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2008年08月29日

「Kezako」(ケザコ)  京都・祇園・フランス料理

京都祇園にある「kezako」。シェフはパンテル・ステファンさん。
店名は彼の出身地・プロヴァンス地方の訛りで
「What?」という意味のフランス語。

京都・大原の野菜を初め日本の食材を多用することでも知られています。

器使いもなかなか愉しい。ペリエを入れる器も可愛い足がついている。

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アミューズは、赤いメロンに亀岡で育つ山羊のヨーグルトムース。

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そこにオクラとスペインのハモンセラーノ。
メロンの甘さとヨーグルトのコク、オクラのネバネバ感、セラーノの塩分と
さまざまな要素が上手く作用しているスターター。

2つ目のアミューズは、ガスパチョとマグロ。

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グラスに入っているのはガスパッチョのソルベ。

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手前はマグロ、下にはトマト、マスタード、バジルなど。

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マグロの上にはバルサミコ。
サラマンダーで表面だけ火入れしたマグロがいい香り。

定番というか人気のフォアグラのコンフィに奈良漬け。

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そこにマンゴー、パイナップル、パッションフルーツ、
ライムという南国のソースが加わる。
この酸味と甘味とフォアグラの相性のいいこと。
そこに奈良漬けはなんの違和感もなく寄り添うのです。

次のスープも大きなグラス。
下には牛テールのコンソメに生姜の香りを付けたものを凍らせ、
それをざっくりと切ったのが入る。

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その上にウニをのせ、そこに山芋入りのビシソワーズを。
生姜の香りがしたコンソメのがりっとした食感に、
濃度のあるビシソワーズがいい塩梅。見事なスープ。

メインはのどぐろのロースト。下にはナスビのピュレ、トマトが。

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このトマトの酸味がいいアクセント。上には黒オリーブのパニース。

デザートはスイカに大葉。そこに甘口の白ワインのソルベ。

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どれもビジュアル的にも愉しく、また味わいも複雑ながらおいしい。
またカウンターで食べる醍醐味もたっぷりというランチであった。

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Kezako(ケザコ)
京都市東山区祇園町南側570-261
075-533-6801

門上武司食研究所サイトに

8/27 付、
 ☆『海外通信』London 通信 Vol.12
  「ファットダック」の実験キッチンを覗く
公開しました。↓

http://
www.kadokami.com/

その他、
 ☆「名店の賄い」
   第四回 「ショコラティエ なかたに」

 ☆『マスターソムリエ岡昌治の「心に残る今月の一本」
  Vol.7「Ch. Lagrange ’01 (シャトー・ラグランジュ)」

 ☆「京都・名酒館 主人 瀧本洋一の『旨酒』」
  Vol.4「野飲の醍醐味」

 ☆今月の「学会」レポート
  2008年3月度「第63回 トゥールモンド」

も公開中。↓

http://
www.kadokami.com/

投稿者 geode : 02:35