門上武司のおいしいコラム

2022年02月18日

カツ丼と書くと、一般的にはカツレツの卵とじをイメージする。
だが、ソースカツ丼、ドミグラスカツ丼など地域によって千差万別である。
新潟にはタレカツ丼があり、10年以上も前に訪れそのうまさに感動した記憶がある。

京都の四条界隈を歩いていると、目に飛び込んできたのが「新潟カツ丼　タレカツ」という言葉。
これを見逃すわけにはいかない。
店内に入ると、豚肉をトントンと伸ばす音が規則正しく響く。
この音色だけで気分が高揚する。

メニューを見る。
カツ丼
特製合いもり丼を注文。

丼が出てくる間、ずっと豚肉を叩く音が聞こえてくる。

カツ丼
薄い豚肉をサクッと揚げる。
それを特製のやや甘味のあるタレにくぐらせる。
均等にタレの味わいがコロモに移り、その甘味、酸味などと豚肉の相性が
麗しい関係と感じる。
これはやみつきの味わいとも言える。
タレが染み込んだ白ご飯の仕事も大きい。

このカツ丼の特徴
カツが薄い
食感がサクッとし、タレのジューシー感
カツとご飯とタレのみで構成されるシンプル感

特製合いもり丼

野菜やエビなどがプラスされる。
このバリエーションの豊かなこと。
豚だけなく、種々の味わいが楽しめるのもうれしい。

最初はカツ丼から始めたい。
ふっと思い出す店であろう。

「新潟カツ丼　タレカツ京都本店」
京都府京都市下京区綾小路柳馬場下がる塩屋町44
075-341-8350

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