2015年7月31日
「黄龍」 大阪・上本町6丁目・中国料理
今春、平野町から上本町6丁目に移転した「黄龍」。
男性4名の食事会。
先付け3種
枝豆のジャスミン茶漬け
トマトの金木犀シロップ漬け
揚げピータンの山椒ソース。
インパクトあり、胃袋活性化である。
冷やしワンタンの台湾ソース。
冷製ワンタンのツルッとした食感とソースの刺激がいい感じ。
ロースト料理 盛合せ。
「黄龍」名物窯焼きの料理である。
チャーシュー。
皮付き豚バラ肉のサクサク焼き。
コイン型重ね焼き。
脂肝のロースト。
ハツの焼き物。
焼きソーセージ。
バラエティに富み、味わいも個性ありでうれしいプレゼンテーション。
冬瓜と干し貝柱のすりながしスープ。
夏バテ予防ですね!
合鴨のローストと窯焼き北京ダック。
どちらも濃密な味わい。
北京ダックは味噌味が生きる。
海老には夏野菜。
生き生きした料理だ。
水なすと春雨 ガーリックソース。
ソースとなすの甘味がいい相性。
スペアリブとゴーヤの豆鼓鍋。
ゴーヤの苦味と豆鼓のコクが効いている。
香味野菜と梅のレーメン。
さっぱりとした締めである。
爽やかな食後感が残る。
マンゴープリン。
窯で焼くロースト料理をやりたいという思いが実った店だ。
「黄龍」
大阪市天王寺区石ヶ辻町14-6 銭屋本舗ビル 102
06-6779-5557
投稿者 geode : 10:25
2015年7月30日
「イル・チプレッソ」 京都・祇園・イタリア料理
大阪・南森町から祇園に移転したばかりの「イル・チプレッソ」。
祇園の町家を見事に改装。
京都らしい鰻の寝床と言われる建物。
入口からダイニングへのアプローチが長い。
支配人がサーブを担当する。
中庭が見えるとホットした感じだ。
奥はカウンター式の部屋になっている。
突き出しはイワシのマリネ、吉田牧場のモッツレラ。
この合わせが爽やかである。
ゴールドラッシュというとうもろこしに毛ガニ。
甘味の重ね具合が絶妙である。
魚介のガスパチョという説明。
トマトウォーターやオリーブオイル。
甘えび、マグロ、タコ、アワビなどが入る。
確かにガスパッチョと言われるとその味が口の中に広がる。
楽しいアプローチだ。
イカスミのリングイネ。
剣先イカにズッキーニとバジリコ。
リガトーニはラルド(背脂)が添えてあり、ねっとり感が生まれる。
高島シェフらしい一皿。
ラビオリにはマッシュポテト、甲殻類のソース。
ラビオリに歯を入れたときの食感が面白い。
メインはうずら。
迫力ある皿もシェフの本領発揮。
イチヂクやブルーベリーのソースなどでアクセント。
キャラメルプリンに山羊のヨーグルトのソルベ。
ミニャルディーズ。
エスプレッソ。
オープンしてまだ一ヶ月弱。
京都へ移り住み、シェフは京都の街が好きになったと。
これまでは食べるためだけに訪れていた京都。
暮らし見ると日々の移ろいに心を動かされることも多く、
それが料理に少し影響を及ぼしているのかもしれない、とも。
これからの変化が楽しみである。
「イル・チプレッソ」
京都市東山区祇園町南側566
075-533-7071
投稿者 geode : 10:47
2015年7月29日
「中国菜 火ノ鳥」 大阪・伏見町・中華料理
開店して間もないが、最近よく評判を聞く。
食いしん坊の友人と二人ででかけた。
前菜が届く。
8種類、美しい。
これで気持ちが高ぶる。
