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2021年09月07日

「La Terrasse “irisée”(ラ・テラス “イリゼ”)」 奈良・あやめ池・フランス料理

出会いは突然やってくる。

ずいぶん前に、とあるレストランのシェフであった料理人が
奈良の「ラ・テラス “イリゼ”」のシェフに就任した。

近鉄あやめ池駅に近いところにあるビルの2階。
シェフがテーブルに顔を現した。
元気そうな笑顔が眩しい。

挨拶を交わし、料理を待つ。
イリゼからのささやかなプレゼント。
餃子が出た。インパクトあり。

大和橘などが入る。

 

前菜
 明石蛸のアヒージョ
 松の実タルトレット
 フォアグラのテリーヌ
 バターナッツにエスプーマ

 

甘海老、車海老、茴香

茴香の香りを巧みに使ったプレゼンテーション。
2種の海老の食感に 茴香のインパクトはすごかった。

 

イマージュ 若草山

書いて字の通り、草を楽しく食べる料理である。
きゅうりの瑞々しさ、キヌアの味、大鉄砲のソース。

 

ムール貝 素麺南瓜 セロリ

ムール貝にサフラン風味の泡の相性は格別。

 

真名鰹 烏賊 木耳

真名鰹のしっとりした火入れにケンサキイカを合わせ
ブイヤベースの印象も与える。
このテクニックは料理のイメージを変える。

 

大和榛原牛フィレ ビーツ 茸

グリルをして藁で香りをつける。

フィレといえども脂分もあり、それが甘味となる。
ビーツのフライ、キノコのソテー。

 

ジャガイモのエスプーマのガルニチュール

 

デザートの前の一皿はまるで目玉焼き
ココナッツクリーム マンゴゼリー トンカ豆

甘味が主体の味わい。

 

エスプレッソ、ミニャルディーズ

 

シェフの世界観がきっちり表現されていた。

奈良の食材研究が進み、生産者や料理人とのネットワークが広がれば
もっともっと素敵な料理になるはずである。

 

 

「La Terrasse “irisée”(ラ・テラス “イリゼ”)」
奈良市あやめ池北1-34-7
0742-40-0066

投稿者 geode : 10:00