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2008年06月03日

「岩さき」   京都・御池釜座   日本料理

フランス料理のシェフ二人と京都の割烹「岩さき」に伺いました。
シェフは神戸の北野にある「グランメゾングラシアニ北野」の森永さんと、
大阪福島の「ヴァリエ」の高井さんです。

「岩さき」は昨年春に開店。
いまではすっかり予約の取りにくい割烹となっています。

和食は、季節感と器の使い方(選び方)が非常に重要です。

入り口には美しい紫陽花が待ち受けています。
季節によってこの花が変わるのです。
その変化も愉しみのひとつ。

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まず先付けです。

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トリガイ、白キクラゲ、大徳寺麩、車えび、レンコンを
軽い酸味で和えてあります。
気分がすっきりと素敵なスタートなんです。

椀物は

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寄せ玉子に魚そうめん、白ばい貝です。
一口目はやや淡い感じなのですが、
飲み終えるころには喉が震える旨みです。

造りはしまあじと鯛です。どちらも脂の乗り具合が見事。

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焼き物は
すずきの油焼き。油をかけながら焼く手法です。

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油はサラダ油ということでした。この焼き方に二人は反応です。

お凌ぎは
もずくうどん。口の中をすっきりと、そして胃袋を調整です。

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鍋は、鯛と鯛の白子にじゅんさいです。

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これが鯛のだしをしっかり感じ、満足感を得るのです。

次は
みすじです。

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おろしポン酢が融和の役割を果たしています。
これまで出た料理の器も素晴らしかったのですが、
これがまたなんとも雅な感じがします。

炊き立ての白いごはん。これには脱帽です。

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締めの果物。

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やはりフランス料理のシェフは、
自分たちの手法と比べながらの食事です。
温度や油分の使い方の違いなど、
まだまだ研究する余地は多くあるようです。

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「岩さき」
京都市中京区釜座通御池上ル723
電話 075-212-7800 

門上武司食研究所サイトに

5/29付、

 ☆『海外通信』Torino通信 Vol.9
  ヘルシーなのにおいしいルカ・モンテルジーノのドルチェたち

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www.kadokami.com/

その他、

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   第四回 「ショコラティエ なかたに」

 ☆『マスターソムリエ岡昌治の「心に残る今月の一本」
  Vol.7「Ch. Lagrange ’01 (シャトー・ラグランジュ)」

 ☆「京都・名酒館 主人 瀧本洋一の『旨酒』」
  Vol.4「野飲の醍醐味」

 ☆今月の「学会」レポート
  2008年3月度「第63回 トゥールモンド」

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投稿者 geode : 04:14