2015年2月27日
お休みのお知らせ
いつも門上武司のおいしいコラムをお読みいただき
ありがとうございます。
本日(2月27日)より、3月3日まで海外出張のため
コラムはお休みさせていただきます。
3月4日より再開いたしますので
どうぞよろしくお願い申し上げます。
投稿者 geode : 07:03
2015年2月26日
「ノースショア」 大阪・北浜・カフェ&ダイニング
昨年11月にオープンしたカフェ&ダイニング「ノースショア」。
基本は、身体のことを考えたメニューが中心である。
週末の夕刻に訪れた。
ほぼ満席状態。
「大きなテーブルで相席なら空いています」と。
その席に座り、メニューを開く。
周りを見渡すと、年齢層は若い。
どう考えても、最年長であることは間違いない。
最近、こんなケースが多々ある。
どのメニューにするか迷う。
牛ハラミと野菜のサラダにする。
というのは、他のディナーメニューは
ステーキも400グラムと一人では多めであり
「これは一人できついですよね」と聞くと
「お二人さまですね」とのこと。
この牛ハラミのサラダ。
野菜がたっぷりというのがコンセプトだ。
サラダなので、あくまで野菜が主役となっている。
そこにコーヒー。
これも十分にボリュームあり。
軽めの今の時代を感じさせるサードウエーブ系だ。
店を通して、その世界観を打ち出しているのがよくわかる。
テラス席も用意されているので、
季節がよくなればその選択もある。
入り口近くにはコールドプレスジュースも置かれていた。
ビジネス街にあり、平日は周辺の人たちに愛されているのだろう。
ちなみにこのビルマビルには
フレンチの「エッサンシエル」がある。
「ノースショア」
大阪市中央区北浜1-1-28 ビルマビル1F
06-4707-6668
投稿者 geode : 10:33
2015年2月25日
「やすだ」 大阪・都島・しゃぶしゃぶ
さてさて何年振りだろう。
最近、また周辺でこの「やすだ」のことをよく耳にする。
男性2名、女性2名の食事会。
予約段階でしゃぶしゃぶを頼んでおいた。
席につき、飲み物を注文したのち、野菜が届く。
たっぷりの野菜。
つづいて宮崎牛のスライス。
この美しさ。
なんと手切りなのである。
鍋には昆布が一枚入っただけ。
少し野菜を入れ、頃合いを見計らって大将が見本を。
脂の部分をまず鍋につけ、あとはおもむろにしゃぶしゃぶ。
あまり火を通し過ぎないほうが・・。
それをポン酢につける。
食べる。
脂分を感じるのにさっぱりと甘い。
これは不思議。
牛肉の香りもしっかり。
この店が初めてという女性も「これはすごいですね」と。
薄切りなのにこの存在感。
口のなかで牛肉が心地よさそうに
踊っているような感じである。
脂身、ポン酢、牛の三者が
見事な一体感を醸しだしている。
それを何度か繰り返す。
そして鍋を見てもほとんどアクがでていない。
「手切りのせいですかね?」と大将。
追加はハンバーグとビフカツ。
ハンバーグはデミグラスソースにくるまれている。
牛肉の柔らかさが半端ではない。
カツレツは、やはり牛肉のうま味がストレートに伝わってくる。
赤身を残した火入れ。
まずは優しい甘さ、それが次第にコクに変わってゆく
時間差の攻撃がうれしくなる。
締は茶そばが決まり。
茶そばですっきりと口の中がフラットになる。
これですっきり。
いちごに練乳。
この組み合わせは見事。
リーズナブルな価格も含め、大満足の食事であった。
「やすだ」
大阪市都島区毛馬町2-3-15
06-6929-1401
投稿者 geode : 10:27
2015年2月24日
「中國菜 月泉」 大阪・西天満・中華料理
大阪・西天満にある近頃話題の中華料理店「中國菜 月泉」。
この日はランチだ。
メニューは3種類。
A 豚肉と茄子の麻辣炒め
B 鶏肉のエビ味噌揚げ
C 両方
もちろんCを選択。