牛ほほ肉のにこごり、2色卵はピータンと卵、いんげん豆に干しカレイ、
赤海老の紹興酒漬け、はりつぶ貝の醤油漬け、
稚鮎の香料煮、鯛のてまり寿司の中身は新しょうがと青唐辛子、クラゲの酢の物。
それぞれしっかりした味付けでインパクトあり。
次は細長い皿。
海鮮春巻きと肉焼売である。
肉焼売は程よい肉感。
春巻きは口当たりが変わると印象も異なる。
そうめん南瓜の海老粉和え。
一見フカヒレのようにみえるそうめん南瓜に
海老粉の旨みをまとわせる。
山東省風海老のチリソース。
海老の頭の味噌と海老でとった出汁で味付け。
辛味というより旨み重視の構成だ。
百花鶏。
「これは広東4大銘彩の一つです」と。
鶏は皮を外し、鶏肉のミンチと海老のすり身を混ぜたものを
再度詰め、皮を戻し火入れした料理。
やや甘味も感じ、とても美味なる味わい。
これはいい料理に出会ったという感動を得た。
手羽先に魚の浮袋やなまこを詰め、干しアワビの戻し汁で蒸し上げた料理。
旨みが詰まっている。
締めの土鍋ごはんはタコと生姜のごはん。
生姜の味がよく効いている。
ジャスミンライスとの香りともいいマッチング。
デザートはバニラ風味の杏仁豆腐。
桃の生タピオカ マンゴーソース。
グラスに入ったのが香港で人気のコーヒーと紅茶をミックスした
インニョンというドリンクの変形。
上にはカフェモカのゼリー、下には紅茶のゼリー。
そこにミルクを加える。
これは素晴らしい。
コース料理だが。
メリハリもあって楽しめた。
これからが楽しみな一軒である。
「中国菜 火ノ鳥」
大阪市中央区伏見町2-4-9
06-6202-1717
投稿者 geode : 10:43
2015年7月28日
「がんこ親父」 愛知・岡崎・うどん、そば
岡崎の取材にでかけた。
カメラマンの車の温度計では外気温が38度なっていた。
おまけに湿度も相当に高い。
昼間は岡崎城や韓国料理店、鰻屋などの取材をすませた。
ボリュームたっぷりで、晩ご飯は軽くということなった。
繁華街を歩く。
気になるサインを発見。
「手打ちうどん、そば がんこ親父」と書かれていた。
すぐその横に「バターケーキ」と大きな文字が踊る。
入ると「きしころ」という文字が目に飛び込んできた。
きしめんの冷たいタイプだ。
これに決めた。
横に「カレーう丼」と書かれている。
「これはどんなんですか?」と聞くと
「うどんとごはんが一緒に入っているのです」
との返答であった。
たしかに言葉通りである。
やってきたきしころ。
かつおの効いただしが素晴らしい。
きしめんの弾力も見事だ。
薬味を加え、食べる。
蒸し暑い夜にはもってこいの献立。
正解であった。
そしてどうしても「バターケーキ」が気にかかる。
カットしたのを頼む。
しっとりした肌理の細かな味わい。
麺類と同じ厨房で作らえたという。
どちらも粉モンという共通項はあるが・・。
旅先の不思議な一軒であった。
「がんこ親父」
岡崎市明大寺本町2丁目21-2
0564-25-8451
投稿者 geode : 10:12
2015年7月27日
「老松 喜多川」 大阪・西天満・日本料理
昼に打ち合わせを兼ねての食事。
大阪・西天満の「老松 喜多川」である。
2012年6月開店というから3年が経過した。
すっかり人気店で予約がとりにくい1軒となった。
突き出しはまながつおと卵豆腐。
酸味の使いかたが上手い!
