに任せました。豚は茶美豚です。

まずはガツしんです

1033665.jpg

胃袋の湯引きにポン酢たれ。こりっとしていいですね。

焼きで2種

1033666.jpg

右はガツしんで塩
左はタン下は醤油たれ
まったく臭みなどなし、食感の楽しみです。

もつ鍋

1033668.jpg

これが味噌ではなくすまし。生姜がきいて見事な味わいです。これにはやられました。

のどぶえ

1033670.jpg

気管弁です。軟骨に近い感覚。これで二頭分です。

てっぽう

1033672.jpg

直腸。一口目は少しホルモンの匂いがするのですが、二口目はすぐに慣れるんですね。旨さが先行です。

次も二本。

1033674.jpg

右がチレ、脾臓ですが背肝に似た感じで好きな部位です。左はちちかぶ、乳腺です。

生つくね

1033675.jpg
これは鶏のつくねです。

これは貴重です

丸腸

1033678.jpg

脂がじゅわっとで味の濃い部位。いいです。

つくね

1033679.jpg

これは豚と鶏との合い挽きです。生卵を付けるのも素敵なプレゼンテーションです。

締めのご飯は各種

たまごかけご飯

1033680.jpg

じゃこ飯

1033682.jpg

ささみ丼

1033684.jpg

バターしょうゆご飯

1033685.jpg

このバターしょうゆご飯は小さい頃によく食べたものです。旨さの出し方が見事です。

非常にざっくばらんな雰囲気の中で、確実に旨いモノを供する。これは繁盛の法則です。「九州の養豚場から見てきました」という川端さんの熱意も十二分の伝わってくる店です。北加賀屋にもつ鍋の店ありです。

焼きya 天下茶屋 たゆたゆ
大阪市西成区天下茶屋3?23?22
電話:06-6659-1201

※門上武司「食」研究所サイト上にて
 『海外「食」レポート』Torino通信Vol.1 「食に保守的なイタリア人が
受け入れる新しいパスタとは?」を公開中。↓
 http://
www.kadokami.com/

投稿者 geode : 05:11

2007年09月26日

「vento」     京都・寺町     イタリア料理

休日の昼下がり。前から気になっていたオステリアに入る。向かいに、隠れ家のような、というより隠れ家のシャンパンバー「コート・デ・ブラン」があり、そのオーナーから薦められたこともあった。

今年の6月オープンだと。
ホント、こぢんまりした店内は落ち着いた空気が流れていた。

メニューを開く。ランチセットは3種類。前菜、パスタ、パン、デザート、エスプレッソのコースを選ぶ。
パスタのみチョイス。

前菜は4種盛り

1033655.jpg

ヒラマサのカルパッチョ
生ハムにカボチャ
自家製鴨のスモーク
1種類失念

しっかりした塩分の利かせ方や薫香の強さもうれしい。潔い仕事なんです。

ジェノベーゼ

1033656.jpg

これも塩分しっかり。旨みを引き出すには塩をどこまで打てるか、これは料理人の生命線だと思います。

キャベツとアンチョビのスパゲッティ

1033659.jpg

これも塩分見事。スパゲッティだが、自家製麺。だから麺の食感が微妙に異なる。これが具やソースとの絡みがいい。

デザート

1033660.jpg

マロンのタルト
パンナコッタ
カタラーナ
イチジクの赤ワイン煮

最後にカフェ

1033662.jpg

シェフの山田重嗣さんは「fukumura」の出身である。
パスタにかける思いは相当のもの。すべて自家製麺を貫き通すというポリシーだ。
10席余のレストランだからこそ可能となるシェフの個性が色濃く漂ってくるのです。
「どしっとしたイタリア料理が好きなんです」ときっぱり言い切るところが魅力的です。流行より、自らのポリシーを守ろうとする姿勢は、きっと食べる側に伝わってくるのです。

vento
京都市下京区寺町通松原下る 幸兵ビル1階
075-352-5501

※門上武司「食」研究所サイト上にて
 『海外「食」レポート』Torino通信Vol.1 「食に保守的なイタリア人が
受け入れる新しいパスタとは?」を公開中。↓
 http://
www.kadokami.com/

