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2015年01月26日

「月泉」 大阪・西天満・中国料理

昨年秋に開店した中国料理の店。

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昨年10月に5名で食べたとき
ここで食べる料理のバランス感覚の良さに魅せられた。

そして、今回は8名の新年会で訪れた。


西天満という法曹界と古美術界が
入り交じる界隈にあるというのも興味深い。

この界隈に好きな店が増えてきた。

北新地から御堂筋を東に越えると、
その喧騒が沈静化した街となる。

繁華街とは一線を画した界隈。

扇町から移転してきた「エルクコーヒー」もその一軒だ。

じつはこの「月泉」は
「エルクコーヒー」のマスターに教えてもらったのである。

よだれ鶏の登場だ。
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四川料理の名作。
辛みの中にうま味が隠れ、それとの出会いが楽しい。
骨付きというのがうれしい。

台湾ピータン。
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うるいにネギのややシャキッとした食感と、
ピータンの蕩けるような艶かしさ。

香りの饗宴である。

蛸の山椒和え 青ネギとミョウガ。
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山椒の力は強い。
蛸のうま味を引き出すのだ。
ミョウガの切なさもいい。

イワシの中国風オイルサーディン。
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一尾かじってしまうのが惜しい。
口の中での余韻があまりにも長いのだ。

サワラ ラー油で和えた菜の花。
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サワラはラー油の辛みと菜の花の苦味に包みこまれ、
より味わいを深めてゆく。

鴨の広東風焼豚 芹のルッコラ和え 下仁田ネギ。
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この組み合わせは抜群の威力を発揮する。
ネギの蜜のような甘味は冬の恩恵である。
芹は春ん到来を感じさせる。
そしてジビエの鴨だ。
季節をしっかり味わう一品でもある。

台湾豆苗炒め。
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まさにバランスの良さを体現した一皿。

ほっと気分が和む。

海老の塩卵炒め。
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皮ごと食べる海老を包むアヒルの塩卵のザラリとした舌触りは、
その一粒ごとにうま味が付着し、
歯を入れるごとにそれを強く感じるのであった。
ときおり加わる金針菜の青味がまたいいのだ。

雲子と蜜芋。
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しょっぱい、酸っぱい、甘い、
そしてピリ辛といういつくもの味わいが重なるなかで、
蜜芋は自らの甘さを語り、
雲子は自分のコクと蕩ける食感を主張する。

それが大きな流れとなって口のなかでうねりを繰り返す。

黒酢の酢豚。
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豚の存在感が圧倒的。

カリッと揚げられた豚肉は、
黒酢の酸味をまとうことでその脂の甘さをより強調される。
甘酸っぱいという言葉は、
優しさと懐かしさを想起させるが、
ここではそれが強い意思となる。

四川麻婆豆腐。
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これは香りでまずやられる。
唾液が自然と滲んでくる。

しびれるような辛みと香りの融合体こそ、
麻婆豆腐の本領。

それを実感すると、つい白いご飯を注文し、
一緒に食べてしまう。

締めの黒胡椒焼きそば。
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前回も食べ、これは必須だと思った。

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鼻腔に刺激を与える黒胡椒の風味と辛み。

細いのにアルデンテを思わせる歯ごたえには、
食べ終わった時点で次回も頼みたいと思うほどである。

杏仁豆腐。
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これですっきり。

昨年訪れた時より確実にメリハリがつき、
それぞれの料理の印象が強まった。

また、近いうちに訪れたたくなった。

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「月泉」
大阪市北区西天満1-6-4
06-6366-0055

投稿者 geode : 01:59