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2010年11月29日

「ラ・フォーリア」 芦屋・公光町・イタリア料理

朝日カルチャーセンターで三ヶ月に一度のイベントです。
だいたい25名の方とランチを共にするのです。
前回は、
京都の中華「一之船入」で魏さんと
フレンチ「ヴィ・ザ・ヴィ」の滝本シェフのコラボレーションでした。

今回は芦屋の「ラ・ファーリア」で
双子の浅井兄弟の饗宴となりました。

兄が「ラ・フォーリア」の浅井信之さん、
弟が苦楽園の「イ・ヴェンティチェッリ」の浅井卓司さんです。
この二人で一つのコースをお願いしました。
前回は、一皿を二人で作るというものでしたが、
今回は同じイタリアン、
それも兄弟で個性が違うのか、
それを楽しみに始まりました。

鱈のマンテカートと白子のチョリソーのエッセンス トリュフの香り
レンズ豆とパンチェッタのクロケッタと。(兄)

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マンテカートとは干し鱈を牛乳で炊いた料理。
そこにコロッケが添えてあります。やや温かい前菜です。

福岡産車海老の揚げていない海老フライ
自家製ケフィアヨーグルトのタルタルソースで。(弟)

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車海老はクールブイヨンで火入れ。
アーモンドとパン粉をつけてフライ見立て。
食べ手をワクワクさせる一品です。

活鯖の軽いヴィネガー締めと焼き茄子エンジョインサラータ
トマトのソルベと林檎ジュースの球体と。(兄)

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締め鯖ですね。これがいいんです。焼き茄子との相性見事。

ヴァンデ産仔鳩の烏龍スモーク腐乳と
ルーコラ・セルヴァティカとそのジュで。(弟)

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卓司さんは攻めの料理です。
熟成の香りがかなりインパクトありなんです。

栗粉を練りこんだタリアテッレ
ホロホロ鶏のコンフィーと焼き葱のソース 白トリュフ添え。(兄)

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季節の白トリュフがかかったパスタ。栗の甘さも利いています。

鮒ずしとラディッキオのリゾット
軽い赤ワインのエッセンスとタイムの香りで。(弟)

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鮒ずしの酸味とクセを生かしたリゾット。
チャレンジな味わいですが、これは旨い。

三陸産鮑とカルチョーフィーと髪菜のイン・ウミド。(弟)

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カルチョーフィーとはアーティチョークのこと、
髪菜は中国食材で草原でとれる髪のように細い藻。
これらをたっぷりのスープで煮込んだ料理。

シャラン産エトフェ鴨のアッロースト。(兄)

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エトフェは窒息のことです。
ジロールなどの茸や安納芋を五香粉で味付けた付け合わせなど。
鴨の火入れは素晴らしい。

ゴルゴンゾーラのスフレグラッセ
ハニーミルクの泡で。(兄)

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ゴルゴンゾーラ特有の塩分などが生きたデザートでした。

そして

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コーヒーのパウンドケーキ。(弟)

そして締めのドリンク。

二人の個性がくっきり出たメニューでした。

弟の卓司さん(右)は、
熟成や発酵など興味ある世界を打ち出した攻めの料理。
兄の信之さんは、
季節を感じさせるメニューの中に遊び心を盛り込んだものです。

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兄弟の饗宴は、じつに楽しみに充ちた展開となりました。

ラ・フォーリア
芦屋市公光町9−3 izaビル3階
0797−23−8887

イ・ヴェンティチェッリ
西宮市樋之池町24−16 アドール苦楽園1階
0798−74−0244

投稿者 geode : 03:02