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2021年02月02日
「Fusible」 神戸・元町・創作料理
料理をジャンルで考えるクセがついている。
フランス料理や日本料理という枠組みで、どうしても料理をみてしまう。
思えば、料理なのだ。
そんなことを強く意識させてくれたレストランが
神戸・元町に昨秋オープンした「Fusible」である。
基本は料理とドリンクをわせるペアリング。
アルコール、ノンアルコールどちらも用意されている。
一品目
蟹のサラダ。
蟹はベニズワイガニを使い、アップルビネガーでマリネした
根セロリや青リンゴなどと合わせる。
ここにはリンゴとライムのソーダ。
二品目
ハマグリ、キヌア、かぶ
茹でてから揚げるスタイル。ハマグリが活きている。
ここには豆乳とリンゴとカモミール。白い飲み物が合う。
三品目
ポワロー、タマネギのフライ。
香ばしさと甘味の饗宴が幸せだ。
ここにはレモングラス、生姜、ごぼう、ほうじ茶。
四品目
羊のラビオリはカルボナーラ仕立て。
ベーコンなどの要素がきちんと入る。
発想の転換が生み出した料理。
ここには有田みかん、グレープフルーツ、昆布水。
五品目
ヨコワは藁で香りをつける。
チョリソと味噌の風味がプラス。
香りの重ね方が面白い。
ここにはクランベリーとほうじ茶。
六品目
丹波の鹿には里芋のピュレ。
橙をきかせたソースとの相性もよし。
橙や里芋はマダムの実家から届く。
ここには黒豆茶、ぶどう、橙にカルダモン。
七品目
チョコレートに有田みかん、パッションフルーツ。
酸味と甘味と苦味、食感の楽しい出会い。
ここにはぶどう、はちみつ、スパイス。
締めのコーヒーもスパイシー。
確かにペアリングが必要だと感じる料理。
シェフとマダムの二人三脚。
そのたおやかなリズミをしっかり受け取ることができる。
これからまだまだ変化著しいレストランだと思う。
「Fusible」
神戸市中央区北長狭通5-1-13
050-3204-3196
投稿者 geode : 01:16