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2025年07月18日

「片折」 金沢・並木町・日本料理

日本料理を再考するに相応しい料理店「片折」

カウンターに座ると、熱いおしぼりが出る。
熱いといっても半端な熱さではない。
手で持つのが難しいぐらいの熱さ。
それを首筋に当てると、スッとからだの熱さが引いてゆく。
そこに梅と昆布でやわらかなあたりをつけた玄米茶が出る。
能登の清酒も続く。
この儀式のようなわずかの時間で、気持ちは「片折」の世界に没入できる。

 

五色寄せ
季節の野菜の味と共に

視覚的にも涼が届く。

 

取り立ての出汁を味わう。

 

椀もの
能登鮑 卵豆腐

すっきりした出汁
鮑は噛むことで味わいがましてゆく。
出汁の味わいも卵豆腐の力を借りて変化する。

 

造り
コチ、青バイ貝、蛸、赤ウニ

青バイ貝は甘味が鮮烈であった。

 

マナガツオの塩麹焼き

日本の調味料らしいしっとり感。
香りの誘惑もあり。

 

海そうめん

結構肉厚の海藻。
優しい酸味がうれしい。

 

太刀魚の鳴門揚げ

きれいな仕事。
太刀魚のやわらかな食感と海苔の磯の香りの相乗効果。
ふんわり、鼻に抜ける香り。

 

八寸
花茗荷の寿司
キスの一夜干し
小鯛の小袖寿司

日本料理らしい世界観

 

茶筅茄子

形状からのネーミング
錦糸卵
キヌサヤ
こういった仕事は残すべきだと感じる。

 

新ジャガ饅頭

じつは隠し味にバターが含まれる。
コクとうまさの共演。

 

ご飯のおかず
海苔と八幡巻
味噌汁

これで白ごはんを食べる。

 

アジの漬け丼

ご飯を食べるための一品。

 

おこげをパリッと。

 

胡麻豆腐に黒蜜ときなこ

滋味深いお菓子

 

抹茶で締める。

 

 

緩やかな流れの中で季節を楽しみ
日本料理の背景まで思いを馳せる貴重な体験であった。

 

 

「片折」
石川県金沢市並木町3-36
076-255-1446

 

 

Web連載「amakara.jp」=====
門上武司のグルメ旅「皿までひとっとび」
★門上武司の旅vol.8:日本一と噂の魚を扱う町の寿司屋、滋賀・長浜『京極寿司』
★門上武司の旅vol.9:長浜の古民家『ビワコラージュ』で、滋賀×イタリア料理。

 

 

YouTubeチャンネル「Round Table」=====

森 義文(カハラ・オーナーシェフ)
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兼井俊生(手打ち蕎麦 かね井・店主)
兼井俊生(part1) – YouTube

堀木 エリ子(和紙作家、堀木エリ子&アソシエイツ代表)
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西田 稔(Bar K6 / cave de K / Bar kellerオーナー)
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======協力:株式会社マイコンシェルジュ

投稿者 geode : 10:00