一つのプレートにAとBが揃う。
テーブルに届く。
魅力的な風景である。
鶏肉のエビ味噌揚げ。
歯を入れたとたんに弾ける鶏の肉が解ける。
やや酸味ととろみのあるあんがうれしい。
豚肉の脂分と麻辣のバランスよし。
茄子以外の野菜が果たす役割が大きいと思った。
そして白ご飯を呼んでくれる。
春雨の優しい口当たりに
野菜の甘みも口休めに最適である。
口のなかがさっぱり。
AとBは900円。
Cは1400円という価格。
次から次へのお客さんがひっききなし。
「中國菜 月泉」
大阪市北区西天満1-6-4
06-6366-0055
投稿者 geode : 10:25
2015年2月23日
「レストラン VITRA」 京都・北山・レストラン
京都北山通りの教会に付属する「レストラン VITRA」。
付属というか、その教会の料理をすべて携わっているのだ。
確か14年程前のオープン時に伺ったことがある。
当時は、「よねむら」の米村さんが料理を監修していた。
久しぶりに男性三名で訪れた。
シェフは谷口晶紀さん。なかなか素敵な顔付き。
フランスキノコ 白バイ貝 おぼろ豆腐のスープ
クレソン オリーブオイル
渡されたメニューにそう書いてある。
なんと鍋仕立てだ。
それも中川一辺陶さんの作品。
小鉢に取るとこんな具合。
バイ貝の歯ごたえがうれしい。
キノコの味が効いている。
自家製キャビア
チョウザメ唐揚げとカリフラワームース
さよりのカルパッチョ 素麺パスタ カナッペ
このサイズには驚き。
素麺パスタにキャビアを入れる。
塩分とうま味がプラスされ、やばい味わい。
チョウザメ唐揚げとムースの相性に良さ。
春の前菜
桜鱒 赤貝 針烏賊 ロワール産ホワイトアスパラ
ほうれん草のピューレ
柚子の薫り。
大きな皿に散りばめられた食材が呼応しているように共鳴する。
シェフの組み合わせの妙だ。
氷見産のどぐろのポワレ 香味野菜とハーブのサラダ
シトロンを効かせて。
のどぐろの脂ののりはすごく、
でも上品ですっと消えてゆく。
野菜とのバランスの良さ。
黒毛和牛フィレ肉カツサンド。
おしのぎにカツサンドである。
フィレ肉の質の良さを堪能だ。
この色艶には、おかわりといいたくなるほど。
フランス産ピジョンラミエ
胸肉のローストと腿肉のソーセージ。
ローストには白味噌とバニラのピュレを塗る。
その甘みや香りがやや和のテイストを感じさせるが、
それが見事な融合。
ワインを入れるパニエは京都の竹細工。
持つとボトルの首の部分がしまるというすぐれモノ。
強力な火力で炊きあがったご飯。
米粒が立っている。
そこにとろろとキャビアをかけるキャビアとろろごはん。
なんとも贅沢な締であるか。
トリュフブリュレ。
小さく切ったトリュフが入ったブリュレ。
卵と相性は抜群なので・・。
カウンターに座った濃密な三名。
オーナーの高見重光さん
プロデューサーの立川直樹さん
料理から音楽、映画など話題は縦横無尽の駆け巡り、
楽しい食事の時間であった。
立川さんがプロデュースで4月発売の近藤等則さんの新作
【あなたは恋を知らない】を流してもらうが、
これがまた素敵。
はまってしまう。
「レストラン VITRA」
京都市左京区松ケ崎井出ケ海道町1-7北山ル・アンジェ教会内
075-706-7676
投稿者 geode : 10:17
2015年2月20日
「イノダコーヒ ポルタ支店」 京都・京都駅・コーヒー店
「三条に行かなくっちゃ
三条堺町のイノダっていう
コーヒー屋へ」
で始まる「コーヒーブルース」という唄がある。
三条堺町の本店に初めて行ったのは小学校6年生の夏休み。
京都の大学に通っていた兄貴に連れていってもらった。
まさに大人という雰囲気が色濃く漂っていた。
たしか大きなグラスに入ったアイスコーヒーを飲んだ。
それからしばらく時間が過ぎ、高校時代はほんとによく通った。
以降は、いろいろな人達とイノダコーヒを訪れた。
