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2021年07月07日
「日本料理 子孫」 兵庫・甲陽園・日本料理
甲陽園の住宅街にひっそり佇む「子孫」。
料亭の凜とした空気感が玄関から漂っている。
この日は男性3人、座敷での会食。
女将さんはじめ 仲居さんのサービスを受ける。
久しぶりに味わう感覚だ。
レストランより幾分緊張感を覚える。
献立は「子孫」の表記通り。
最初に冷たい梅ジュースが供される。
先付け
鮑 糸瓜 汲上湯葉 海ぶどう 加減酢煮凍り 柚
湯葉の味わいと鮑の出会いに笑みがこぼれる。
煮物椀
冬瓜油煮 鰻 干子 柚
出汁のうまさは格別 鰻の存在感
全体のバランスの良さは流石の仕事。
造り
鯛 生からすみ 短冊
生からすみを包んで食べる。
塩分とコクが鯛をランクアップさせる。
そのままでも見事な鯛が喜んでいる。
替
烏賊 とり貝 青海苔羹 花紫蘇 山葵醤油 酒盗醤油
王道の造り。
冷物
キャビア素麺
キャビアのコクと塩分の仕事振りを堪能した。
八寸
鱧子玉〆 無花果胡麻だれ
車海老岩茸 フルーツトマト河豚白子
イクラ 蛸 独活 オクラとろろ
鱚 赤黄パプリカみぞれ和え
夏を感じさせる。
グラスの美しさを凌駕する料理の数々。
これぞ料亭の料理だ。
焼物
鮎塩焼 蓼酢
しっかり焼けているのが嬉しい。
強肴
鱧落とし 白ずいき ちり酢
これは記憶に残る一品。
茗荷を合わせたちり酢もいいし、ずいきとの相性も見事。
鉢物
賀茂茄子素揚げ 雲丹焼き 柚 かけ出汁
迫力を感じる。油とコクは賀茂茄子の友達だ。
御飯
伊勢海老 新生姜御飯 三つ葉
贅沢だがバランスの素敵な御飯。
吸物
薄たれ 蓴菜 楓麩
香之物 五種
水物
太陽のタマゴ 桜桃フローズン
菓子
水羊羹
薄茶
銘 又玄
唸ること多し。
四隅をしっかり押さえながらも、時代の風を感じる料理は
自分の食体験をリセットするためにも必要であると感じた。
「日本料理 子孫」
西宮市甲陽園本庄町5-21
0798-71-1116
投稿者 geode : 10:00