前菜の盛合せ。
アスパラガスの黄身酢、厚焼き卵、粟麩、焼き茄子にとびあら、もずく。
五味のバランスがよく、食べる速度が早くなっていった。
椀物はにゅうめん。
ほっこりした味わいに心がおだやかになる。
造りはマグロと剣先イカ。
イカの甘味がいい。
天ぷらはアマテカレイ、さつまいも、ズッキーニ、アブラメの大葉巻き。
天ぷらが出ると気分がゆったりするのだ。
野菜の味わいが詰まる。
鱧とナスの炊合せ。
この季節の出会いものだ。
締めのごはんはとうもろこしごはん。
とうもろこしのナチュラルな甘味が生きる。
おかわり。
マンゴーと抹茶のアイス。
安定感のある料理といい時間と流れであった。
「老松 喜多川」
大阪市北区西天満4-1-11
06-6361-6411
投稿者 geode : 10:17
2015年7月24日
「原正」 大阪・谷町9丁目・寿司
定期的に食べたくなる寿司屋。
大阪・谷町9丁目の「原正」はその一軒。
店主・石川さんの姿も美しい。
イカの包丁目の入り方。
イカと言われなければ、一瞬これはなんだと訝しむ甘味である。
ますます包丁の入れ方が細かくなるのだ。
煮蛤はツメではなく柚子を振ることで、
蛤の旨みやコクが一気に盛り上がる。
爽やかさが生きているのだ。
ウニも北海道、壱岐など3種類。
これが厳然と味の濃さや甘味がことなる。
寿司の姿の美しさは見事だが、
口のなかでほどける感触が見事というばかりである。
そして寿司はやはりネタと寿司飯のバランスであることを
知るに適した仕事振りだと思っている。
締めに出されるいなりの上品なこと。
そして椀物はその日の魚をじっくり煮込むことで、
すきっとしながら味わい深い出汁となるのだ。
カウンター内で目立った仕事をするわけでなく、
威勢の良さを売り物にするわけでもない。
静かな興奮を覚えることになる。
「原正」
大阪市天王寺区上汐3-8-9
06-6773-5518
投稿者 geode : 10:40
2015年7月23日
「Ryoriya Stephan Pantel リョウリヤ ステファン パンテル」 京都・柳馬場丸太町・フランス料理
少し前の記録です。
器は緑一色。
海老と豆の料理と告げられる。
スプーンを入れる。
えんどう豆のムースの下には塩を打ち一時間寝かせた海老やスナップエンドウ、
「セトミ」というミカン、海老の出汁のジュレなど。
爽やかさと甘味、酸味などが見事な世界を作り上げる。
この一皿でステファン ワールドに導かれる。
続いては定番のフォアグラのコンフィ。
大根の奈良漬けを巻く。
南国のソースが一気にまとまりをよくする。
傑作である。
スープは白インゲン、ホタルイカ、トマト、バジル、
バルサミコビネガーのゼリーなど。
白インゲンの甘味は穏やかで、
ホタルイカの濃厚なコクをきちんと受け止める。
ステファンならではのバランス感覚。
煮込んだ豚足 モンゴイカ 塩辛のファルス
干椎茸、スルメイカのスープ。
マジョラムオイルを効かせ、野菜の饗宴も含め、
ステファンは常に新たなチャレンジを続ける。
ファルスは力強さと柔和な表情が同居する。
次は鯛とトマトのファルス おこげ 白味噌のスープ。
テーブル上でソースがかかる。
アサリ、はまぐり、ムール貝という貝からにじみ出るエキスが
鯛にボディブローを効かせる。
鯛の火入れも適確。
仔牛のロースとリードヴォー
仔牛の色合い。
火入れが美しい。
リードヴォーはコーヒーオイルでアクセント。
卵黄や焦がしバターなどのインパクトが皿の完成度を高める。
デザートは山椒のパンナコッタ、静原の苺、
レモンとオリーブのシャーベット、イタドリのコンポート。
ここまで多彩な食材を組み合わせながらのまとまりは、
やはりステファンならではの技術とセンスだ。
コーヒーの器にもコンセプトを感じる。
ミニャルディーズ。
食事をする楽しみを存分に味わった夜であった。
「Ryoriya Stephan Pantel リョウリヤ ステファン パンテル」
京都市中京区柳馬場通り丸太町下る4-182
075-204-4311
投稿者 geode : 10:10
2015年7月22日
「RESTAURANT SAKAKI」 東京・京橋・フレンチ&洋食
東京で午後から仕事。
昼前に到着、ランチを済ませる。
東京駅から歩いて10分足らず、京橋にある洋食とフレンチの店だ。
「RESTAURANT SAKAKI」昼間は洋食メインで、予約不可。
12時半頃であったが、待ちが出ている状態。
ハンバーグやポークカツレツなど魅力的なメニューで迷うが、
メンチカツをチョイスした。
まずはスープが登場。
奥はドレッシングとソース。
具材がたっぷり入ったスープ。
ブイヨンの味もしっかり。
さあ、ミンチカツ。
一枚かと思っていると、なんと球体が三つ。
これは予想外のミンチカツ。
一つナイフを入れて見るとタマネギの存在が光る。
エキスもキラキラ光る。
そして食べてみるとなんとも肉汁の溢れ具合が次第に膨れ上がってくる。
歯を入れる度にその肉汁が濃密になってゆくという感じだ。
サラダのキャベツの切り方も繊細でシャキッと感も見事。
すきっとしたサービスも申し分なく、
良いランチの時間を過ごすことができました。
