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2021年10月15日

「片折」 金沢・並木町・日本料理

この季節がやってきた。
ここ数年「片折」の松茸はすごい、という話題を耳にすることが多くなった。

能登半島の珠洲で午後2時頃に収穫した松茸を使うという。
まずその松茸がカウンターに置かれた。

美しい。目に焼きつくようだ。

 

まずは生で!少量の塩だけ。

少し緊張しながら囓る。
じんわりと甘味が忍び寄ってくる。

 

続くは松茸のおかゆである。

優しいというのが第一印象。
もっとインパクトがあるのかと想像していたが、いい意味での裏切りであった。
気持ちが緩やかなになってゆく。

 

カウンターの上でたっぷりのカツオを昆布出汁に入れ
出汁をとる。

それをストレートに味わう。
シンプルだが、余韻が長い。
鼻腔にとどまる香りの凄み。
これぞ日本の出汁だ。

 

椀 この文様はすごい。

 

ひきたての出汁に毛ガニ

出汁の香りが先立つかと思えば、毛ガニの甘味に占領される。
毛ガニのポテンシャルの高さに驚く。
そこに出汁が絡んでゆき、
見事な円を描くようなまろやかで記憶に残る味わいになるのであった。

 

造りは
クエと迷いカツオ

クエはチリ酢とわさび
迷いカツオはコクと味の厚みが違う。

 

松茸に細かに包丁目を入れる。

 

焼き松茸

焼くことで松茸が持つ旨み液体がにじみ出る。
これは松茸の質と鮮度がなせること。

 

鉄砲かますに松茸の焼き物

かますの味の深みに松茸が見事に寄り添う。
ダブル主役。

 

ひろうす

干しぜんまいが入る。
この引き算が片折さんの凄みである。

 

しゃぶしゃぶ

中に松茸
脂分と香りの饗宴である。

 

辛子蓮根

この技はさすがである。
自信があるからこその提案である。

 

三方湖天然鰻の柳川

食べた感じはさっぱり。

 

白いご飯

第一に甘味を感じる。

 

かつおの漬け丼

うっとりである。

 

氷見牛丼

クセになる。

 

のどぐろの丼

反則だと感じる味わい。

 

たまごかけご飯

これは断れない。

 

能登栗の栗きんとん

上品な甘さ。

 

抹茶で締める。

すごい器でいただいた。
日本料理の醍醐味を味わう。

 

日本料理の凄みをしっかり感じた。

 

 

「片折」
石川県金沢市並木町3-36
076-255-1446

 

 


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投稿者 geode : 10:00