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2021年03月16日
「日本料理 研野」 京都・東大路丸太町・日本料理
「菊乃井」で10年
「ルーラ」で半年
「京、静華」で1年という経歴の持ち主酒井研野さんが、独立を果たした。
元「餃子王」の跡地と聞いていたので、どのような店になるのだろうと思っていたが
スッキリ、凛とした雰囲気が漂う造りは素敵である。
酒井さんの出身地青森のリンゴのスパークリング。
甘味を抑えたクリアな味わい。
先付けは春の苦味。
白きくらげ豆腐 蕗の薹やつくし。
ほろ苦さがふんわりと春を告げる。
焼き豚。
目の前で温める。
わさび菜と相性もぴったり。
焼き豚の甘味とコク。
中華のエッセンスが生きる。
カワハギとクラゲ
四川山椒などここでも中華の要素が力を発揮する刺身である。
日中の合作のような感じを受ける。
造りは鯛とハリイカ
舌を包み込むようなうまみの分厚さを感じる。
すだち・塩 と のり・しょうゆ
椀物は
蛤とホワイトアスパラガス
春の香り満載、季節の贅沢である。
お凌ぎ
もち米に金華ハム、トゲクリガニ、すぐき
ここにもソフトな中華テイストが入り、いいアクセントとなる。
ホタルイカ たらの芽、ウドなど
これもまた春の雰囲気を運んでくれた。
さりげない一品だが印象に残る
桜鱒の幽庵焼き ワラビの醤油つけ
ご飯のおかずである。
このセンスが食べる側の気持ちをくすぐる。
次々ご飯のおかずが現れる。
松前漬け、海藻の佃煮 いかなごの釘煮
金目鯛の胡麻味噌に山芋
つい白ご飯をお代わり。
あさりとトマトの手打ち麺。
口の中がスッキリ。
あまおうのソルベとゼリー
締めのコーヒーがいい。
最初に酒井さんは
「菊乃井で修業させてもらったことで
応援してくださる方も多く、本当にありがたいことです。」と話し、
「美味しかった。31歳でこの料理は見事なものや」と師匠の村田さん。
人の繋がりをきちんと受け止める酒井さんの今後が楽しみである。
「日本料理 研野」
京都市左京区岡崎徳成町28-22
075-468-9944
投稿者 geode : 01:53