思えば一人でここを訪ねることはなかった。
一人でイノダコーヒに行ったのは、
京都駅の地下街「ポルタ」に支店ができたときだ。
ここはむしろ一人が似合う店である。
先日、久しぶりに一人で行った。
「カウンターへ」と案内された。
注文したのはポークフィレカツサンドとコーヒー。
カツサンドは細切りのキャベツが入り、
トマトの酸味も利いている。
フィレカツの甘みもありで、がっつり食べてしまう。
コーヒーは本来ミルクと砂糖が入っているのだ。
僕は、いつごろからか
「ブラック、ミルクなし、小さい角砂糖一つ」
というオーダーになった。
カツサンドの脂分と肉々しい感じがマッチしていた。
「イノダコーヒ ポルタ支店」
京都市下京区東塩小路町858-1京都駅前地下街ポルタ内
075-343-2380
投稿者 geode : 09:58
2015年2月19日
「京、静華」 京都・岡崎・中華料理
1月の「京、静華」です。
年明けは縁起がいいので、
プレートの下にこんな文字が敷かれる。
隣のプレートは今年の干支。
こんな遊び心がうれしい。
最初の一皿。
麻婆豆腐もどき。
なんと吉田牧場のモッツアレラを使った冷たい料理。
これにはびっくり。
いまや「京、静華」の定番となった中華風お刺身。
縦構造を楽しむ一品だ。
ハリイカには菜の花を添え、生姜風味に仕上げる。
イカスミと香菜と唐辛子。
甘みのだし方が見事。
フカヒレの皿にはエゾアワビ、
うに入り聖護院かぶらのピュレも加わる。
上湯の上品な味わいが全体をまとめながら
透明感のある味わいには舌を巻く。
海老はクルマ海老を使う。
海老のすり身に海老を重ねるという技。
食感が違うだけで印象が大きく異る。
牛肉と九条ねぎ、カイランという中国野菜のハーモニー。
野菜の力を知る一品。
精進の酢豚。
味わいはまさに酢豚なのに豚は一切入らず野菜のみ。
この潔さと発想の豊かさには感動だ。
正月は縁起で水餃子を食べる。
杏仁豆腐。
フルーツティー。
小菓子が出て終了。
いつもながらの清涼感ただよう中華料理に心を奪われる。
「京、静華」
京都市左京区岡崎円勝寺町36-32F
075-752-8521
投稿者 geode : 10:29
2015年2月18日
「燻」 東京・赤坂・燻製料理
もう30年近く前のことだ。
ドラム缶でスモーカーを作り、
あらゆるものに煙を当てていた時期があった。
「人生いたるところにスモークあり!」と。
知人から「いろいろなモノをスモークする店がある」と聞いていた。
期待は高まるばかりであった。
最初のチーズから燻製。
薫香とチーズの相性は見事。
牛のにぎりには燻製醤油。
薫香は脂分といい出会い。
即席昆布締め。
この塩にもスモークである。
昆布締めとスモークのダブルだ。
昆布のうま味が加わる。
トロにも燻製醤油を。
牛たんにもスモーク、そこにトリュフ。
この贅沢な相性も素敵だ。
鮑は蒸してネギと胡麻。
この胡麻も燻製胡麻。
やられました。
やや辛みの利いたスープ。
ステーキも香り付けを。
ハンバーグも同様に香りが。
エビフライも豪華バージョン。
オムライスの美しさ。
リゾット風が優しい味わい。
フォンダンショコラ。
なんとコーヒーまでスモーク。
香りは薫香漂うが、味わいはそのままコーヒー。
この二人のコンビネーションが楽しい。
食後に熟成の利いた葉巻もあり。
うれしい限り。
「燻」
東京都港区赤坂2-16-19赤坂イイヌマビル B1F
03-5570-4117
投稿者 geode : 08:00
2015年2月17日
「天龍」 東京・銀座・中華料理
東京で先輩が「昼は『天龍』にしよう」と誘ってくれた。
この店はかって映画関係者がよく食事にきていた店だと言う。
監督、カメラマンなど製作陣が、この店で集まり
餃子とビールで口角に泡を飛ばしながら議論をしていたらしい。
餃子を食べる。
サイズは大きく、一つの長さが6〜7センチはありそうだ。
