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2008年11月25日

「グリルモリタ」 大阪・西天満・洋食

ふと、シチューが食べたくなりました。
大阪・西天満の「グリルモリタ」に電話をかけ予約を入れました。

この店に、初めて訪れたのは30年以上も前のことです。
現在の場所ではなく、梅新東の三角地帯にあったのです。
おそらく当時読売テレビに勤めていた友人と一緒であったはず。

ホントに小さな洋食店で、テーブルが5つ程度であったと記憶しています。
しかし、その味わいは、じつに旨みと深みのあるものでした。
あとで知ったのですが、ちょうど現当主の駒井鈴子さんと料理人は、
鈴子さんのお父上から料理を学び、料理長を変わる時期だったようです。
その後、母親の駒井美佐子さんがマダムとして陣頭指揮、
場所を移しお嬢さんの鈴子さんがオーナーとなって、料理長とともに店を支えているのです。

その「グリルモリタ」がこの秋、創業60周年を迎えたのでした。
帰りしなに記念誌を受け取り、なんだか気持ちが熱くなってきました。

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さて、料理です。

メキシカンサラダ。

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ゆで卵も入るし、野菜、そしてマヨネーズの味もしっかり、
なんとも懐かしい味わいです。

シチューはミックスにしました。そう、テールとビーフ。

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ビーフはやや脂分が多いほうが旨いのです。
この艶やかで濃厚なソース、きちんと味付けされた野菜。
典型的な洋食です。
コクと旨みの二重奏と呼ぶにふさわしいひと皿でした。

デザートはプリンとフルーツ。

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プリンは大阪のタナカファームの玉子を使用です。
コクがしっかりのプリンでした。

時は流れ、場所も変わり、料理人も変化する。
しかし、シチューの味はほぼ変わらず。
もちろん、60年前とは異なる味でしょう。当然のことです。
いまは、現オーナー駒井鈴子さんの味、これが歴史です。

「グリルモリタ」で久し振りにシチューを食べた帰路、
いろいろなシーンが脳裏を駆け巡っていました。
食べ物には、時間を超える魔力が潜んでいるのです。

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グリルモリタ
大阪市北区西天満2−9−3 西天満大冶ロイヤービルB1
06−6364−8886

門上武司食研究所サイトに

10/10 付、
 ☆『海外通信』Paris 通信 Vol.13
      コルシカ
公開しました。↓

http://
www.kadokami.com/

その他、
 ☆「名店の賄い」
   第四回 「ショコラティエ なかたに」

 ☆『マスターソムリエ岡昌治の「心に残る今月の一本」
  Vol.7「Ch. Lagrange ’01 (シャトー・ラグランジュ)」

 ☆「京都・名酒館 主人 瀧本洋一の『旨酒』」
  Vol.4「野飲の醍醐味」

 ☆今月の「学会」レポート
  2008年4月度「第64回 パトゥ」

も公開中。↓

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www.kadokami.com/

投稿者 geode : 02:10