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2023年05月30日

「なかむら」 静岡・焼津・天ぷら

この5月2日に暖簾を掲げた天ぷら「なかむら」。

主人は静岡の天ぷら「成生」で8年間志村さんを支えた中村友紀さん。
一軒家の天ぷら屋さん。落ち着いた佇まい。

カウンターは7席。
雰囲気が「成生」と似通うのは当然であろう。

 

カウンター内には鍋が二つ、その向こうに食材が置かれる。

 

中村さんは山葵を擦り、それを包丁で叩く。
志村さんと同じ仕草だ。微笑ましい。
アオリイカ

包丁目が美しく甘味を感じる。

 

天ぷらが始まる。おにおろしに天つゆ。
揚げたての黒ムツが入る。

ぷくっと膨れた黒ムツ。
成生の始まりを想起させる。いいスタートだ。

 

空豆

香りの封じ込め方が素敵だ。

 

生のしらすを大葉で包む。

香りの炸裂。

 

花鯛

鯛科に属する鯛。
ふんわり感が見事。

 


野菜の扱いはさすがと思わせる。

 

トウモロコシのひげ

流石の味わい。

 

鯵の天ぷら

これも師匠譲りの火入れ
艶かしさ。

 

アオリイカ
(画像なし)
ねっとり感

 

鯵とイカのゲソの磯辺揚げ

これは天ぷら以外の部位を磯辺揚げに仕立てる
これが立派な料理となっている。
中村さんならではの仕事。

 

アサリ

ほろ苦さも美しく表現。

 

白甘鯛

鱗の香ばしさも楽しむ。

 

口直しの
たいらぎ貝と山菜

 

太刀魚

食材の鮮度を感じる
力のある食材。

 

新じゃがいも

皮の部分の香ばしいこと。

 

玉ねぎ

甘味がたまらない。

 

さつまいも

皮のカリッとした食感と中身の甘さの対比が秀逸。

 

メバル

これは素晴らしかった。
中村さんの狙いがぴたりと決まる。

 

カツオの漬けご飯

これも嬉しい手法である。

 

天丼も素敵な締め

 

わらび餅

出来立てはうまい。

 

「志村さんの横で仕事をしていた時に、なぜこのような仕事をされるのだろ、こうした方がいいと思ったこともありました。でも独立して自分でやってみると大将がされていたことの意味が分かりました」

などなど中村さんの真摯な姿勢を感じる言葉が次々に飛び出し感動を覚えるのであった。

初めて「成生」に行った時からずっと中村さんの変化(これはすごい成長、進化なのである)をずっと眺めてきた僕にはすごく嬉しい時間であった。

 

 

これからがすごく楽しみである。
魚介類をサポートする「サスエ前田魚店」の
前田さんの支えも偉大である。

 

 

「なかむら」
静岡県焼津市栄2-4-7
054-639-6613

 

 

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投稿者 geode : 10:00