「RESTAURANT SAKAKI」
東京都中央区京橋2-12-12
03-3561-9676
投稿者 geode : 10:37
2015年7月21日
「GONG」 イタリア・ミラノ・アジア料理
仲間から送られてきた情報にあったアジア料理店。
ソムリエも料理長も日本人と。
タクシーで店の前に到着するとなんとモダンな佇まい。
突き出しの蓮根チップの塩加減が絶妙。
パクパクと進んでしまう。
ハマチはマリネして燻製がかけられている。
結構塩分もしっかり。
海老のタルタルにはマンゴーソース。
この合わせがモダンなエスニックという感じだ。
スモークサーモンは、ポン酢、そのジュレと泡。
このアプローチも面白い。
5種の点心。
黒はイカスミに白身
緑は海老
黄はサフランに牛
赤はビーツと蟹
白も海老
焼き餃子は甘いタレで。
カレー風味のビーフン。
なんだか懐かしい味わいでホットする。
黒米の炒飯。
これが粒感が楽しく美味。
タラの西京味噌焼き。
これは和食を食べているような雰囲気。
北京ダックは皮だけでなく、身の部分も楽しめる。
デザート2種。
エスプレッソで締める。
連日満席の様相。
今、勢いのある一軒。
「GONG」
Corso concordia 8 , 20129, MILANO?
02 76 02 38 73
投稿者 geode : 10:37
2015年7月17日
「AZ ビーフン東」 大阪・西天満・中国料理
6月に移動となった番組スタッフの送別会。
中国料理と台湾料理にフランスのエスプリなどがミックスしたテイストが
この「AZ ビーフン東」の特色といえる。
まずは毛ガニとフルーツトマト。
トマトを器に、中に毛ガニを詰める。
甘味と酸味とコクの饗宴だ。
前菜盛合せ三種。
鶏肝のパテとハムと魚。
対馬産穴子のフリット。
そこには水なすのフリットも。
穴子は、よく脂がのり、それを衣で封じ込めた効果が現れる。
水なすがいいアクセント。
麻婆豆腐は二種の辛味。
これがどうしても白いご飯が欲しくなる。
発汗作用を促してくれる。
グリンピースの冷製スープ。
麻婆豆腐のあとに爽やかさと妙なる甘味が優しさを運んでくれる。
スズキの四川風煮込み。
夏場のスズキを甘辛い味付けで食べると、イメージが変わる。
和食の洗いやフレンチのポワレとは異なるアプローチが面白い。
それだけスズキに力があるということ。
オーナーシェフの東浩司さんが
せせらぎポークのローストを運んでくる。
それをカットし、回りに貝や野菜を配す。
このセンスは東さんならではの世界。
せせらぎポークの甘さはきれいで口の中ですっと消えてゆく。
焼きビーフン。
これぞ「AZ ビーフン東」の原点。
ニンニク醤油の効いた焼きビーフンを食べるといろいろな記憶が蘇ってくるのだ。
そして極めつけのバーツァン。
これと焼きビーフンのセットをかつてどれだけ食べたことか。
この二つを食べることで「AZ ビーフン東」が完結するといってもよいほどだ。
テーブル毎での盛り上がりも上々、
また各人の挨拶も印象的でいい送別会となった。
「AZ ビーフン東」
大阪市北区西天満4-4-8 B1F
06-6940-0671
投稿者 geode : 10:51
2015年7月16日
「Fabbrica Pizzeria con Cucina」 イタリア・ミラノ・イタリア料理
大阪の食いしん坊の友人からミラノ情報が届いた。
数軒興味のある飲食店があったが、
この「Fabbrica Pizzeria con Cucina」はホテルから歩いて5分ばかりのところ。
店内はカジュアルは空気感、リラックスできる。
ゆとりある空間がうれしい。
ピッツァ マルゲリータ。
シンプルそのもの。
サイズも大きい。
安心して食べることができる。
生地のサクッと感がいいのだ。
カルツォーネという包むタイプのピッツァ。
フレッシュトマト、モッツァレラ、パルマ産生ハム、ルッコラなどが入る。
ボリューム感と野菜の青味が生きている。
トーストしたパンにオリーブオイルを塗り、
モッツァレラとスライスしたトマト、とメニューにある。
カリッとしたパンとの相性もよく、これは作れそうだと思う。
サラダはトマト、ツナ、アンチョビ、ジャガイモ、ピーマンなど。
バルサミコを少しかけ食べる。
ボンゴレにはからすみがかかる。
いいアクセントである。
エスプレッソはクリーミーで美味。
スタッフも陽気だ。
「Fabbrica Pizzeria con Cucina」
?Viale Pasubio 2, 20144 Milan, Italy
02 6552771
投稿者 geode : 10:45
2015年7月15日
「Paper Moon」 イタリア・ミラノ・イタリア料理
ミラノのモンテナポレオーニ通り近くのレストラン「Paper Moon」。
ピッツェリアの雰囲気だが、
カジュアルなレストランといったほうがぴったりくる。
店内には、映画の主人公のポートレートが飾ってある。
2階席に座る。
すぐにメニューとグリッシーニが運ばれてくる。
メニューを選んでいるうちに、フォカッチャだと思っていると
ピッツア生地を焼いたのが届く。
オリーブオイルがかかっているが、これが旨い!
