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2017年11月21日

「リストランテ ドゥエ フィオーリ」 大阪・西天満・イタリア料理

毎月第一日曜日の夜、男性10名余が集まり、食事をしながらいろいろな話題で語らう。
これが十年以上続いている。

11月は、大阪・西天満のイタリア料理「リストランテ ドゥエ フィオーリ」である。
ポンテ・ベッキオに18年勤めた土谷哲平シェフが独立して二年ほどが経過する。
この18年という修業期間はまだ、最長である。
西天満のビルだが、じつに入り口はわかりにくい。
それも特徴の一つといえる。

この日のメニューは
天然ホタテ貝の炭火レア焼き 紅しぐれ大根
ほうれん草のクレマ ピーテンドリル 菜の花
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これはホタテ貝の火入れ程度によって印象は大きく異る。
中の甘味がにじみ出てくる塩梅が見事であった。


雉と鶏節のブロード 舞茸 人参 ごぼう 鶏肉 柚子 木の芽
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土谷シェフは鶏節の存在を尊重し、和食の鰹節の変わりに鶏節を使う。
ブロードが注がれると一気にうま味が炸裂するのだ。
これは魅力的かつインパクトのある逸品。

ノドグロの白ワイン蒸し焼き 大根のパデッラ 蓮根
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色々な魚介類の濃厚なソース サルサ・ヴェルデ
ノドグロの脂分を生かしながら、ソースや野菜の在り方を考え抜いたメニューである。

活オマール海老とうすいえんどう豆の包み焼き
秋トリュフ ミルクの泡 セルフィーユの新芽
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オマールは見た目より繊細な身質である。だから火入れも慎重ならざるを得ない。
それをキチンと押さえた調理が生み出す一皿。

トロフィエ 天然ブリの塩焼きとカブラのマリナーラ
芽ネギとマイクロアニスのサラダ 酢橘
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パスタはシンプルだが、具味に積み重ねで深みを感じる。

タリオリーニ 宮城県産漢方豚とキャベツの軽い煮込み
チーズフォンデュ 芽キャベツ 白トリュフ
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迫力と食べごたえのあるパスタ料理。
安心しておいしさが伝わるのである。

栗のリゾットとフォアグラを詰めたスペイン産ウズラ
赤い野菜 黒トリュフ風味のソース
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まさに秋から冬にかけての献立。
どの食材もがお互いの領域を守りながらも個性をじんわり際立たせることができている。

レインボーキウイ シードルのグラニテ。
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口休めである。

イチジクのキャラメリゼと胡椒のトルタ
バニラジェラート 赤ワインのソース シナモン
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非常にバランスのいいデザート。

安定感のある素敵なコースであった。

「リストランテ ドゥエ フィオーリ」
大阪市北区西天満4-10-4 新光西天満法曹ビル 1F
06-7710-7828

投稿者 geode : 01:51