皮はあくまでカリッと適度に焦げていなければならない。
ガブっとかぶる。
肉汁が口の中に広がる。
クセになりそうな味わいである。
ついついパクパク食べてしまう。
焼きそばも頼む。
これはやや甘みもあり、ねっとりした食感である。
鉄板のソース焼きそばとは明らかに一線を画く献立であった。
懐かしいと同時に、これもクセになりそうであった。
酢豚も同様のテイストだ。
黒酢の酸味のピシっときいた酢豚が席巻しそうな勢いんだが、
これも少し甘みのある味わいと野菜の多さなど、
郷愁を感じさせる一品であった。
昼時はビジネスマンを中心にかなり多数の人達が訪れる。
このボリュームと味わいは、一般的に支持されているのだ。
いい経験をしたのであった。
「天龍」
東京都中央区銀座2-6-1
03-3561-3543
投稿者 geode : 10:37
2015年2月16日
「祇園 ろはん」 京都・祇園・日本料理
幸運にも予約がとれた。
店に入ろうとすると、カリスマ農家の田鶴さんが
「いちごを届けに来た!ラッキーやな」と。
まさに、田鶴さんが作るいちごはすごい。
これはうれしい。
中に入ると知り合いが4名で盛り上がっていたりした。
相変わらずの人気店だ。
「予約が取れないと思われているのですが、
そんなこともないです。いつでも連絡ください」とのこと。
ここは定食屋。
タンシチュー定食を選んだが、
そこに何品かプラスするのが常である。
蟹味噌の上用蒸し。
百合根が入りほっくりした味わいに
水菜と柚子の香りがプラスだ。
造りは、よこわと平目の縁側。
この縁側の脂ののりが見事で、甘みを満喫。
川海老と生姜のかき揚げ。
これはなんかほっとする味わい。
サクッとかつ川海老のうま味が凝縮。
生のなまこに出汁のジュレ。
コリッとした歯ごたえの繰り返しと
ジュレの柔らかな酸味のハーモニー。
五島列島の豆牡蠣。
まさに海のミルクを想起させるコクが舌をぐっと押してゆく。
小粒だが、力強い牡蠣だ。
香の物もしっかり味で、白ご飯に合う。
タンシチュー。
ここでは初めての献立。
ドミグラスソースの柔らかさと
タンの弾力ある食感が白ご飯を呼ぶ。
炊きたての白ご飯は、文句なし。
すき焼きも、風味が素敵だ。
氷魚の玉締めで、ご飯を少し。
自分でも食い意地が張っていると思う。
そして田鶴さんのイチゴ。
甘みは深く、味蕾をたまらなく刺激し、
適度な酸味とのバランスは、
田鶴さんの言葉通りラッキーであった。
いい時間の流れで、食事を楽しむことができた。
「祇園 ろはん」
京都市東山区大和大路通四条上ル廿一軒町232 1F
075-533-7665
投稿者 geode : 10:16
2015年2月13日
「唐菜房 大元」 大阪・西天満・中華料理
久しぶりの訪問だ。
カウンターに腰を下ろし、料理長の国安さんと話すと、
なんどか気分が高ぶる。
この日も
「ご無沙汰してます。お互い、大きくなりました?」
などと言葉を交わす。
ここでの昼ごはんは、葱油麺か海南鶏飯を選ぶことが多いが、
この日は香港海老雲呑麺(限定10食)にした。
やってきました。
なんと巨大な海老雲呑。
迫力あり、歯ごたえ十分。
プリプリから歯を入れると、弾力ある噛み具合。
海老のエキスが、口のなかで暴れるのだ。
その余韻を楽しみながらスープを飲む。
黄ニラを食べる。
一口ごとの濃度、味わいなどが微妙に変化する。
圧巻は中華麺。
細めでありながらハリとコシはある。
スープの味わいをたっぷり感じながら、すする。
麺の粉の味わいが、スープのうま味と一体になってゆく。
この麺の実力を知らされたのだ。
麺好きには、このメニューを選んでよかったと実感。
締めはマンゴープリン。
国安さんのパフォーマンス、昼から楽しんのであった。
「唐菜房 大元」
大阪市北区西天満4丁目5-4
06-6361-8882
投稿者 geode : 10:11