同時に運ばれてきたのがややスパイシーなオリーブオイル。
このオイルをかけるとまた味が変わる。
サラダは、蟹やアボカドなどたっぷり。
パッケリのボロネーゼ。
幅広の麺はしっかりした噛み心地あり。
予想よりはあっさりな味わい。
ジェノベーゼはボリュームあり。
アリオリ・ペペロンチーノはニンニクがしっかり効いており、
唐辛子の辛味もほどよく熱々が楽しめた。
ボンゴレもアサリたっぷりであった。
パスタだけではモノ足らず4名で一枚ビステッカを頼む。
骨付きの脂身もある一枚。
塩もしっかり効いていて噛む楽しみを叶えてくれた。
コーヒーについてきたビスコッティ。
締めのエスプレッソも上々。
カジュアルな雰囲気で、気分が落ち着くランチとなった。
「Paper Moon」
Via Bagutta 1, Milan, Italy
02-76022297
投稿者 geode : 10:19
2015年7月14日
「龍旗信・ミラノ」 イタリア・ミラノ・万博会場
7月11日は、ミラノ万博ジャパンディ。
その万博会場で2カ所ラーメン店を出店する「龍旗信」。
ウルグアイ館近くの一軒に行った。
ちょうどオーナーの松原さんもおられた。
会場は蒸し暑く、汗がどんどん吹き出してくる。
同行の仲間も「ラーメン食べたかった!」と笑顔である。
醤油ラーメンと味噌ラーメンを注文。
麺は冷凍したものを解凍して使用するが、
これがコシがありスープとの絡みもよく十分な仕上がりだ。
醤油は、すっきりした味わいと麺との相性も上々。
ほっとした気分を満喫したのであった。
仲間は味噌ラーメンを食べ
「スープが旨い。これで生き返りました」と絶賛であった。
同時に供された唐揚げとポテト。
「この唐揚げ、無茶苦茶柔らかい」と仲間は大喜び。
これまでのピッツァとパスタの連続に
この旨みの効いたスープは胃袋に休息を与えた感じである。
松原さんのバイタリティあふれる言葉や現地でのマーケット調査のことなど、
じつに有意義で楽しいひとときとなった。
松原さんと一緒に働くスタッフも笑顔を見せながら元気であった。
投稿者 geode : 10:15
2015年7月13日
「Sant Ambroeus (サンタ アンブローズ)」 イタリア・ミラノ・カフェ
ミラノのブランドストリート・モンテナポレオーネ通りにある
老舗カフェ「Sant Ambroeus」。
10年以上前に訪れたことがある。
すっかり改装されモダンな佇まい。
ここで飲んだカプチーノの素晴らしさはずっと記憶に残っていた。
クレマの細やかさ、そのたっぷりのボリューム、描かれた姿の美しさなど。
今回もカプチーノを頼んだ。
記憶の味がきちんと蘇ってきた。
見事である。
ふんわりした肌理の細やかなクレマ。
ミルクとコーヒーのバランスも素敵であった。
仲間が頼んだアイスコーヒー。
カフェ シャケラーテというらしい。
この姿も美しく、味わいも相当に素晴らしかったという。
店内は入ると正面にカウンター。
ここでバリスタが活躍。
左手がカフェでシックなテーブル席が並んでいる。
ゆったりした空間で、のどかな時間を過ごすことができるカフェだ。
「Sant Ambroeus」(サンタ アンブローズ)
Corso Matteotti, 7, Milano
投稿者 geode : 10:17
2015年7月10日
「ミラノ万博 日本館」 イタリア・ミラノ・ミラノ国際博覧会
ミラノ国際博覧会は「地球に食料を、生命にエネルギーを」をテーマに、
「食料の安全、保全、品質の科学技術」
「農業と生物多様性のための科学技術」
「農業食物サプライチェーンの革新」
「食育」
「より良い生活様式のための食」
「食と文化」