投稿者 geode : 01:20

2007年09月25日

「ひさ田」     岡山・赤磐市     寿司

山陽道、山陽インターチェンジからクルマで10分ばかり走る。郊外型というか、おそらく山地を宅地開発した住宅街の一角に、突如として「すし処 ひさ田」の文字が見える。

1033397.jpg

噂は聞こえていた。「あまから手帖」も昨年取材をしたことがある。サワラがテーマであった。

予約は午後1時。しまなみ海道の島民23名の島からの帰り道である。

開店は14年前というが、店内は美しい。カウンター上に埋め込まれたテレビが時代を彷彿させる。

アテは

1033403.jpg

1033404.jpg

1033406.jpg

帆立、サワラの炙り、鱧しゃぶ・山葵の軸付き

ここで酒をということになるのだが、クルマの運転です。日常から寿司の世界に入ってゆく。

さあ、握ってもらお。

あまてカレイ

1033408.jpg

一日寝かしてあるため、旨み(アミノ酸)が乗っています。

アオリイカ

1033409.jpg

ワタリガニ

1033410.jpg

サワラのづけ

1033411.jpg

辛味大根が乗っています。サワラの脂分と大根は絶妙。

みる貝

1033412.jpg

瀬戸内のウニ

1033413.jpg

クルマ海老

1033414.jpg

これは開いて寿司飯を包み込むように。

中トロのづけ

1033415.jpg

鉄分が旨みです。

キス

1033416.jpg

下津井のタコ

1033417.jpg

アワビ

1033419.jpg

シャコ

1033421.jpg

イクラ

1033422.jpg

太刀魚

1033424.jpg

吉田牧場のモッツァレラチーズのづけ

1033427.jpg

これが意外と合うんです。チーズと醤油は相性よしです。

玉子

1033430.jpg

芽ネギ

1033432.jpg

蕎麦

1033434.jpg

父上の手打ち
これは要予約なのですが、隣の席に座ったお客さんが非常に楽しい人で、お裾分けです。

締めは、お母さんが作ったあんです。

1033436.jpg

姿美しい、まさに「鄙にも稀な」という寿司屋さんです。大阪の「すし豊」で修業を積んでの独立。といっても14年前に江戸前が支持されることなく、少しずつファンを増やしていったとのこと。いまでは岡山市内はもちろん、福山、神戸からのお客さんがどんどん増えているとのこと。決してこの地を動くことがない、と漏れ聞いたのですが、その判断は正しいと思います。
これで、また山陽道を走る楽しみが増えました。

ひさ田
赤磐市桜が丘西9?1?4
0869-55-8585 

※門上武司「食」研究所サイト上にて
 『海外「食」レポート』Torino通信Vol.1 「食に保守的なイタリア人が
受け入れる新しいパスタとは?」を公開中。↓
 http://
www.kadokami.com/

投稿者 geode : 01:20

2007年09月21日

「京都ネーゼ」     京都・木屋町三条     イタリア料理

「京都ネーゼ」。京都の、とか京都風などの意味を持つ。この店名が示すようにイタリア料理店です。
シェフは、森博史さん。カウンターが魅力のイタリアンなのです。というのは、カウンターの使い方は、まるで板前割烹そのもの。つまり、食べる側のリクエストに答えていただけるわけ。

京都産 ヤギのフレッシュチーズから始まりました。
吉田さんのレーズンパンです。

1033572.jpg

これが滅法旨いんです。チーズのフレッシュ感が素晴らしい。

「このスライサーを見た時に、店をやろうと決心しました」と森さんが話すスライサー。

1033574.jpg

じつは、これを使って自分で生ハムを切るのです。チャレンジしました。
「うちは参加型の料理店です」と笑いながら、いいですね。

その成果です。

1033576.jpg

生ハムとイチジク、ゴールデンコンビです。

淡海地鶏の内臓 軽いスモーク

1033581.jpg

白肝、背肝、丸肝、せせり、白子、鶏冠などに火入れしてから軽く煙を当てます。このスモークの器がいいんです。チップはサクラとクルミ、そこにローズマリー、タイム、ウイキョウで香り付けです。これにはやられましたね。鶏冠も可愛いでしょう。

