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2007年06月06日
「ナチュラルガーデン」 大阪・リーガロイヤルホテル フレンチ
大阪・中之島にある「リーガロイヤルホテル」。そこにはフランス料理のレストランが2軒ある。
「レストラン シャンボール」はまさにグラン・メゾン。料理、ワイン、サービス、雰囲気ともに最上を目指す。大阪では貴重なレストランの一軒といえる。
一方、1階にある「ダイニング&カフェ ナチュラルガーデン」はそのネーミング通りナチュラルな食材を使ったレストランである。シェフの豊田光浩さんは、食材を探し求め、それらを巧みに使って豊田シェフならではの料理を作る。
大胆と精緻、シンプルと演出など、テクニックだけでなく調理法や盛りつけなど、シェフが目を配るポイントは多い。
メニューは以下の通り
なめらかなアボカドのブルーテ、
タラバ蟹&ブッファラチーズ&鮑のイルフロタント仕立て
かなり多くの素材を使いながらも、アボガドのブルーテが全体にまとまりをつける。食感もさまざまだが、口を動かすリズムがいくつも生まれる。
神奈川三崎漁港のメカジキに熟したパパイヤと青パパイヤのカクテル
トマトとラズベリー風味のガスパチョと共に
これも同様で、種々の素材を重ねながらも最終的にはさっぱりとした感じが残る。
琵琶湖竹生島の天然うなぎの軽い燻製を備長炭焼きにして、
シークワーサー風味のベビーキューリのピクルス&アザミのソテー&人参のカカオ風味&もろこし&エシャロット
天然うなぎは脂分がじつにあっさりとしている。スパイスの使い方で、どこかトロピカルな感覚を味わった。
岸和田犬鳴豚のステックアッシェ&肩ロースのソテー、白アスパラのカルボナーラ添え
犬鳴豚の脂分は上品でクリア。それをうまくいかしたメニューで、白アスパラガスも生きる。
パッションフルーツの軽いクリーム、
パンドゥエピスとアーモンドのソルベを合わせて
酸味と濃厚な香味、パンドゥエピスの香りも加わり、印象的なデザートとなった。
全てのメニューが、数多の素材を使いながらも食後の印象は極めて軽やか。蒸し暑い時期でありながら、それを払拭する仕上がりというのが、シェフのセンスと技術の成果であろう。
ナチュラルガーデン
大阪市北区中之島5-3-68 リーガロイヤルホテル大阪
06-6448-1121
投稿者 geode : 02:32