「食の協力と開発」
という7つのサブテーマのなか開催中。
各国が「食」をいろいろなテーマで表現している。
会場内は、穀物やコーヒー、スパイスなどという
統一テーマで複数の国が展示をしているゾーンもある。
日本館のエントランスは、清酒の樽がモチーフとして使われている。
館内の展示は、映像を巧みにつかった展開で、
日本人の精神性から食の歴史などを展開。
メインのシアターの映像が見事である。
シアター中央にはアクターが登場、
言葉巧みに観客を日本の食の世界に引き込んでくれる。
参加者は一人ひとりテーブルに座り、
箸を持ちテーブル上の画面と戯れる。
このテーブル上の画面に登場する料理は、
まさにその場でサーブされているように立体的で、
壁面の大きなスクリーンともシンクロしているのだ。
この臨場感には、脳と胃袋が大きく反応してくれたのだ。
食へのアプローチ、こんな手法もありかと感動したのであった。
2015年ミラノ国際博覧会 日本館
https://www.expo2015.jp/
投稿者 geode : 10:20
2015年7月 9日
「柳園」 京都・烏丸今出川・中華料理
食いしん坊カメラマンから教えてもらい何度か訪れている店。
この季節冷麺を食べに行った。
冷麺は甘酸っぱい味わいが基本と思っている。
具材は、焼豚、錦糸卵、キュウリ、生姜。
このシンプルさがじつにいいのだ。
そういった意味でも、ここ「柳園」の冷麺は
僕にとって基本となるリトマス試験紙となるのである。
そしてなんともうれしいのは氷が入っているのだ。
以前は、この氷入りの冷麺は自然な流れであったが、
近頃は出会うことが少ないのだ。
麺の奥から氷が出てきたのにはびっくりした。
麻婆豆腐も頼んだ。
これが辛味というより旨み重視。
かつ豚肉が挽き肉ではなく、薄切りである。
これもひとつの形として、強くインプットされた。
締めは、カレー炒飯である。
この形と色艶。
カレー味がじつにうまいポイント。
これがクセになる味わい。
家族が楽しそうに仕事をされている。
その気持が伝わってくる一軒である。
「柳園」
京都市上京区鳥丸通上立売上ル柳図子町334
075-432-1896
投稿者 geode : 10:54
2015年7月 8日
「そば切り 天笑」 大阪・枚方・蕎麦
枚方駅前の「そば切り 天笑」。
店主の西岡幸史さんとは長い付き合いだ。
おそらく35年以上となるだろう。
お互い、いまの仕事に就く前のこと。
開店して17年という。
開店当初から伺っている。
外観、店内ともに西岡さんの美学がきちんと息づいている。
今回はそばがきである。
このそばがきは衝撃だ。
形、色合い、食感、香り、味わいともに見事である。
山葵、醤油、大根おろし、塩などつけるものによって
甘味や味わいの変化もたのしい。
これはすごいそばがきに出会ったと感じた。
そばも美しい。
はかないぐらいに瞬時においしさが失われてゆく。
そばは野生の食べものというのがよく分かる。
このそばがきをもういちど食べにゆきたいと思う。
「そば切り 天笑」
枚方市岡南町10-30
072-846-7166
投稿者 geode : 10:17
2015年7月 7日
「レストラン乃呂」 大阪・東心斎橋・洋食
「レストラン乃呂」。
通い始めて40年近い歳月が流れる。
この日は5名で食事。
ウニのプリンから始まる。
濃厚な味わい、一気に胃袋が活発に動きだした。
野菜が必要ということでサラダ。
シンプルだが、たっぷりの野菜。
ハンバーグはドーナッツ状で真ん中に卵。
これを崩しながら食べる。
色彩の変化も楽しい。
タンシチュー。
このドミグラスソースの味わいが、日本の洋食。