スパゲッティカルボナーラ 淡海地鶏のキンカンと共に

1033584.jpg

キンカンはねっとり。それをつぶすとまた濃厚な玉子の味が広がる。ふんわりパルミジャーノと絡み合っていい具合になってきます。

シャラン産の鴨

1033588.jpg

器が面白い。それをいかに活用するのか。それもシェフの腕前であります。この焼き色も見事です。

デザートは

1033589.jpg

温かいチョコレートケーキ。フォンダンショコラですね。容器に入れたまま温めるので、温度が保たれる。中からチョコレートがトロリとでてきます。

1033591.jpg

エスプレッソを飲みながら、シェフといろいろおしゃべりできるのが、ここの愉しさでもあります。午前0時オーダーストップというのは、有り難い一軒なんです。

1033594.jpg

京都ネーゼ
中京区三条木屋町上ル三軒目
三条木屋町ビル3F
075-212-2129

※門上武司「食」研究所サイト上にて
 『海外「食」レポート』Torino通信Vol.1 「食に保守的なイタリア人が
受け入れる新しいパスタとは?」を公開中。↓
 http://
www.kadokami.com/

投稿者 geode : 08:06

2007年09月20日

「濱田屋」     松山・伊予市     和食

全日空の機内誌「翼の王国」の取材で松山に出かけた。愛媛県の果実を使ったカクテルのすこぶる旨いバーと、鍋焼きうどん専門店、そして今年開館した伊丹十三記念館で取材をした。これは12月号。

カメラマンのハリー中西さんと僕は、いつかまとめたい仕事がある。ご当地カツ丼の旅だ。

名古屋のみそカツ丼、駒ヶ根・福井のソースカツ丼、新潟のソースカツ丼(たれが駒ヶ根・福井とは違う)、岡山のドミカツ丼。そして正調の卵とじタイプである。これは大阪と東京一軒ずつと考えている。

そこで発見したのが、愛媛県伊予市の「濱田屋」という店のカツ丼である。ガイドブックによると、豚カツのサクサクした食感を損ないたくないために、卵とじを止めた産物という。

1033550.jpg

9月というのに気温は34度を超えていた。暑い。町並みにすっと溶け込む「濱田屋」は町の食事処である。婚礼から仕出し、食堂まで兼ねるのだ。

カツ丼を頼みました。味噌汁付きで650円。

1033555.jpg

1033557.jpg

たしかにご飯にたれはかかっているものの、豚カツは揚げ立て、そのままです。

1033559.jpg

まずは豚カツを。さくりと香ばしさを感じ、次に豚の甘みが追いかけてきます。

ご飯にはたれが。これは和風のだしですね。ごはんとの相性よしで、これは一品として見事に成立です。
「このあたりで、カツ丼はこのタイプですか」と聞くと「いいえウチだけのモノです」との答え。
ご当地カツ丼ではありませんでした。

店内の雰囲気は昭和ですな。

1033554.jpg

濱田屋
愛媛県伊予市湊町21
電話:089-982-0415

投稿者 geode : 01:19

2007年09月18日

「千里山 柏屋」   大阪・吹田       日本料理

名神高速道路沿いの住宅街。そこにひっそり佇む「柏屋」は料亭である。
1033295.jpg
主は松尾英明さん。
大学は理学部で理論物理学を学ぶも、お茶の世界に魅せられ四日市の名料亭「招福楼」に入る。いま、大阪でも高い評価を受ける一軒である。

庭の手入れはいつも行き届き、お茶室は静謐な雰囲気を漂わしている。
1033320.jpg
『あまから手帖』の編集者と二人。男性二人です。
主題は九月ですから「月見」です。

