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2025年12月11日
「御食國 温(みけつくに たずね)」 福井・照手・日本料理
ずっと待っていた料理屋が11月に開店した。
福井市の照手にある「「御食國 温(みけつくに たずね)」である。
京都の「菊乃井」で長年修業、その後「菊乃井」主審でRED-U35でグランプリに輝いた「研野」の酒井研野さんのところで働き、出身の福井でようやく暖簾を掲げることになった。
旧い料亭を見事に改装、一旦玄関で靴を脱ぎ、廊下を歩きカウンターのある部屋での食事はこれまでの割烹とは異なる存在感がある。


待合の部屋で柚子茶
気持ちがゆったりとする。
カウンターに座る。
おくどさんが設置。
小蕪の風呂吹き
(ピントが悪くすみません)
冬の感じが一皿目から伝わる。
先付
イカの粕漬け
根セロリの白和え 蕎麦の実
鯛の椿寿司
鹿のロースなど
仕事の確かさを感じる。
若狭フグの薄造り
そのままでも十分味わい深く、コクもある。
塩と酢橘も効果的。
椀物
蓮根饅頭に蟹の身、味噌、鬼おろし
針生姜
一口ずつに蟹の味わいが深まってゆく。
和物
甘海老 香酒漬け
九条ネギに地辛子
ぬた和え

バランスの良さに驚く。
サワラの炭焼き 塩のみ
火入れの妙 まさに虹色の火入れ。
辛味大根との相性もすこぶる良し。
雲子豆腐
雲子のコクが行き渡り印象深い一品となった。
中に帆立の焼き物が入る。その香ばしさがすごくいい仕事。
若狭フグのみぞれ和え
白菜、人参、里芋、聖護院蕪など
とうとうみ、みかわなど
フグの出汁と冬野菜の素敵な出会い。
おくどさんで炊き上げた白ごはん
福井の米「いちほまれ」
これが素晴らしい 粒そろい
甘味のうま味の集合体には唸った。
漬物も充実。
味噌汁は牛蒡のスリ流し(画像無し)
これもまたよし。
デザート
キャラメルのアイスクリーム
ジンジャークッキー
開店して1ヶ月とは思えない安定感。
この店を目指して福井に行きたいぐらいだ。
「御食國 温(みけつくに たずね)」
福井県福井市照手1-16-16
0776-87-0633
Web連載「amakara.jp」=====
門上武司のグルメ旅「皿までひとっとび」
★門上武司の旅vol.14:木が香る設え、水素調理の割烹料理、露天風呂。箱根の旅館『円かの杜』
★門上武司の旅vol.15:小田原の老舗ロースター『スズアコーヒー』が立ち上げたコーヒースタンド
YouTubeチャンネル「Round Table」=====
森 義文(カハラ・オーナーシェフ)
森 義文(part1) – YouTube
兼井俊生(手打ち蕎麦 かね井・店主)
兼井俊生(part1) – YouTube
堀木 エリ子(和紙作家、堀木エリ子&アソシエイツ代表)
堀木 エリ子(part 1) – YouTube
西田 稔(Bar K6 / cave de K / Bar kellerオーナー)
西田 稔(part 1) – YouTube
======協力:株式会社マイコンシェルジュ
投稿者 geode : 15:27