つまり白ご飯を呼ぶのだ。
名物 網焼き。
これは焼肉のタレをまぶすという感覚。
牛肉の質の良さを感じながらも、これまた白いご飯が欲しくなる。
父親の仕事をきちんと守りぬく姿勢には、いつも頭がさがる。
デザートは、ティラミス。
しっかり淹れた珈琲で締めくくる。
とても安心した気分で「レストラン乃呂」をあとにした。
「レストラン乃呂」
大阪市中央区東心斎橋1-16-10
06-6271-7804
投稿者 geode : 10:15
2015年7月 6日
「御影ジュエンヌ」 神戸・御影・フランス料理
いつも満席が続くレストランである。
父・母・息子が二人に数名のスタッフが加わる。
カウンター内の小さな厨房に多くの料理人が見事に無駄なく動き続ける。
その姿を見ているだけで、熱いものがこみ上げてくる。
三重の岩ガキと秋田のじゅん菜、海ぶどうを添えたガスパッチョ。
色彩にやられ、香りに驚き、岩ガキのコクに感動だ。
軽く炙った明石のキスとフレッシュキャビア。
キスは昆布締め。
旨みがどんどん強くなる。
視覚に訴える力も強い。
針烏賊とモッツァレラチーズを詰めたズッキーニの花のフリット。
真っ黒なソースはイカスミでこれが旨みたっぷり、いい仕事をしている。
ゴールドラッシュ(とうもろこし)のパンナコッタ。
甘味の勝利だが、品格を忘れないのが見事。
静岡産赤座海老の炭火焼きと小つぶのビーツのロースト。
海老の火入れが素晴らしい。
バターもたっぷり。
蝦夷あわびとオーストラリア産黒トリュフのリゾット。
贅沢三昧だが、バランスは素敵だ。
6月の畑。
ここのスペシャリテ。
多数の食材を組み合わせることの大切さを知る。
フォアグラと宮崎マンゴーのロースト カラマンシーヴィネガー。
フォアグラとマンゴーの出会いは間違いなし。
明石の鯛の炭火焼き アーティチョークのピュレ。
この季節の鯛なのに、おどろくほどの旨み。
火入れのタイミングもジャスト。
メインディッシュは4種からチョイスだが
岩手産白金豚のローストをチョイス。
これが大当たり。
しっとりした歯ごたえから味わいの深さまで、
豚肉の驚異的な力を覚えた逸品であった。
チーズが数種。
デザートはレンズ豆のみつ豆
岩手自然放牧牛のミルクのアイスクリーム。
アイスクリームのおだやかなコクが忘れられない。
バニラのプリンにコーヒーゼリー、トンカ豆の泡。
さくらんぼたっぷりのデザート。
エスプレッソで締めくくる。
なんともめくるめく時間の流れ。
安定した「御影ジュエンヌ」を堪能したのであった。
「御影ジュエンヌ」
神戸市東灘区御影3-1-4 Mパレ御影 1F
078-854-4393
投稿者 geode : 10:49
2015年7月 3日
「食堂おがわ」 京都・河原町四条・日本料理
予約が取れない人気店である。
知人が随分前に予約をしてくれていた。
午後5時半からのスタート。
前日に別の友人から「食堂おがわ」へのお誘い。
午後7時半からのスタートという。
こんな偶然もあるものだ。
ダブルは厳しい・・。
「祇園さゝ木」出身の一軒。
最初は、湯葉の料理だ。
湯葉を細かくして寄せてあるという。
だしの淡い味わいとのバランスよし。
白ずいきに胡麻酢。
シャキッとしたずいきの食感がうれしい。
店主の小川真太郎さんの姿が美しい。
オイルサーディンの器は小鹿田焼。
山椒の効き具合がいいね。
鱧の登場だ。
鱧寿司。
肉厚の鱧の存在感が見事。
山椒の香りも生きる。
白バイ貝と鱧の造り。
バイ貝が濃厚な味わいだ。
かつおのタタキはマスタードで、香りの饗宴が素敵だ。
椀物はすっぽんと冬瓜。
シンプルながら余韻の長い一椀。
甘鯛が焼かれる。
甘鯛の若狭焼。
このうろこの迫力。
