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2017年01月20日

「麩屋町 うね乃」 京都・麩屋町押小路・おでん

おだしの「うね乃」さんが、うどんやに続く第二弾、おでんやさんを開店したのが昨秋のこと。
麩屋町通りを御池通から北へ。右側に雑居ビルが見える。
1階の奥に「麩屋町 うね乃」という小さな文字がドアにかかっている。

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デザインは木島徹さん。木を基調に土壁や漆喰などを巧みに使う建築は、料理店やバーなど作品は多い。うね乃さんのうどんやさんも木島さんの仕事だ。
今回は、初めてコンクリートを使った仕事が伺える。

カウンターと個室あり。
この日は、個室に入る。

ひろうすに結び白滝。
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だしの上品さにおどろく。
おでんが持つ従来の濃さを期待すると、わずかな違和感を覚えるかもしれない。
しかし、だしを扱う店のスタイルなのだ。
だしの味わいも大切にしながら、食材の味をどう引き出すか。
その割合を求めるのだ。

牛肉のおでん。
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これは視覚的に驚きだ。
おでんは煮込まれた、という刷り込みがある。
だが、これは赤身がしっかり残る。
一瞬ステーキではないかと見紛うほどの景色。
口に運ぶと、だしの味が生きている。
赤身の香りや味とだしが融合し、ステーキではない、おでんの新たな発見だとかんじてしまう。

すじも同様である。
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牛肉のすじをだしといかに味わい深く食べさすかを考えぬいた結果だと思う。
牛肉二連発にはやられたな。

堀川ごぼう、海老芋、タコだ。
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ごぼうは大地の恵みをしっかり感じる。
海老芋は肌理の細かさが舌を刺激する。
タコはだしのうま味を吸い込んで高みにむかう。

おでんやという概念を再度考えたくなる店である。

「麩屋町 うね乃」
京都市中京区麩屋町通押小路上ル尾張町225 第二ふや町ビル103
075-213-8080

投稿者 geode : 01:50