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2025年01月15日

「割烹 市川」 京都・間之町二条・日本料理

割烹というスタイルを改めて考える。

割烹
「割」は包丁できること。
「烹」は火を使って煮る調理法のこと。

以前の割烹の姿はカウンターの上にへぎ板に食材の名前だけが記され、それを見ながら大将と献立を決めてゆくのであった。
現在のようにコース仕立てではない。

アラカルトだが、料理名がずらりと書いてあるのではなく、会話から料理を決めてゆく楽しみがあった。このスタイル、コース料理に慣れているので、食べる側も何を注文していいのかわからない。若い料理人が献立にない料理を頼まれ、すぐに対応できるかどうか覚束ない。

京都の「割烹 市川」は、それが可能な一軒である。
カウンターに座る。もちろんアラカルトメニューは多い。
黒板には食材のみ記されている。

大将が「書いていませんが鰤と赤貝があります」と。

そこで「ぶり大根をお願いします。フグは焼きふぐ、鯛はあら炊きにして最後にご飯とお願いします」と注文した。

 

最初は店から白味噌雑煮が出る。これは正月あけの決まり事。

 

続いてなます、数の子、ごまめ、ごぼう(鯛のすり身が入る)などおせち。

 

すぐきのポテサラ

すぐきのシャキシャキ感がいい。
同行者は東京からの人で「こんな店東京にはありません」と大はしゃぎ。

 

海老芋はシンプルに唐揚げに

同行者は感動である。

 

アジフライはお店からのおすすめ。

 

ぶり大根

「後のあら炊きがちょっと濃いめなのでさっと炊いておきました」と大将からのメッセージ、なんとも嬉しい。

 

焼きふぐは醤油風味で、これもさっぱりと。

 

菜の花の辛子和えで一旦口中をリセット

 

鯛のあら炊きとだし巻き
白ごはんとともに定食仕立て



こんな流れで食事ができる潤いの気持ちを満喫した。

 

 

割烹恐るべし。楽しむべし。

 

 

「割烹 市川」
京都市中京区間之町通二条上ル夷町572 1F
075-223-3232

 

 

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投稿者 geode : 10:00