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2025年07月03日
「KOBAYASHI」 東京・六本木・中国料理
「桃の木」で腕を振るった料理人・小林武志さんが満を持して
六本木に自らの名前を冠した「KOBAYASHI」を開店させた。
今回は初回、スペシャリテが揃うおまかせコースにした。
メイン厨房はあるが、時折カウンターに登場、そこで鍋を振る姿は流石に迫力があり、またしずる感もありこちらを魅力してあまりある。
ミックスナッツのあめがけ
これは中華の定番、料理を邪魔しない逸品。
置かれたのが金目鯛のしゃぶしゃぶ
まず、金目鯛の姿に圧倒される。
サイズ、艶などテンションが上がる。
しゃぶしゃぶのだしは少しピリ辛
この塩梅もすごくよく、添えられた塩と太白ごま油 ラー油も
ありがたいチョイスである。
食べ手の気持ちの揺らぎを把握しての用意だと思う。
素晴らしい金目鯛をだしの中で泳がせ、塩と太白で食べる。
金目鯛に再び命が戻るような味わい。あとは一気呵成に食べ進む。
この時点で小林さんの術中にはまったようだ。
近江鴨のロースト 紅油ソース
辛さより香りを生かしたラー油の力を借り
鴨のうまさが重層的になる。
これは中国料理の技。
トマト、じゃがいも、搾菜・きゅうり
3点の個性が光る。
トマトはアメーラで甘さ
じゃがいもは食感と大地の味
搾菜・きゅうりはさっぱり感
KOBAYASHI特製XO醤 ULTRAstyle
このXO醤は万能だと思った。
とり貝とたいらぎ貝にXO醤は力を発揮する。
食欲に翳りを感じたら(そんなことはないが)、
このXO醤をプラスすればいいなという思う。
頂湯(ディンタン)
上湯にまた別の食材をいれた高級スープ
うっとりした、懐かしいというより新たな味の地平にであったように思えた。
これまでも感銘を受ける上湯とは幾度なく関わりを持ち、その度にうっとり目をつむるような思いもした。だが、今回は少しベクトルが違った。
うっとりの中にも鋭さがあった。
四川風オマール海老
四川と聞けば、すぐに辛味を想像してしまう。
辛味があるのはベースにうま味があるからだと思った。
その味わいがオマール海老に寄り添ってくれた。
そこから甘味が生まれ、ペロリと食べてしまった。
フカヒレの土鍋仕立て
フカヒレの繊維に味を含ませる技術の高さ。
おこげを加えたところで咀嚼することに意味を感じる。
咀嚼することで味の変化が訪れた。
牛肉が出てきた。
きれいなサシ。
KOBAYASHIとNUMAMOTO
水煮牛肉
これも四川を代表する料理
水煮と書くが油入りの汁の中で煮込む。
そこには花山椒、鷹の爪など辛味の要素がたっぷり加わる。
今回はちょうど実山椒が入った。
香り、辛さ、ぬめっとした歯触りから溢れる牛肉のコクなどを
十分に楽しめる仕上がりとなった。
白いご飯が欲しくなる上等なおかず。
豚肉と黄韮の〆そば
さっぱりとしているが、黄韮の風味と豚肉の脂分が素敵なアクセント
炒飯が食べたいと思っていたところで炒飯の登場
干し貝柱と白ネギのサイズがほぼ同じ。これを見せられただけに期待が膨らむ。
大鍋に油をいれ、ご飯を入れる。
本来は卵が先だが、ここでは油とご飯が馴染んだところで卵、貝柱などをいれ、一気にあおる。
まさにパラパラ、というかハラリと風になびくような表情。
流石の炒飯であった。
正式杏仁豆腐
杏の仁から抽出した杏仁豆腐。
香りが違う。
生月餅
マンゴーなどを柔らかな生地で包む。
供された中国茶のレベルも見事
個室もあり、そちらでは野菜中心などリクエストも可能のようだ。
「KOBAYASHI」
東京都港区六本木3-3-29 六本木アーバンレックス B1F
03-6770-0550
YouTubeチャンネル「Round Table」=====
森 義文(カハラ・オーナーシェフ)
森 義文(part1) – YouTube
兼井俊生(手打ち蕎麦 かね井・店主)
兼井俊生(part1) – YouTube
堀木 エリ子(和紙作家、堀木エリ子&アソシエイツ代表)
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西田 稔(Bar K6 / cave de K / Bar kellerオーナー)
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======協力:株式会社マイコンシェルジュ
投稿者 geode : 10:00