茄子はとことん甘い。
名物・だし巻きである。
どんどんだしが流れでる。
ホクホク状態が続く。
締めのごはんはイワシご飯。
たっぷり香物もつく。
満足感に満ち溢れた時間であった。
外を見ると友人の顔が見える。
交代の時間がやってきた。
「食堂おがわ」
京都市下京区西木屋町通四条下ル船頭町204
075-351-6833
投稿者 geode : 10:15
2015年7月 2日
「京都 祇園 あのん 本店」 京都・祇園・和菓子
「あんこで作る物語」がコンセプトの菓子屋が祇園・切通しに誕生した。
店名は「京都 祇園 あのん 本店」。
あんこの可能性を追求する一軒だ。
和紙作家の堀木エリ子さんの作品が、店内の雰囲気を盛り上げる。
ドアを開けて店内にはいると吹き抜けになっており、
そこに堀木さんのペンダント照明が吊るされている。
店内は右手にあんこを作る機械が作動している。
左手にはあんこを使った商品がならぶ。
奥の右手がカウンター
左手がテーブル席。
2階はテーブル席となっている。
この日は2階のテーブル席で食べた。
「京おはぎ五色」から丹波大納言小豆を使った「くろあん」と
丹波黒豆きなこのコクが広がる「きなこ」を選んだ。
「くろあん」は小豆の味わいをストレートに感じる。
甘味はやや控えめで上品な口当たり。
「きなこ」はやや香ばしさを感じる。
そして「あんぽーね」である。
これは香ばしい最中皮と、十勝産小豆をじっくり炊きあげたつぶあん、
そこにマスカルポーネチーズを使う自家製クリームが入る。
最中の皮につぶあんとクリームを好みの量入れる。
口に運ぶと歯切れよく香ばしい皮につづき、
あんこの甘味とクリームの優しいさが届く。
クリームの酸味や脂分がつぶあんと見事な融合を生み出していた。
あんことチーズやクリームの相性は楽しい。
まだ開店したばかりだが、あんこの今後を考える商品が供される。
「あんぽーね」は手土産としてもありがたいラインナップだ。
「京都 祇園 あのん 本店」
京都市東山区清本町368-2
075-551-8205
投稿者 geode : 10:59
2015年7月 1日
「祇園 ろはん」 京都・祇園・日本料理
四条縄手通りにひっそり佇む料理店である。
一見、外からはどんな料理が供されるのは想像し難い。
しかし、料理長の杉澤さんは
「うちは定食屋ですから」とさらりと言ってのける。
たしかに献立には
魚定食、牛定食、鶏定食、豚定食という言葉が並ぶ。
それぞれに数種類の料理。
もちろん、単品の注文も可能という仕組みが
非常に食べる側にはありがたいのだ。
この日は4人で個室に入った。
これで何度か訪れているが個室は初めて。
落ち着いた雰囲気で会話が楽しめる。
なんと4名とも牛肉のすき焼き定食を選んだである。
突き出しは、加茂茄子の焼き茄子冷製。
みょうがと万願寺、生姜が加わり淡いだしのとろみも。
加茂茄子の甘みがいきいきとしていた。
造りはぐじと金目鯛である。
ねっとりとした歯ごたえとうま味の凝縮感が記憶に残る。
追加注文した宍道湖鰻白焼。
ちょいと山葵をつけると甘みが際立つ。
これは日本人ならではの楽しみだ。
こちらも追加のとうもろこしのかき揚。
弾ける甘みこそ特徴。満足感いっぱい!
そしてメインのすき焼き。
割り下で軽く火入れされた牛肉のコク。
これを卵にくぐらせて食べると
白いご飯がぐっと寄り添ってくる。
まさにすき焼きの醍醐味である。
締めに鯖サンドを食べて終了。
定食屋というスタイルだが、
和食を食べる楽しみにあふれる一軒である。
「祇園 ろはん」
京都市東山区大和大路通四条上ル廿一軒町232 1F
075-533-7665
投稿者 geode : 10:19