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2023年09月08日

「翠 大屋」 大阪・天満橋・日本料理

天満橋北詰 大川沿いに建つコンクリート打ちっ放しのビル。
その2階に今年移転した「翠 大屋」。

大きな窓からは大川が見える、なんとも開放的な雰囲気。
長く伸びたカウンターが素敵だ。
8月終わりの献立。

雲丹そうめん

細いそうめんに雲丹と車海老、スッポンのジュレがかかる。
スッと喉を通ってゆくのだが、余韻が長く、食べる気分を引き上げる。

 

八寸
トウモロコシの寄せ揚げ
蛸のやわらか煮
鱧の蒸し寿司
白銀杏
月兎の葉

過ぎゆく夏の風景である。

 

椀ものは
毛蟹のしんじょ
絹皮なすにオクラ

名前通りのシルキーな食感と脂との出会いで旨みを増す絹皮なす
毛蟹のしんじょは毛蟹の口当たりも見事。
出汁は真昆布と利尻昆布でスッキリ。

 

琵琶湖の天然鰻

サイズがすごい。

 

造りは
のどぐろ
メイチタイ
トマトポン酢と土佐醤油

のどぐろの適度な脂が口中を溶けてゆく。
メイチタイの味の濃さも印象的

 

鮑の磯部焼き
自家製カラスミ

バランスの良さと組み合わせの妙に感動を覚える。

 

天龍川の鮎

まず姿を確認、そして蕎麦粉薄焼きで包む。
胡麻味噌、一休寺納豆、ミョウガ、たでなどが渾然一体となる。
この鮎の新たな食べ方はうれしい。

 

鱧と冬瓜、白ずいきの焚き合わせ

ここでほっと一息という感じ。
しみじみとした味わい。

 

メインの食材を数点の中からチョイス
天然鰻の白焼

鮎や川海老を餌として育った鰻。
脂分はスッキリ、しかしコクと味わいの奥行きはすごい。

 

牛肉

これは噛むことで味がのってくる。

 

ビフカツ

コロモに閉じ込められたうま味。

 

じゃこと万願寺唐辛子の炊き込みご飯

しっかり火入れされた万願寺唐辛子の甘さと
じゃこの味わいの麗しき融合。
それを受け止めるご飯のうまさよ!

 

オプションのカレーまで

牛肉に白味噌を少し加える
スパイスやフルーツの風味も生きる。

 

メロンソーダ
メロン、スイカ
そして白味噌のアイスクリーム

この遊び心のあるデザートもさすが。

 

 

新たなスペースで意欲ある料理を食べる楽しみと満足感。

 

 

「翠 大屋」
大阪市北区天満3-1-2 TSビル2F
06-6358-7497

 

 


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投稿者 geode : 10:00