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2025年12月03日

「円かの杜」 神奈川・箱根強羅・宿

箱根強羅の旅館「円かの杜」での特別イベント
京都人気店「洋食おがた」の食事会「洋食の次世代を予感する」
「円かの杜」の「むげん」というカウンターで開催。

「洋食おがた」は洋食屋というスタイルを取りつつ、
魚介は焼津の「サスエ前田魚店」から、
肉類は南草津の「サカエヤ」から食材が入るようになり著しく変化した。
このイベントもその世界観満載である。

 

まずは解禁直後の駿河湾の桜海老

調理中から魅惑的な香りが漂ってくる。
サクッと香ばしく追いかけるように甘さがやってくる。

 

おがたさんが下ごしらえをしたヒラメを見せてくれる。

この艶やかさに目を見張る。

 

柿の白和え

ほのかな甘味に白和えという手法に驚く。

 

クレソンのおひたし

ごまだれがいいアクセント。
和食かと思う味わいが続く。
気持ちも緩やかに上昇する。

 

ヒラメのカルパッチョ とメニューには書かれていたが
「開けてみるとあまりの鮮度と質の良さに、
 ハーブとドレッシングでカルパッチョにしようと思っていましたが、
 少し厚めに切ってそのまま、
 もしくは少しの塩とワサビで召し上がってください」とのこと。

ねっとり、まるで昆布締めされたようなうま味。
これには驚愕、緒方さんの瞬時の判断に大きな拍手である。

 

サカエヤが手当をした近江牛のロース

 

ロースハムサラダ

京都伏見の「山田ファーム」の無農薬野菜に
鹿児島ふくとめ小牧場の幸福豚の自家製ロースハム。

 

金目鯛のパイ包み焼き 海老のソース

パイの焼き色の美しいこと。
金目鯛のぷりぷり感
金目鯛はほうれん草のソテーとマッシュルームでサンド
また尻丸海老のビスクで取ったソースが秀逸。
この一体感には感銘を受ける。

 

ミズカマスのフリット

これがカマスかというコクのあるカマス
隣で食べていた水産関係者が「これミズカマスですか。驚きです」と嘆息まじりに言葉を漏らした。

 

近江牛のロースステーキ

近江牛の脂部分を外し、それを温め牛脂を作る。
その牛脂で揚げるようにして焼き上げたステーキ。
表面のガリっと感とややレア気味のバランスの凄さ。

 

ハンバーグステーキ

近江牛のネックと様似ポーク
1対1の割合で調理。ミンチは9.6mmサイズ。
口に運んだ時の肉のつぶつぶ感から生まれる肉の醍醐味を堪能。

 

締めはミニカレー

米粉と菊芋パウダーを使ってルウを作る。
そこにスパイスを入れるので、コクはあるが、薬膳に近い感じもする。

 

ババロア

岡山県吉田牧場の牛乳を使い
ゼラチンも極力少なく。ギリギリの柔らかさか。

 

 

食材の力とシェフの力が拮抗する素敵なイベントであった。

 

 

「円かの杜」
神奈川県足柄下郡箱根町強羅1320-862
0460-82-4100

 

 

Web連載「amakara.jp」=====
門上武司のグルメ旅「皿までひとっとび」
★門上武司の旅vol.14:木が香る設え、水素調理の割烹料理、露天風呂。箱根の旅館『円かの杜』

★門上武司の旅vol.15:小田原の老舗ロースター『スズアコーヒー』が立ち上げたコーヒースタンド

 

YouTubeチャンネル「Round Table」=====

森 義文(カハラ・オーナーシェフ)
森 義文(part1) – YouTube

兼井俊生(手打ち蕎麦 かね井・店主)
兼井俊生(part1) – YouTube

堀木 エリ子(和紙作家、堀木エリ子&アソシエイツ代表)
堀木 エリ子(part 1) – YouTube

西田 稔(Bar K6 / cave de K / Bar kellerオーナー)
西田 稔(part 1) – YouTube
======協力:株式会社マイコンシェルジュ

投稿者 geode : 13:58