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2017年08月08日
「八楽」 京都・下河原・中国料理
京風中華の雄である。
ふと、ここの「冷やし野菜」という料理が食べたくなる。
細切りの野菜を数種和えた料理なのだが、どこか心根に響くのだろう。
下河原の片隅にひっそりと佇む名店である。
この日もその冷やし野菜から始まった。
全体に柔らかな食感と野菜のシャキシャキ感がうまく絡み合っている。
なにげない素材から感動を生み出した傑作といえる。
春巻きは「熱いですからお気をつけください」というセリフとともに届く。
真ん中から切り、空気に触れ温度を少し下げてから食べる。
少しあまめのあんと野菜が寄り添いながらうまみに変わってゆく。
若鶏の唐揚げ。
これは名物の一つ。コロモのサクッとした香ばしさとジューシィな鶏肉の弾力とのマッチングであっという間に胃袋に収まってゆく。
水餃子は海老とニラの2種類。
餃子は皮を食べる料理といってもよい。
それが実感となる献立。ニラや海老の力を借りて皮のうま味も上々!
カニ玉甘ず。
甘ずと表記されたとおりの甘味が全面にでる。
これも街の中華料理の楽しいところ。カニと甘味の饗宴をたのしむ。
五目炒飯。
シンプルかつうま味があふれる一品。
常連客では、これをお茶漬けにする人がいるぐらいだ。これが京風中華の由縁である。
安心感をしっかり感じ帰路についた。
「八楽」
京都市東山区下河原通八坂鳥居前下ル2丁目上弁天町428-5
075-541-5898
投稿者 geode : 01:40