2015年2月12日
「にしはら」 大阪・谷町3丁目・鰻屋
信頼する知人から、
「『にしはら』という鰻屋、知ってますか。おすすめです」
という連絡があった。
これは、ということで週末にでかけた。
サイトなどを見ると、
「注文を受けてから焼き始めますので、30分かかります」
とのことであった。
午後7時頃に到着予定なので、
予約の電話で「7時15分ごろに焼き上がりでお願いします」と告げた。
7時に到着。
店内はカウンターとテーブル。
テーブル席に食いしん坊仲間と座る。
骨せんべいがでる。
カリッと香ばしい。
メニューを見る。
うざく、うまき、肝焼きなどの文字に魅せられる。
うざくとうまきをお願いする。
うざくが届く。
一瞬、これはうざく?という思いがよぎる。
鰻とキュウリ以外に、長芋、麸、しめじの煮凝り、
キュウリ、みょうがが入る。
長芋のシャキシャキ感がいい。
麸の柔らかな触感もいい。
それぞれ鰻との相性のよさに驚く。
うまきがきた。
結構ボリュームあり。
だしの利いた玉子焼きに鰻が入り、味に膨らみが出る。
いよいよ登場のうな重。
鰻一尾使用。
箸をつけるだけで、その柔らかさがわかる。
少し食べ、ご飯に続く。
濃厚だがあっさりしている。
ご飯が進む。
そこで山椒となる。
ミル付きの山椒だ。
その場で削る。
香りが違う。
これまたやみつきになりそうな味わいとなる。
これはいいな。
というわけで、知人のおすすめにしたがってよかった。
これは近々の再訪有りという感じであった。
「にしはら」
大阪市中央区北新町4-12
06-6926-4478
投稿者 geode : 10:54
2015年2月10日
「あやむ屋」 大阪・福島・焼鳥
定期的に食べたくなる焼鳥屋「あやむ屋」である。
ご主人の永沼さんは、類稀なる食いしん坊。
自らサラリーマン時代に、
自腹で週に1回ぐいらい食べにゆける店が理想であり、
それを実現させたのだ。
このサラダがいい。
野菜の瑞々しさとごま風味のコンビネーションで、
いつも何度かお替わり必至なのである。
造りの盛合せ。
肝、ささみ、心臓、ずり。
新鮮と上質という二拍子揃った。
ささみに山葵。
中はギリギリまでの火入れ。
半生寸前である。
せせり。
首周辺。
このサイズも永沼さんの矜持だ。
心臓。
コリ、グリ、美味。
ねぎま。
千寿ネギが甘い。
ずり。
弾力とうま味の競争だ。
うずら卵。
これは開店当初からの定番。
つなぎ。
この脂分と香りにやられる。
薄揚げ、レアもの。
つくねはぷっくり。
背肝で締めくくる。
満足の晩御飯。
「あやむ屋」
大阪市福島区福島5-17-39
06-6455-7270
投稿者 geode : 10:13
2015年2月 9日
「チェンチ」 京都・岡崎・イタリア料理
昨年夏の開店予定が年末になったイタリア料理店「チェンチ」。
オーナーシェフは坂本健さん。
「イル・ギオットーネ」本店のシェフを
長年勤めあげてきた料理人である。
京都の町家を改造した店は、カウンターあり、
テーブル席、個室など多彩な構造になっており、
一部半地下の空間は天井が高く居心地がいいのだ。
その地下を掘ったときの土を使い、
自分たちでレンガを焼くなど、
この地に対する思いの深さも感じることができる。
夜は一万円のコースのみ。
お決まりのグリッシーニ。
可愛い。
ペルシュウは岐阜県関市の「ボン・ダボン」。
見た目はふんわりとかろやか。口に含むとこれがねっとり甘く、
すぐに次の一枚となる味わいに感動。
一気に気分が盛り上がる。
伝助穴子、菜の花、金柑。
肉厚の穴子は歯を入れるたびに甘みがにじんでくる。
蕎麦、雲子。
蕎麦粉をコロモにしたフライ。
これは旨いにきまっている。
鮑、筍。
肝ソースが双方の橋渡しだ。
黒マナガツオ、白アスパラ、木の芽。
木の芽の香りが早めの春を誘う。
アスパラの仕事は偉大だ。
仔鳩、フォアグラ、黒トリュフ、ちりめんキャベツ。