まずは
衣かつぎと枝豆、アワビ。
1033298.jpg
枝豆の塩分と硬さが秀逸でした。
温度と香りがいいですね。

トウモロコシのすり流しに鮎
1033299.jpg

1033300.jpg
鮎のリエットですね。素揚げして松の実と大徳寺納豆を入れます。トウモロコシの甘さと鮎の苦味がいいですね。

椀物は
ハモに加賀の百万石椎茸
1033301.jpg

1033303.jpg
梅干しにほうれん草の軸。この椀物のだしこそ「柏屋」の真骨頂ですね。

造りは
1033304.jpg
鯛、剣先イカ、車エビ。松前醤油がつきます。端正な仕事です。

おしのぎ
1033306.jpg
カマスの焼き霜のお寿司。
ほんのり温かいです。

八寸
1033308.jpg
これも「柏屋」の見せどころ。季節感たっぷり。一つひとつきっちり味を含ませ、視覚的にも美しいです。

焼きもの
1033310.jpg
甘鯛の海老味噌焼き。ウロコはパリッとして香ばしく、見事です。

冬瓜のそーめん
1033311.jpg
生の冬瓜を細く切り、蓮のデンプンを塗り作る。ぬるっとした食感のあと、歯応えが。これは素晴らしい食感です。

炊き合わせは
1033314.jpg
シャラン産の鴨、冬瓜、シシトウなど。

ご飯は
1033315.jpg
鯛の紅梅煮のお茶漬け

デザートは
1033316.jpg
桜桃とピオーネ。

玉子のくず焼き。
1033319.jpg
温かいのです。
あとは抹茶がでました。

ここで食事をする度に、季節感や食材の使い方に感心するばかりです。季節を変えてまた来たいと思うのです。
1033294.jpg
松尾さんのことは、10月23日発売の『あまから手帖』07.11月号の「僕を呼ぶ店」という連載で原稿を書いています。

柏屋
吹田市千里山西2-5-18
06-6386-2234

投稿者 geode : 07:24

2007年09月14日

「よっちゃん」     京都・東九条     お好み焼き

及び、術後一週間が過ぎる。

四国への旅。しまなみ街道の眼下、島民23名という小さな馬島の民宿に向かう。

京都からカメラマン・ハリー中西さんの愛車チェロキーで出発。途中で昼食である。
京都駅近くで気になっていたお好み焼「よっちゃん」とした。

1033385.jpg

「数年前、看板娘がいてよく通ったものです」と。昼間からお好み焼きと焼きそばが
食べられるのはうれしい。

1033382.jpg

お好み焼きは豚玉。

広島焼のタイプです。キャベツ特有の甘味が生きています。

焼きそばはスジ焼きそばです。

1033381.jpg

このすじが旨い。適度に脂分が抜け、旨みは残る。それがそばとよく合います。

昼間からいい気分です。

じつは一週間前に胆嚢摘出をしたばかり。最近は腹腔鏡手術という手法で、5ミリの
穴2つ、1センチの穴2つ。それだけです。

午前中に検査。午後2時ごろから手術の予定であったのですが、急な手術が入り午後
6時から開始です。全身麻酔で、一瞬に眠りに落ちます。2時間足らずで手術完了。
気が付けば、ベッドに横たわっている状態です。

どうやら脂っこいもの好きが、原因のようです。いまだに肉に惹かれます。
ここ2年ばかり、脂っこいものを食べると、深夜に胆石が暴れ、七転八倒の痛みで苦
しんだもの。何度か救急車で病院に行ったのですが、消化が終わると嘘のように、そ
の痛みは消える。まあ、格好悪いことです。

仲間の医者からは、「早く胆嚢を取ってしまったらええのや。楽になる」とさんざん
胆嚢摘出をすすめられた。とはいえ、一応ついているものですから・・・と放置プ
レーをしていたのですが、七転八倒の苦しみの期間が短くなり、ついに決心したとい
う次第。

手術前のCT検査では、造影剤が胆嚢に入ることが出来ず、胆嚢がしっかり映らないの
です。先生曰く「これは胆嚢は働いていません」と。そうなんです。脂っこいものを
食べると消化のために肝臓から胆汁が出て、それを胆嚢に溜めるのですが、入り口を
胆石がふさいでいて胆汁が中に入らないというわけ。

というようなわけで、胆嚢は無事摘出されました。

1033437.jpg

麻酔が効いていたのですが、それが覚めた瞬間「これでなんの心配をすることもなく、脂っこいものが食べられる」と
思ったのであります。いやはや、ですがやはり肉は食べたいのです。

午後11時ごろに麻酔が切れ、意識が戻ったところでアンパンを一つ。それでまた眠り
に付き、翌朝10時に退院。その日の夜から働いております。

よっちゃん
京都市南区東九条東御霊町58
電話:075-661-7445

※門上武司「食」研究所サイト上にて
 『海外「食」レポート』London通信Vol.1 「ロンドンでカフェに行こう」
 を公開中。↓
 http://
www.kadokami.com/

