« | メイン | »

2021年03月16日

「日本料理 研野」 京都・東大路丸太町・日本料理

「菊乃井」で10年
「ルーラ」で半年
「京、静華」で1年という経歴の持ち主酒井研野さんが、独立を果たした。

21031601-copy.jpg

元「餃子王」の跡地と聞いていたので、どのような店になるのだろうと思っていたが
スッキリ、凛とした雰囲気が漂う造りは素敵である。


酒井さんの出身地青森のリンゴのスパークリング。
21031665-copy.jpg

甘味を抑えたクリアな味わい。

先付けは春の苦味。
白きくらげ豆腐 蕗の薹やつくし。
21031667-copy.jpg

21031668-copy.jpg

ほろ苦さがふんわりと春を告げる。

焼き豚。
目の前で温める。
21031670-copy.jpg

わさび菜と相性もぴったり。
21031672-copy.jpg

焼き豚の甘味とコク。
中華のエッセンスが生きる。

カワハギとクラゲ
21031675-copy.jpg

四川山椒などここでも中華の要素が力を発揮する刺身である。
日中の合作のような感じを受ける。

造りは鯛とハリイカ
21031678-copy.jpg

21031677-copy.jpg

舌を包み込むようなうまみの分厚さを感じる。
すだち・塩 と のり・しょうゆ

椀物は
蛤とホワイトアスパラガス
21031680-copy.jpg

春の香り満載、季節の贅沢である。

お凌ぎ
もち米に金華ハム、トゲクリガニ、すぐき
21031681-copy.jpg

21031682-copy.jpg

ここにもソフトな中華テイストが入り、いいアクセントとなる。

ホタルイカ たらの芽、ウドなど
21031686-copy.jpg

これもまた春の雰囲気を運んでくれた。
さりげない一品だが印象に残る

桜鱒の幽庵焼き ワラビの醤油つけ
21031689-copy.jpg

ご飯のおかずである。
このセンスが食べる側の気持ちをくすぐる。

次々ご飯のおかずが現れる。
松前漬け、海藻の佃煮 いかなごの釘煮
21031691-copy.jpg

金目鯛の胡麻味噌に山芋
21031692-copy.jpg

つい白ご飯をお代わり。
21031693-copy.jpg

あさりとトマトの手打ち麺。
21031695-copy.jpg

口の中がスッキリ。

あまおうのソルベとゼリー
21031698-copy.jpg

締めのコーヒーがいい。
21031699-copy.jpg

最初に酒井さんは
「菊乃井で修業させてもらったことで
応援してくださる方も多く、本当にありがたいことです。」と話し、
「美味しかった。31歳でこの料理は見事なものや」と師匠の村田さん。

人の繋がりをきちんと受け止める酒井さんの今後が楽しみである。

「日本料理 研野」
京都市左京区岡崎徳成町28-22
075-468-9944

投稿者 geode : 01:53