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2024年09月09日

「洋食おがた」 京都・柳馬場御池・洋食

無敵の洋食屋である。
「サカエヤ」の肉、「サスエ前田魚店」から魚が入る洋食屋は稀有な存在といえる。
この日は、特別に鹿肉が入荷したとのことで出かけた。
北海道北見の「PORO WACCA」の林徹さんのもの。

8月16日にヘッドショットで仕留めた3歳牝鹿を16日中期熟成させた。
「洋食おがた」に到着し、数日経過している。
この姿、余分な水分は抜けた感じ。
色合いが食欲をそそる。

 

まずはサラダ。
山田農園の野菜を中心にポテトサラダも含む。

野菜の力強さが半端ではない。
苦味の密度の濃さには感動を覚える。
気持ちと胃袋がシャキッとする。

 

トウモロコシのフライ

この季節の恵み。
甘さがまるで蜂蜜のようである。
若干の塩がその甘さを引き立てる。

 

ビフカツもお願いする。

なんといってもビフカツフリーク
サクッとしたコロモに包まれた牛肉。
濃密なうまさが炸裂する。
ソースの効果も生きる。

 

そして鹿肉の登場だ。

ロース肉 切り方が異なる。
食感は全く違う。
同じ肉なのに切り方で歯応え、味わいが変化する。

まず、香の豊潤さに驚く。
次に歯を入れるごとに口中でに滲み出る旨みの濃さ。
これは想像をはるかに超えるものであった。
鹿肉の印象が変わるほど。
ロースのかぶりの部分は脂分もあり、
甘さが先行するが、うまさは格別の感がある。
いやはやすごい鹿に出会ったという思いが強い。

 

締めはハヤシライス

これは初めての経験。
種々の牛肉が入るというか、エキスがソースに溶け込む。
これもまた新たな驚きであった。
もちろんご飯とのマッチングも素敵であった。

 

デザートは2種
クレームブリュレ
プリン

洋食のデザートしてうれしい限り。
エスプレッソで締める。

 

 

この鹿がレギュラーになるかは未定である。

 

 

「洋食おがた」
京都市中京区柳馬場押小路上ル等持寺町32-1
075-223-2230

 

 

【NEW】
Web連載「あまから手帖online」=====
門上武司の「今月の一軒!」

畑作りから始まる、大分・湯布院のオーベルジュ『ENOWA YUFUIN』。
静岡『FUJI』で唸った、料理人と魚屋の関係。

 

 

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投稿者 geode : 10:00