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2022年07月14日

「壱」 神戸・芦屋・日本料理

今年の春 暖簾を掲げた日本料理店「壱」
芦屋の閑静な地域にある。
主人の原口隼平さんは34歳。

 

カウンター6席 デザインは原口さん
凛とした雰囲気が心地よい。
奥様は京都の人気店で仲居として働いた経験あり
まさに二人三脚という感じである。

 

先附


秋田のじゅんさいと礼文島の雲丹
どちらも軽やかでナチュラルな味わい
うまだしも控えめ。
爽やかな始まりである。

 

車海老

スナップエンドウ ヤングコーン
この車海老が秀逸 いちど揚げることで味わいを閉じ込める
存在感がぐっと増す。

 

椀物

チャイロマルハタ ハタ科の中でも最も味がいいとされている
胡麻豆腐 白髪ねぎ オクラ
このチャイロマルハタの味の厚みには驚き 感動である。
出汁とのバランスをいい。

 

造り

淡路島のメイチダイ
食感はモチっとしており、脂ののりもよく 味わいは濃厚。

 

造りその2

アオリイカ 甘海老 卵黄醤油
この卵黄醤油が素敵な仕事
二つの素材をうまく繋いでくれる。

 

造りその3

金目鯛
辛味大根のちり酢
この酸味と辛味の働きで金目鯛が生きている。

アジの棒寿司

脂ののりも見事でいいアクセントとなる。

無花果に白酢クリーム

デラウエア ピスタチオ アーモンド
口の中が一旦リセットされる

 

春巻き

中には鱧と松茸
少し齧ったところで酢橘を絞る。
なんと口の中では土瓶蒸しとなる。
これは傑作である。

 

白甘鯛の鱗やき

そこに賀茂茄子を添える。
白甘鯛の味わいが濃密
センスの良さを感じる。

 

海鰻

このサイズはなかなか出会うことがない。
蒲焼にして炊きたてのご飯
鰻の味わいの凄みを感じる。
締めてから一週間氷水につけると脂分が全身に回るとのこと
おかわりは当然のこと。

 

お菓子

シャインマスカットの大福
これは実体験していただかないと感動は湧いてこない。
素晴らしいの一言。

 

 

楽しみ満載の一軒であり、また季節が変わると伺いたい。

 

 

「壱」
兵庫県芦屋市大桝町3-16
0797-78-8535

 

 

YouTubeチャンネル「Round Table」=====

 ★ 【新着】和田有史(立命館大学食マネジメント学部教授)

https://youtu.be/QkyHq9tKuNc

辻 邦浩(音響空間デザイナー)

https://youtu.be/fxhUtkse7Jo

輿水精一(サントリー 名誉チーフブレンダー)

https://youtu.be/NFKgOaEHjEM

新保吉伸(精肉店サカエヤ)

https://youtu.be/FwzWzqmL6hQ

赤井勝(花人/かじん)

https://www.youtube.com/watch?v=VlSdDts_cMU 

梶高明(梶古美術)

https://www.youtube.com/watch?v=g5ZkyjBEYBw

中川政七(株式会社中川政七商店代表取締役会長)

https://www.youtube.com/watch?v=AREXu4uDjgc

村田吉弘(株式会社菊の井/NPO法人日本料理アカデミー理事長)

https://www.youtube.com/watch?v=fGYHD18jz60

 
 ======協力:株式会社マイコンシェルジュ

投稿者 geode : 10:00