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2020年02月20日

「幽玄」 大阪・上本町6丁目・日本料理

昨年6月「味吉兆」で13年間の修業を終え独立を果たした「幽玄」。
カウンターと個室が一つ。

ご主人は九州出身の三船桂祐さん、34歳である。
これまで料亭の仕事、一筋であった。

山菜の酢の物が出た。
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白魚にうるい、生姜のジュレ、山三つ葉、上に土筆。
土筆のほろ苦さが印象的である。
春の訪れを告げる前菜だ。


椀物はスッポンのしんじょ
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うぐいす菜、人参、うど、下仁田ねぎが入る。
出汁は淡く、椀種と一体になって味わいを醸してゆく。

造りはマグロとアオリイカ。
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壱岐のアオリイカの質と包丁の入れ方で秀逸な甘味が生まれていた。

八寸は
サラサエビに酒盗、川せり
紫花豆にカマンベールチーズなど
天草大王の炭火焼に辛子菜
おいなりさん
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趣向を凝らした楽しさが溢れる。

クエと聖護院大根の鍋仕立て
水菜、うど、木の芽。
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大根がクエの出汁を含み味わい深くなる。

八尾の若ごぼう、あさつき 辛子味噌。
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箸休めのような存在。

炊きたての白ご飯。
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これが甘いのである。

なんとおかずが11種類ならぶ。
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炙りからすみと牛肉のしぐれ煮、だし巻きを選ぶ。
ご飯が進む。

チョコレート大福に抹茶
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バレンタインデーが近かったのでこのデザートに。

みかん、八朔、イチゴにジュレ。
さっぱりと締める。(画像なし)

静かに興奮を呼び起こす献立である。
今後 期待大の一軒だ。

「幽玄」
大阪市天王寺区石ヶ辻町14-14 銭屋本舗 西館 1F
06-6796-9959

投稿者 geode : 01:07