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2019年01月24日

「お多やん」 京都・白川今出川・カレーうどん

かつて京都下鴨に「しみず」というカレーうどんの名店があった。
惜しくも数年前に閉店したが、その味を継承するうどん店が京都にはある。
その一軒が白川今出川の「お多やん」。

玄関には「京・カレーうどん」という文字が躍る。

休日の昼に出かけた。
メニューを開くと「釜玉カレーうどん 鳥きつね」という献立が目に入る。
釜玉は好みである。
これを食べてみたいという欲求がむくむくと湧いてきた。

それが届く。
カレーうどんのビジュアルが魅力的だ。
19012410-copy.jpg

うどん鉢の半分が茶褐色のカレー色である。半分は卵の黄色である。
まず黄色の部分から食べる。卵はふんわり泡立ち、そこにうどんが絡む。
ソフトな食感とマイルドな味わい。新鮮な味わいだ。

続いてカレーに移る。一瞬、甘味を感じるが食べ進むにつれ辛さがやってくる。
しかし、出汁は甘味がある。麺はやんわり。
出汁のきいたカレーうどんにはコシのある麺より合うであろう。


同行のくいしんぼうはシンプルなカレーうどんにした。
19012412-copy.jpg

こちらの方がやや辛味の強さを感じる。
どちらもいなりすしをつけた。
甘味のあるいなりは、カレーに染まった口を戻してくれる。

「しみず」の伝統を守る。
このような味の継承があるのは、じつにうれしいことである。
柔らかなうどんをすすりながら「しみず」で何度か食べた光景を思い出していた。

「お多やん」
京都市左京区浄土寺西田町72-3
075-275-4974

投稿者 geode : 01:24