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2025年05月30日

「新多久」 新潟・村上市・日本料理

2024度の「Destination Restaurants」に選定された和食店である。
Destination Restaurantsはジャパンタイムズが主催する日本発信のレストランセレクションのこと。

新潟の飲食店でも評判は高く 期待感高まる一軒であった。

新潟県村上市という城下町にある。
大きな敷地に立派な建物

店に入りカウンターに座る。
なんと創業は明治元年とのこと。
「どんどん規模は小さくしています」とご主人の山貝真介さん。
ここは弟さんの亮太さんの二人で取り仕切る。

達筆のお品書き

 

先付け
こごみなど季節の食材をきれいにあしらった料理が並ぶ

 

あらの塩もみ
皮目は火入れ

塩もみをすることで粘りが出る。
手前は煮凝り
この2種のスタイルが楽しい。

 

牡丹海老とうるいの椀

出汁の加減が秀逸
ボタンエビの甘味が生きる。

 

桜ます

10日間寝かせ味をなじませる。
切り方に特徴あり、口に入る部分を正方形にする。
皮目の口当たりが均等になり味わいやすくなる。

 

スナップエンドウ

さやと豆の部分の食感の差異
味わいに変化をもたらす。

 

のどぐろ

皮目は炙り
上に長芋、山山葵、など。
この刺激的な味とのバランスよし。

 

大豆豆腐

昆布出しと茶の香りがおどる。

 

ナメタガレイ 
芹のポン酢 もち米

口中に変化をもたらす。

 

イノシシの肩ロース

行者ニンニク こごみなど
落花生の食感と味が印象的。

 

アスパラガスの茶碗蒸し

香り豊か一品

 

桜ますの腹身の焼き物

脂の落とし方が素敵だ。

 

すずのめにみず

塩もみをすることで味の深みを感じる。

 

猪肩ロースのしゃぶしゃぶ

独活、ふき 浜防風のがんもどき
さっぱりした味わいで気分が揺らぐ

 

桜ますの棒寿司

酸味とご飯との相性。
桜ますを部位違い、調理法違いで楽しませる。
このコンセプトに共鳴する。

 

白ごはん

米のうまさを感じる。

 

山椒のムースで締める。

 

 

考え抜かれた献立は見事であった。

 

 

「新多久」
新潟県村上市小町3-38
0254-53-2107

 

 

YouTubeチャンネル「Round Table」=====

森 義文(カハラ・オーナーシェフ)
森 義文(part1) – YouTube

兼井俊生(手打ち蕎麦 かね井・店主)
兼井俊生(part1) – YouTube

堀木 エリ子(和紙作家、堀木エリ子&アソシエイツ代表)
堀木 エリ子(part 1) – YouTube

西田 稔(Bar K6 / cave de K / Bar kellerオーナー)
西田 稔(part 1) – YouTube
======協力:株式会社マイコンシェルジュ

投稿者 geode : 10:24