鳩は野生の趣を残しながらも気品を保つ。
トリュフとキャベツは絶妙の組み合わせ。
パスタは一品選択。
雲丹、海苔、山葵。
和のテイストを生かした逸品。
カンノーリ。
ほっと一息。
紅まどんなを使ったデザート。
苺、マスカルポーネ。
エスプレッソ。
柔らかな女性スタッフのサービスも楽しい。
これからいろいろな人たちが訪れ、またまた素敵な空間を予感。
「チェンチ」
京都市左京区聖護院円頓美町44-7
075-708-5307
投稿者 geode : 10:21
2015年2月 6日
「凛イーストプラス」 東京・銀座・コーヒー専門店
店頭に立つと「焙煎中」というサインが明るくなっている。
ドアを開け、店内に入ると、
コーヒー豆を焙煎する香りが強烈。
それも深煎りの香りだ。
一気にコーヒーに対するテンションが上がる。
テーブル席とカウンター、そして部屋がある。
ガラス張りだが、こじんまりとしたいい空間。
東京在住の先輩と一緒である。
マンデリンを注文する。
カウンターを見ると、奥の部屋に焙煎機。
そう炭火焙煎途中だ。
カウンターで男性がペーパーフィルターで淹れる。
マンデリン特有の苦味はあるが、思うほどの深煎りではない。
むしろすっきりと喉を通ってゆく味わい。
心地の良さを感じる。
マンデリンほど、店によって変化の著しい豆はそんなに多くない。
基本は、深煎り、苦味主体だが、
そこはかなくにじんでくる甘みも特徴の一つだと思う。
とはいえ、この空間も含め非常に過ごしやすい空間であり、
ときおり泊まるホテルにも近いので、
ここはリピート確実だと思った。
「凛イーストプラス」
東京都中央区銀座4-11-3ウィンド銀座ビル 1F
03-3248-9880
投稿者 geode : 10:26
2015年2月 5日
「千ひろ」 京都・祇園・日本料理
年に何度か訪れる。
同じ年のご主人・永田裕道さん。
音楽好きで、いまも仲間とバンドを組んでおられるとか。
1月に訪れたときの献立。
粕汁 小ぶり
タラの白子フライ 自家製タルタル
造り 鯛と本マグロ
白味噌雑煮 海老芋
小さな八寸
ブリの幽庵焼き あんぽ柿
生湯葉のペースト レッドグローブ
小海老と山菜のかき揚げ
蕪蒸し 琵琶湖の天然鰻
赤飯、味噌汁、香の物
リンゴとオレンジのジュース
京都の伝統的な料理とは少しことなる。
といえども、大阪とは味の濃さが違う。
大阪なら「もう少しガツッと味付けするな」とは、
以前一緒に行った大阪の料理人の弁である。
この日は、1月ということもあり
粕汁と 白味噌雑煮は、
やはり京都の色合いが濃厚であった。
白味噌雑煮は、白味噌の甘味というより、
だしと味噌の融合が
じつに素晴らしいバランスに唸ってしまったのだ。
うま味をどこまで強調するのか。
一口目で旨さを感じさせるのがいいのか。
椀物などは、どの時点でピークを持ってくるのか。
などなどを考えさせられる献立であった。
「千ひろ」
京都市東山区祇園町北側279-8
075-561- 6790
投稿者 geode : 10:40
2015年2月 4日
「老虎菜 オーキッドコート店」 神戸・東灘・中国料理
いま、人気の中国料理店「老虎菜」のオーキッドコート店。
男性11名でテーブルを囲んだ。
中国料理を徹底的に食べようという企み、第一弾。
そこで最初に登場したのが、仔豚の丸焼き。
ドンと来たとき「おお、最初からこうくるのか!」と。
この焼き色に姿。
盛り上がること間違いなし。
ネギと味噌を中華パンに挟んでかぶりつく。
皮のパリっとした歯ごたえ、
それに続く脂分と甘味で気持ちは高まること。
牡蠣のあまから炒め。
甘さと牡蠣の苦味、コクが弾ける。
牛しゃぶのスープ。
結構攻めの料理が続く。
食べるスピードがどんどん早くなる。
続くのが白菜のスープ。
このコントラストが面白い。
で、フカヒレのステーキ。
視覚的にも胃袋を刺激する。
