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2017年05月11日

「Maker」 京都・西院・ダイニング

今年の2月オープンしたばかりの一軒。

「Maker」という店名は、自分たちが店を手作りしたことも含め、作るということを意味しているのだ。
確かに店内の作りが非常に興味深い。

オープンキッチンだが、天井の高さ、そこに張り巡られた電線や照明器具。

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またトイレは大型冷蔵庫あとを使うなど、発想のユニークさが光る。
しばらくは、店内を眺めていたいくらいだ。

アラカルトのメニューも楽しい。
オーナーシェフは丹後半島にある「縄屋」という日本料理店の弟さん。
「別に修業をしたわけではないので、独学です」と話す。
隣で可愛い生まれたばかりの子供を携えながらサーブを担当する奥さんの姿も微笑ましい。

春菊と自家製マヨネーズのサラダ。
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春菊の苦味がきっちり現れ、かつ適度な酸味を持つマヨネーズが上品な出会いをする。
自家製だから可能となる柔らかさである。

アスパラガスに黄身の味噌漬けとパルミジャーノをまぶす。
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そこにアルガンオイルで風味をプラスだ。
アスパラガスの青みに深みが生まれた。

菊芋と豚バラのスープ。
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これは絶妙の組合せだ。豚バラのうま味の生かし方がうまい。

メインは豚肩ロース。
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脂身が持つ香りと甘味の饗宴。
粒マスタードは辛味ではなく香りがアクセントとなる。
菜の花、クミン、人参、フォアグラなどの付け合せもユニークで
それらと豚の脂身とのマッチングが面白い。

コーヒーは豆を挽いてその場で淹れるので香りがちがう。
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この仕事ぶりはうれしい。

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自分たちが居心地のいい空間を作りたいという気持ちに満ち溢れた店である。

「Maker」
京都市右京区西院三蔵町49
075-950-0081

投稿者 geode : 01:03