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2018年09月11日

「糸仙」 京都・上七軒・中国料理

京風中華料理というジャンルがある。
上七軒は、京都の五花街でも歴史の古い界隈だ。

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メインの石畳の道路から路地に入ると「糸仙」のサインが見える。
気分が高まる瞬間。


この日は遠来の友人と二人でカウンターに座る。
一階はカウンターと奥に個室があり、二階は座敷。
厨房が見えるカウンターでライブ感を楽しみながらの食事だ。

ここにくると必ず注文するのが 春巻き。
皮は薄焼き卵なのだ。
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さくりと弾ける歯ざわりの後に筍や野菜の香りが追いかけてくる。
まずは、何もつけずにそのまま味わう。
次から酢醤油や辛子などをプラスすると味の変化も楽しめるというわけ。

次にやってきたのがすぶたである。
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シンプルな姿。透明感がある。昨今流行りの黒酢の酢豚とは異なる。
淡い色合い。豚肉とパイナップルのみ。
そして甘いのである。そのあんの甘さが郷愁を呼び起こす。

鶏の唐揚げ。
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衣は薄く、でも味わいはしっかりとある。
衣の存在感を感じさせないが、実はきちんと味付けが施してあり、仕事をしているのだ。

鶏の味噌炒め。
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この濃厚な色合い。
味噌の主張が結構あるが、ナスや鶏がしっかりそれを受け止める。
バランスが重要な一品だ。

青菜炒め。
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ここで少し口中もフラットになる。

チャーハン。
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はらりと解け具合が見事としか言いようがない。
米粒一つひとつにきちんと味が載っている。
これは火力とタイミングの勝負である。

あんかけ揚げそば。
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ややパリッとした食感のそばにうまみたっぷりのあんがかかる。
一口ずつ味わいの変化が楽しめる。

遠来の友は、東京からの客人だ。
この京風中華にはすっかり魅せられていた様子。

「糸仙」
京都市上京区真盛町729-16
075-463-8172

投稿者 geode : 01:12