2007年03月25日

「オー ボン コアン」    神戸・新神戸    フレンチ

新神戸駅前。外観はあたかもヘア・サロンのような佇まい。フレンチレストランとしては珍しい。店内もそれに呼応するインテリア。奥のフロアが一段高くなっている。天井高は同じ。隔離された雰囲気あり。
料理は、香りの使い方に卓越した技術を感じざるをえない。
かつて「コム・シノワ」の六甲にあるオーベルジュのシェフ時代に取材したことがあった。

アミューズは
↓人参のポタージュ パンデピス風味。
1020552.jpg

軽さとまろやかさが同居する。皿の熱さで香りがふんわり漂ってくる。

前菜1
↓豚足と車海老 アンディーブのトロトロ。
1020555.jpg

ソースはピクルスとケッパーに甲殻類。フルーツトマトの甘さも生きる。食感、香りのマジック。

前菜2
↓青森産鴨のカルパッチョ。
1020557.jpg

カモミールとローズマリーのジュレ
 ホワイトアスパラガスのピュレにマスカルポーネ。

魚料理
↓真鯛のポワレ。
1020558.jpg
    
    1020560.jpg
    
赤ピーマンにニンニク。
スープはキノコのブイヨン、水菜にポーチドエッグ。ミルクのクリーム。

肉料理1
↓米沢豚のバラ肉のコンフィ。
1020562.jpg

スパイシーな赤ワインソース。タピオカとナッツを加えたところが興味深い。コールスローに八角風味のカボチャのニョッキ。

肉料理2
↓和牛首肉のギネスビール煮込み パイ包み焼。
1020565.jpg

少し酸味の利いた煮込みはパイ生地を破ったときの香りが見事。

↓オリエンタル風味の杏仁豆腐。
1020568.jpg

トムヤムクンの香りで羅漢果のスープ。シェフの実力発揮である。

香りの立たせ方、その組み立てが面白い。常に刺激を求め、フランス料理が持つ特性を生かしながら料理を供する。僕達もまたシェフの料理を食べ、興奮を覚える。

「オー ボン コアン」
神戸市中央区熊内町3-5-31
中西ビル1階
078-251-5056

投稿者 geode : 08:07