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2011年08月08日
「川原町泉屋」 岐阜・川原町・川魚料理店
毎年夏になると食していた「川原町泉屋」の鮎。
なんと去年は、食べていなかったのです。
二年振りの「川原町泉屋」です。
暖簾が変わっていました。
まずは
突き出しから。
卵焼きに枝豆ですが、
これが粒がやたらと詰まっていて旨いんです。
左から
鮎の熟れ寿司の飯のペースト、
鮎のリエット、
鮎の雌の熟れ寿司。
雄の熟れ寿司です。
どれも酒にぴったり。
ごりです。
そして鮎がやってきました。
左から
長柄川・郡上の鮎で、右が益田川の鮎です。
二尾食べ比べると、その味の違いは歴然です。
はらわた、つまり食べているコケの味の違いということ。
鮎のカルパッチョと出されたのが、
サラダ仕立てです。
続いて
和良川の鮎。
これはサイズも大きく、味わいも濃厚です。
やられました。
主・泉善七さんが
「夕方に和良川に行ったんですが、
川全体がスイカの匂いがしていました。
すごかったです。
漁師に聞くと、鮎が糞をするのですが、
それがスイカの匂いというんですね。
ここ数年でいちばんいい状態でした」と話し、
「焼いていてもそのぷっくらとした膨れ具合が違うのです」と
加えてくれたのです。ホントに感動の一尾でした。
締めは長良川上流・郡上の
子持ち鮎のうるか田楽です。
これも泉さんらしい発想ですね。
珍しいアジメドジョウです。
季節の野菜と揚物です。
このドジョウは全く泥臭くなく、
うま味のみが充溢です。
鮎を干す向こうに、
泉さん。
こうして、
クライマックスともいうべき鮎のピザです。
生地は内麦とイタリアの粉をあわせたもの。
これ自体にも味があります。
そこに吉田牧場のカチョカバロ、
熟れ寿司の飯・クリーム、
パルミジャーノ・レジャーノ、
そこに氷魚を散らし、鮎の漁醤でアクセント。
なんとも香りと旨さが見事に融和した逸品となりました。
びっくりです。
最後は鮎ラーメン。
これも傑作です。
食べ終わるとスープを残し、
御飯を入れて雑炊です。
これで完璧なコースです。
デザートは、
自家製ラムレーズンと山椒のアイスクリーム。
泉さんは、
鮎を
さらにじっくり焼きます。
泉さんの動きは滑らかで、
こうして
鮎のフルコースを、堪能しました。
川原町泉屋
岐阜市元浜町20
058-263-6788
8月23日に
門上が「あまから手帖」で連載中の
「僕を呼ぶ店」が単行本となります。
「門上武司の僕を呼ぶ料理店」というタイトルです。
投稿者 geode : 03:25