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2015年01月09日

「サ・マーシュ」 神戸・北野・パン屋

神戸にある「サ・マーシュ」というパン屋がある。

オーナーの西川功晃さんは熱い人だ。

ここは、ずらりと並ぶパンをお客さんが自由に選ぶのではなく、
対面販売のスタイルで、
間にスタッフが入り言葉を交わしながらパンを選ぶ。

「ご自分で選ばれると、どうしても知っているパンや
 色のきれいなのを選ばれることが多いのです。
 でもスタッフがいると説明を受けたりして、
 これまで選ばれなかったパンを取られることもあります」

と、そのスタイルについて西川さんは説明した。

確かに100種類ほどあるパンを選ぶのは難しい。
でもそこにスタッフがいると説明を聞きながら
選択肢が拡がるというわけだ。

また西川さんは、米粉パンの推進にも大きく寄与している。

和という世界をどこまでパンの世界に
無理なく取り入れることができるか。

そんなテーマを絶えず追求しているのだ。

そこで登場したのが「お正月シュトーレン」である。

15010921.jpg

本来のシュトーレンは、
ドイツ菓子でドライフルーツやナッツ類が入る。

それを西川さんは大納言小豆と伊予柑ピールとし、
太白胡麻油を加えた。

15010923.jpg

海外ではクリスマスに食べるお菓子を、
あえて「お正月シュトーレン」と名づけたのである。

食べてみると、全く違和感なく
シュトーレンでありながら小豆の食感や甘味が
じつにいい食感と味わいなのである。

これは、「サ・マーシュ」ならではの見事なシュトーレンであった。

「サ・マーシュ」
神戸市中央区山本通3-1-3
078-763-1111

投稿者 geode : 01:09