投稿者 geode : 03:06

2007年09月13日

「鯛寿司」     京都・河原町四条     寿司

関西でも江戸前寿司を供する店が増えてきた。江戸前の寿司とは、寿司ネタに漬け
る、煮るなどなんらかの仕事を施したものとされている。かつては、江戸前、つまり
江戸の海、東京湾で採れた魚を使ったもの。

まぐろのづけという寿司ネタが一般的になったのは、最近のことである。

とはいえ、関西の生きのいい素材を握る寿司も捨てがたい。その中の一軒で、じつに
気軽に訪れることができるのが、河原町四条一筋上ル東入ルの「鯛寿司」である。

夫婦二人が営む寿司屋。ご主人が寿司を握り、奥さんがサービスを担当する。どちら
もつねに笑顔を絶やさず明るい。

寿司飯というか、ご飯がじつに旨いのも特徴なんです。僕は、最初から握ってもらう
ことにしています。

タコから始まりました。

1033322.jpg

イカはねっとりの旨さです。

1033323.jpg

ホタテはたっぷりです。

1033324.jpg

穴子は軽く焼くことで香りが・・。

1033325.jpg

鯛です。甘味が強いですね。

1033326.jpg

トロは脂分の甘味と香りです。

1033327.jpg

ハモはおとしで。

1033328.jpg

イクラとウニの軍艦巻きは、濃厚の一言です。

1033329.jpg

サバは脂がのっていいですね。

1033331.jpg

小鍋仕立てのハモと松茸、じゅんさいが入ります。ここはネギま鍋など鍋の旨さでも
定評あり。

1033333.jpg

トロ鉄火。締めに近づいています。

1033334.jpg

カッパ巻きですっきりです。この元祖は大阪北新地です。

1033335.jpg

玉子も巻いてもらいました。これでおしまい。

1033336.jpg

気を張るのではなく、日常の感覚で寿司を食べるに適した店なのです。ざっくばらん
に気兼ねなく楽しめる一軒です。こういう店を何軒かキープしているとありがたいも
のです。

1033337.jpg

鯛寿司
京都市中京区四条河原町上ル一筋目東入ル
電話:075-221-6598

※門上武司「食」研究所サイト上にて
 『海外「食」レポート』London通信Vol.1 「ロンドンでカフェに行こう」
 を公開中。↓
 http://
www.kadokami.com/

投稿者 geode : 04:54

2007年09月12日

「民宿さんなみ」Part 2     石川・能登     宿

快適な目覚めです。
ぐっすり眠りました。

朝食は「日本一」と謳われました。
再び囲炉裏端に集合です。

囲炉裏には「小糠鯵」が乗っています。

1032984.jpg

「小糠鯵」は「こんかあじ」と呼ばれます。糠に漬け込んだあじ。3年もの。

1032991.jpg

これが白ご飯を呼びます。塩分と旨み。もうたまりませんね。

つるなのおひたし。

1032989.jpg

いもたこ。

1032986.jpg

そのままの名前ですが、ここでもいしりの香りが利いています。

豆腐には

1032988.jpg

甘味噌とこんにゃくがかかります。

締めに寒天ゼリー。

1032995.jpg

なんとも元気になる食事です。

1032998.jpg

食事のあとは庭を眺めながら珈琲を頂くのですが、そこから見える光景。

1032993.jpg

「能登は元気です」

これはご主人が、芝刈り機で作られたもの。24時間ライブカメラでネット配信され
ています。
「ただの風景では面白くないので」と。

船下さんご夫妻と話していると、どんどん能登半島が好きになってゆくのです。

「さんなみ」さんをあとにして、お嬢さん夫妻がなさっている「民宿フラット」と
「ベーカリー・フラット」に立ち寄り、帰路につきました。

スローフードな旅。
なんど訪れても、その印象は変わらず、ますます思いを強めるばかりです。

探せば、いい宿はいくらでもある。
まず出かけ、泊まり、食べ、語らうことから旅の新しい形が見えてきます。

1032996.jpg

1033002.jpg

郷土料理の宿 さんなみ
石川県鳳至郡能都町矢波27-26-3
0768-62-3000

※本日9/12付、門上武司「食」研究所サイト上に
 『海外「食」レポート』London通信Vol.1 「ロンドンでカフェに行こう」
 を公開しました。↓
 http://
www.kadokami.com/

投稿者 geode : 01:34