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2025年11月10日
「茶禅華」 東京・南麻布・中国料理
「茶禅華」中国料理店だが、和の精神を尊びながら中の技法を駆使するレストランである。
毎回訪れるたびに感動を覚える稀有な存在だ。
メニューは全て四文字で記される。
最初に上海蟹を見せてもらう。

この日のスタートは
杏仁豆腐
杏仁豆腐といえば、デザートの印象だが
清湯に杏仁味 そこに豆腐が入る
ほの温かい味わい。
甘さではなく、杏仁風味。
これを食べると一気にテンションが上がる。
続いて黄金皮蛋

なんと白身の部分が透明な黄金色
それが立体的に盛り付けられる
コクはインパクトあり。
蟹黄春捲
春巻きは、手前から上海蟹、生姜、紫蘇と並ぶ。
つまり一口ずつ味が変わる。
この発想も楽しい。
酔大蟹


上海蟹の雌雄食べ比べ
右がめす左がおす
こう食べ比べると明らかに味わいが違う。
味噌の濃さが異なる。
雲白肉
これは視覚的にもすごい。
豚肉と茄子で作る。
胡瓜とは味わいがすっかり変わる。
この仕上がりは見事としか言いようがない。
カボスの中に入っているのはクラゲ
それと蒸した鶏肉
この食感がしなやかでクラゲとの差異がすごく楽しい。
爽やかな酸味もいい。
雉子のスープ
シグネチャーメニューの一つ
クリアにして味わい深い。
雉子がここまでピュアなのかと驚く。
手羽の料理だが
唐辛子の風味をまとう。


このからみが素敵なアクセントとなる。
ガッツリ齧る。
柿と八角
ここで一旦口中をフラットにする。
フカヒレの姿煮
白湯 このコクがたまらなく胃袋を刺激する。
王道の凄みを感じる
上海蟹のおじや

そこに秋トリュフがかかる
強烈な香りにクラクラ。
大根餅
大根をすりおろし 再度整形する。
さっぱり柚子の風味がかすかに漂う。
上海蟹のご飯となる


その上海蟹の関節でとったスープの味わいが生きる
清湯の麺でさっぱり
胡麻のアイスクリームにいちじく
締めは温かい冷たい杏仁豆腐
全く味わいが違う
当然のことながらレシピも違う。
素晴らしい構成である。
季節的にかぼちゃの団子で食事は閉じる。
季節感をたっぷり
茶禅華の世界観を享受
充実した時間であった。
「茶禅華」
東京都港区南麻布4-7-5
03-6874-0970
Web連載「amakara.jp」=====
門上武司のグルメ旅「皿までひとっとび」
★門上武司の旅vol.12:一汁一菜と酒肴で新たな“昼風”を吹かせる岡山市『あまおと』
★門上武司の旅vol.13: 地元の幸と旨い肉で最良のひと皿に。岡山市『ラボッカ』
YouTubeチャンネル「Round Table」=====
森 義文(カハラ・オーナーシェフ)
森 義文(part1) – YouTube
兼井俊生(手打ち蕎麦 かね井・店主)
兼井俊生(part1) – YouTube
堀木 エリ子(和紙作家、堀木エリ子&アソシエイツ代表)
堀木 エリ子(part 1) – YouTube
西田 稔(Bar K6 / cave de K / Bar kellerオーナー)
西田 稔(part 1) – YouTube
======協力:株式会社マイコンシェルジュ
投稿者 geode : 10:21