カリッとした香ばしさが、
これまでのフカヒレと異なる感動。
取り分けるとこんな感じ。
揚げ豆腐に、皮付き豚バラ、海老味噌。
これはやみつき要素満載の味わい。
皮付きの豚バラをくちゃくちゃ噛むのが楽しい。
福建風のあんかけ炒飯。
仔豚の辛い煮込み。
テンションは上がりっぱなし。
トマトとクレソンのスープ。
これですっきり。
スープが3回登場だが、それぞれの役割を見事に果たしている。
デザート。
「老虎菜 オーキッドコート店」
神戸市東灘区西岡本2-7-3オーキッドコート右峯館 1F
078-451-0215
投稿者 geode : 10:26
2015年2月 3日
「イル ルォーゴ ディ タケウチ」 大阪・福島・イタリア料理
久しぶりに訪れた大阪・福島の「イル ルォーゴ ディ タケウチ」。
ここはカウンターと奥にテーブル席がある。
この日は、テーブル席であった。
野菜が食べたい気分であった。
鮮魚のカルパッチョ といろいろ野菜のサラダ仕立て
イタリア産ボッタルガを散らして。
魚と野菜が同じぐらいのインパクトあり。
岡山県 オルッタリャ農園の有機野菜のパルミジャーノサラダ
いろいろ野菜の炭火焼。
これは野菜の強さをまざまざと見せつけられた感じだ。
野菜の香りと味わいに食欲がどんどんましてゆく。
長崎産伝助穴子の炭火焼きと彩り野菜のカポナータ
バルサミコソース。
穴子の甘味が強調されていた。
メインは鳥取県万葉牛の炭火焼きと季節の野菜。
この万葉牛は、赤身の中から押し寄せるうま味が
ぐっと胃袋に伝わってゆくのを実感。
パスタは スパゲッティ
相生産牡蠣と九条ねぎのペペロンチーニ。
牡蠣のコクとねぎのとろみのハーモニーは
この季節ならではの贈り物。
リゾットは剣先いかとポルチーニ茸のイカスミソース。
黒色に隠れてはいるが、ポルチーニが果たす役割は大きい。
デザートは温かいりんごのクレスパッタ
ストゥーデル風とキャラメルのジェラート。
温度差があり、甘さもバリエーション豊か。
エスプレッソの海に浮かぶモンテビアンコ ティラミス風。
エスプレッソ。
カジュアルながらメニューはかなり磨きこまれたスタイル。
楽しみと驚きに満ち溢れた料理でした。
「イル ルォーゴ ディ タケウチ」
大阪市福島区福島5‐1‐26MF 西梅田ビル1F
06-6451-0151
投稿者 geode : 07:56
2015年2月 2日
「Gentle Belief」 東京・青山・コーヒー専門店
東京・青山で会議が終わり、
一緒に打ち合わせをしたメンバーがコーヒーに明るい人で
「この近くに、ペーパーなんですが、面白いコーヒー店があります」と。
即決、一緒に伺った。
店名は「Gentle Belief」(ジェントル・ビリーフ)。
ビルの1階だが、いちばん奥にあるのでややわかりにくい。
店に入ると、すぐ目に入るのが焙煎機である。
その横にずらりとコーヒー豆の瓶が並ぶ。
焙煎した豆と生豆だ。
マスターの浅野嘉之さんは、以前大阪・池田で
「会庵」というコーヒー店を営んでおられた方だ。
まずは、いつものように「マンデリン」をお願いする。
ペーパードリップである。
苦味をきっちり感じるが、軽みもある。
非常に上品な味わい。
すっきり。
つづいてタンザニアをお願いした。
これは苦味がもっと強い。
この苦味が好みなのだと思う。
いまのサードウエーブ系の話などに話題が転じると、
「これをいちど飲んでください」と、
いただいたのがニカラグア リモンシリョ ジャパニカ。
酸味があり、華やかな香りを感じるタイプである。
ペーパーだが、抽出の温度や、注ぐお湯の量などによって
微妙に味わいが変化してゆくさまを見せてもらったりした。
東京にも、また一軒楽しみの店ができた感じだ。
「Gentle Belief」
東京都港区南青山2-22-14フォンテ青山
03-6438-9252
投稿者 geode : 07:38