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2008年03月03日

「村田森展・さのわ」   京都・御室   和カフェ

京都・御室の「さのわ」という和カフェがあります。ここは、日本茶と焼き菓子をメインとしたシンプルなカフェ。建築は竹山聖さん、堀木エリ子さんの和紙も効果的に使っています。

ここで使われる陶器は、村田森さんの作品です。

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また、焼き菓子は「ミディ・アプレミディ」の津田陽子さんの菓子です。

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「おむろ」というこの「さのわ」限定の丹波産小豆のロールケーキと茶の組み合わせは素晴らしいものです。

この「さのわ」で村田森さんの「土と水と火の作陶展」が3月9日まで開催中。初日の午前中に訪れました。

村田森さんの作品は、白磁、染め付け、焼き〆、粉引きなどが揃っています。「日常の器」が基本なので、どれを見てもすぐに「これは肴を盛ってみたい」「先付けが似合う」「筍の炊き込みご飯がいい」など、料理を盛ることに、刺激を与えてくれるのです。およそ作品は100点を超えていたように思います。

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柔らかなの味わいの中に、キラリと光る個性。オーケストラで全体の調和を図りながらもそれぞれの楽器がきめ細かく聞こえてくるような印象を受けたのです。「さのわ」自体がひとつの大きな器の中に、それぞれの作品が心地よい音を奏でているようでした。

どうしても、好みは押さえきれません。急須や飯椀、茶碗などにも惹かれたのですが、結局粉引き皿を二枚購入したのです。

村田森さんとの会話もうれしいひとときでした。

以下は案内状からの抜粋です。

【村田森 陶暦】
1970年 京都で生まれる
1993年 京都精華大学陶芸学卒業
1994年 同  研究科終了 京展に入選
     荒木義隆氏に師事
1998年 独立 京都修学院に開窯
2000年 ? 各地で数々の個展やグループ展を開く
2003年 京都雲ケ畑に移転 薪窯を築窯
2005年 9月 滋賀県大津市 「更」にて個展
フランス リール市ギャラリー「YAMATO」にて個展
2006年 2月 京都「御室 さのわ」にて個展
8月 東京「新宿 伊勢丹」にて個展
12月 滋賀県大津市 「更」にて個展
2007年 3月 京都「器館」にて個展
8月 東京「新宿伊勢丹」にて個展
11月 東京「田園調布いちょう」にて個展
2008年 初春 京都「御室さのわ」にて個展

京都の若手作家として注目を浴び、
陶芸誌「やきものを楽しむ」京焼き3で紹介される。
NHK番組「器夢房」出演他、陶芸専門誌をはじめ各種雑誌で多数取り上げられている。芸術至上主義の陶芸家とは違い「日常の器」を基本としている姿勢が感じられ、どの作品にも彼自身の驕ることのない素直な性格が表れている。南蛮・磁器・白釉・粉引きなど様々な土を扱い、独自ブレンドの味わいある土にして使用することも。
近年では染付けに力を注ぎ、その作品は好評を期している。

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さのわ
京都市右京区御室樫町25-2
デラシオン御室1F
075-461-9077

門上武司食研究所サイトに

2/29付、

 ☆『海外通信』Torino通信 Vol.6
  1月17日「ザ・カルボナーラ・デイ」

公開しました。↓

http://
www.kadokami.com/

投稿者 geode : 02:26