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2026年05月18日

「喫茶ナス」 京都・七条七本松・喫茶店

喫茶店のカレーを巡っていた。
京都の「喫茶ナス」のカレーが目に止まった。

このコラムを見ると2010年に訪れていた。
カレー、サイフォン、ジャズという記憶が微かに残っていた。
しかし16年も前に伺ったことのある店だ。
奥の棚にはJBLのスピーカー、音を放っている。

 

カウンターにはサイフォンがずらりと並ぶ。

レコードも大量にあるが、「以前は兄がレコードをかけていましたが、私は厨房で料理を作っていました。一人なので、レコードのA面とB面を掛け替える時間がなくて、すっかりCDです」と説明を受けた。
その時に流れていたのは、ポール・デズモンドであった。
好きなアーティストである。

 

ポーツカツカレーを注文
同行者はビーフカレー。

カレーはじつに懐かしい風味

コクがあり、辛味は柔らかい。
まさに日本が生み出したご飯とのベストマッチングのカレーである。

聞くと、まずは牛骨で一日スープを煮込む。
その時には野菜の屑などが入る。
1日後、そのスープに野菜やフルーツを入れ、配合スパイスを入れまた煮込む。それを一晩寝かせ、スパイス感を落ち着かせたところで使う。
だからカレールウの仕込みには三日かかるというのだ。
味の深みはその手間から生まれるのであった。

 

ポークカツもたっぷりある。

豚の脂分が溶け込むことで味に変化が生まれる。
ルウのコクが増し、辛さもマイルドになる。
なんとも贅沢なカレーだ。

ソーセージカレーというのがあり、気になって聞いてみると
「3月いっぱいは、自分で腸詰を買ってきてソーセージを作っていたのですが、もう体力の限界で大手メーカーのソーセージを使っているので、味は違います」とのこと。残念である。
手作りソーセージのカレーを食べたかった。

 

コーヒーはサイフォンで深煎り

苦味もしっかり、カレーの後にはピッタリ。

 

 

貴重なコーヒー店である。

 

 

「喫茶ナス」
京都市下京区朱雀裏畑町32
075-313-8470

 

 

Web連載「amakara.jp」=====
門上武司のグルメ旅「皿までひとっとび」
門上武司の旅vol.18:オープン2年余で長足の進歩。見事な衣の天ぷら店、静岡『なかむら』
門上武司の旅vol.19:トッププロの信頼厚き鮮魚店、静岡『サスエ前田魚店』

 

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投稿者 geode : 10:00