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2008年08月04日

「喜み家」   京都・銀閣寺・甘党

今年は酷暑です。先週の札幌は24度、関西に戻ると平気で36度。
身体にはきつい。日本は南北に長いということを実感。
札幌に同行したカメラマンは、
「夏に北海道、冬に九州・沖縄という取材がいいですね」とも。
誰もが願いたいパターンです。

そんな夏に欠かせないのが、「氷」。
昔、伊丹十三さんのエッセイで
「子供の頃、店先に永と書かれていて、ずっと氷のことを永と勘違いしていた」と
いうような内容があったと。
「氷」という旗を見る度にこの話を思い出す。

京都銀閣寺近くにある「銀閣寺 喜み家」は甘党の店。
オーナーの北村礼子さんは関東の出身。
京都に嫁いできたとき「豆かん」という食べ物が
存在しないことを不思議に思い、自ら提供する店を作ってしまった。

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「豆かん」つまり「みつまめかんてん」のこと。

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かんてんと赤エンドウ豆に、黒みつをかけたものだが、
その三者の取り合わせがじつにうまい具合。
基本形は「豆かん」だが、ここにクリームや白玉などを加えることも可能。
でもまずは、基本形から始めるのが無難でしょう。

また夏場は、氷が各種登場。
宇治氷は、北村さんが自ら抹茶を点て、
それを氷にかけるというスタイル。
だから、抹茶の風味が生きています。

そして、僕がいつも好むのはオリジナルの「琥珀」。
蜜は、べっこう飴を作る要領で、砂糖と水に火を入れ、
焦がす寸前まで詰めると、香ばしさと甘みが見事にタッグを組む。
どちらかといえば大人の氷というイメージである。

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喜み家
京都市左京区浄土寺上南田町37-1
075-761-4127

門上武司食研究所サイトに

7/29 付、
 ☆『海外通信』London 通信 Vol.11
  パリの女性シェフ、エレーヌ・ダローズがロンドンへ移住
公開しました。↓

http://
www.kadokami.com/

その他、
 ☆「名店の賄い」
   第四回 「ショコラティエ なかたに」

 ☆『マスターソムリエ岡昌治の「心に残る今月の一本」
  Vol.7「Ch. Lagrange ’01 (シャトー・ラグランジュ)」

 ☆「京都・名酒館 主人 瀧本洋一の『旨酒』」
  Vol.4「野飲の醍醐味」

 ☆今月の「学会」レポート
  2008年3月度「第63回 トゥールモンド」

も公開中。↓

http://
www.kadokami.com/

投稿者 geode : 02:19