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2008年05月21日

「京 静華」   京都・岡崎   中華料理

この4月20日に開店した中華料理店です。
以前は浜松で長年中華料理店を営んでおられました。
僕も、ずっと前に「三鞍の山荘」という宿を取材する途中に食したことがあります。
浜松に住む友人の紹介でした。

その友人から4月に「あの「静華」が京都に移転です。
私は、どこで中華料理を食べればいいのでしょう」というような内容のメイルです。
不覚にもそのニュースは知らなかった。
すると「菊乃井」の村田吉弘さんからも同じことを聞いた。

この「京 静華」は、5月9日の公開したピッツェリア「ダ ユウキ」の二階です。
店の名前を示すものは二階にしかありません。
ホント、ひっそり営業をしているという感じなのです。

いまのところ営業は夜間のみ。それもおまかせのコース(8000円)だけです。

まず、
メロンのシャーベットに白キクラゲの小さなカップが出てきます。
料理の始まりをつげるサインですね。

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前菜が素晴らしいのです。9つの皿が並びます。

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クラゲのマスタード、アイナメの唐揚げ、冷製エビチリ、スミイカと
フルーツトマト、蒸し鶏のピリ辛ソース、すね肉、万願寺唐辛子のピータン詰め、
青えんどうのよせもの、トマト。それぞれきちんと味付けされ、感激ものです。

スープは加茂茄子とアワビの薬膳蒸しスープ。

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金華ハムなどが使われています。なんとも滋味深い味わいです。

牛肉とタケノコの炒めもの。

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小タマネギに一寸豆、山椒が入っていますが、
かなりあっさり仕上げています。素材の持ち味はたっぷり生きているのです。

目板かれいの刺身です。カシューナッツ、胡桃、クコ、卵白の麩生地が入り、
グレープシードオイルとピーナッツオイルで和えるのです。

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この卵白の麩生地、食感がいいです。脂分も軽く非常に繊細な刺身です。

湯葉とフカヒレ、
ホワイトアスパラガスに皮付きバラ干し肉という組み合わせです。

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これも優しいながらも卓越した味付けの料理。

担々麺

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カニとグリンピースの炒飯

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最後のデザートは杏仁豆腐です。木樽に入ったそれはぎりぎりまでの柔らかさ。

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そのあとに出たフルーツティの素晴らしさ。
ライム、レモン、スターフルーツ、イチゴ、などにプーアール茶です。

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フルーツの香りが見事に供され、食後のお茶として口内も胃袋もすっきりです。

京都でも珍しいさっぱり味の中華料理です。
途中まで、じつはお腹がふくれるかと訝しんだのですが、
最後には満腹状態。失礼しました。
とても居心地のいい一軒です。

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「京 静華」
京都市左京区岡崎円勝寺町36-3 2F
075-752-8521

門上武司食研究所サイトに

本日 5/21付、

 ☆『海外通信』Paris通信 Vol.9
  Agapé(アガペ)での響宴

5/20付、

☆「名店の賄い」
   第四回 「ショコラティエ なかたに」

公開しました。↓

http://
www.kadokami.com/

その他、

 ☆『マスターソムリエ岡昌治の「心に残る今月の一本」
  Vol.7「Ch. Lagrange ’01 (シャトー・ラグランジュ)」

 ☆「京都・名酒館 主人 瀧本洋一の『旨酒』」
  Vol.4「野飲の醍醐味」

 ☆今月の「学会」レポート
  2008年3月度「第63回 トゥールモンド」

も公開中。↓

http://
www.kadokami.com/

投稿者 geode : 01:34