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2018年08月22日

「竹香」 京都・祇園・中国料理

京都には「京都の中華」というジャンルが厳然と存在する。
京風中華と呼んだり、舞妓中華などと呼ばれることもある。

祇園にある「広東御料理 竹香」もその一軒だ。
このところなぜか「竹香」のことが気になっていた。
友人にもその話をしていた。

10年ぶり、いやもっとご無沙汰かもしれない。
一階はテーブルと小上がりで予約を取らない席、並んだ順番に座る。
二階は座敷で予約可能、そしてコースのみ。
この日は一階でおよそ20分強待ち。

厨房に近いテーブル席に座る。
最初からやき豚と春巻き、すぶたは決まっていた。

まずはやきぶた。
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これが想像よりさっぱりしている。
そしてやや甘味も感じる。まさに京都を感じさせる。


春巻きである。
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画像からも予想できるようにサクッと舌触りの後に
具材が解けるように口の中で幾重もの広がりをみせる。

空心菜の炒めもの。
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なんと柔らかく炒めたことか。
だが、空心菜が持つほどよい苦味は失われていない。

焼きそばである。
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汁錦炒麺だ。
細切りにした竹の子やもやし、ピーマンなどをあんで絡め麺と和えるタイプだ。
なんとも懐かしい味わい。さまざまな記憶が蘇ってくる。

すぶた。
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シンプルに豚とパイナップルのみ。
そして甘めである。この蜜のような甘味が、京都で生まれたすぶたのような気がする。

芋あめに。
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表面は砂糖でコーティング。中はほっくりしている。

このようなベーシックな中華料理を食べるとホッとする自分がいる。
京都にはこの種の中華料理を供する店は何軒かあるが、そこから好みを見出すのも面白い。

「竹香」
京都市東山区新橋通花見小路西入ル橋本町390
075-561-1209

投稿者 geode : 01:30