2007年08月27日

「la-luna」     大阪・本町     イタリアン

関西のイタリア料理界の重鎮と呼ぶに相応しい小塚博之シェフが、この「la-luna」をオープンしてから3年が過ぎる。
本町といっても、本町通りを堺筋から松屋町筋に向かい本町橋を越え、二筋目を南に行ったところにある。エントランスに緑が少しあり、都会ながら緩やかな空気が漂っている。
シェフが店を開いてから、チャンスがなくというかタイミングが悪く、ようやく訪れることができたのです。

前菜が出る。
一皿に三種盛り。

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白バイ貝のラタトィユ

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スカンピ

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カジキマグロの自家製スモーク

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最初からパンチがあります。カジキマグロはしっかりスモークが利いている。バイ貝も濃厚です。スカンピのトマトを使ったソースの酸味も的確です。

次は岩ガキのキャビア添え

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岩ガキはあくまでミルキー。キャビアの塩分が旨みを強調するのですが、野菜と香草の香りとオリーブオイルのコク、それらのバランスが見事です。

蛸のサンタルチア風

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これはずしんとくる旨さなのです。派手さはないが胃袋が素直を反応するおいしさ。これは調理技術の確かさと、仕上げるイメージがきちんとしているからです。

パスタは鴨のラグーソース タリアテッレ

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鴨の旨みがパスタを包み込んでゆきます。そこにトマトの軽い酸味と、鴨から出るジューが艶めかしく絡んでゆくのです。

メインは岩手短角牛フィレ肉のステーキ

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短角牛は「スローフード」が選定した日本を代表する牛の一種です。これはなかなか生産量も多くなく、貴重な食材です。トマトとバジルとバルサミコのソース。どこまでも小塚シェフはテンション落とすことなく、料理を作るのです。力強い一皿でした。

デザートは
クレームダンジュ

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これもしっかりいただきました。

どの料理も小塚シェフのすべてが現れているのです。大人のイタリアンです。色気があるというのか、これは貴重です。

la-luna
大阪市中央区本町橋6-4
06-6944-7676

投稿者 geode : 05:43