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2019年09月09日

「レストラン コム シェ ミッシェル」  京都・姉小路・フランス料理

重陽の節句である。
菊を愛でる季節だ。

温故知新、という言葉を思い出したフランス料理店。
「レストラン コム シェ ミッシェル」である。

パリのビストロ「シェ ミッシェル」で修業をした大川隆シェフが
現地で学んだ料理を現代風にアレンジして提供するレストランだ。

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まさにビストロという言葉がピタリとはまる。
今年で開店10周年を迎え、多くの人たちに愛されているのがにじみ出ている。


シェフからのご挨拶は
赤パプリカのムース コンソメジュレ。
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スプーンを入れた時の触感がじつに柔らかい。
その感覚に呼応するように味わいも柔らかで優しい。

プリフィックスのコース。
選んだ前菜は京都豚のパテドカンパーニュだ。
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ビストロには欠かせない料理である。
ソフィスティケイトされた味わいと触感。
滑らかな舌触りから溶けてゆく味わいが嬉しい。
ペロリと食べてしまった。

写真を撮り忘れたが、キノコのスープ。
マイタケ、シメジ、シイタケ、エリンギ、エノキ、マッシュルーム。

ブイヨンは少しだけと味わいは軽やかでキノコの味が際立つ。
素材の味わいを生かすスープである。

メインはブランケット・ド・ヴォー。
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仔牛のクリーム煮込だ。
これもまた典型的なビストロ料理である。

下に敷かれているのはクスクスかと思うと玄米のバターライス。
これはシェフの世界観の表れであろう。
染み入る味わい。ソースと仔牛の旨味の饗宴が素敵だ。

デザートはフランス産イチヂクのタルトとアールグレイのアイスクリーム。
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パリの街角にあるビストロで食事をしているような気分となる。

コーヒーは開店以来ずっと使っている「カフェ工船」の水出しコーヒー。
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今回はコロンビアの深煎りということ。
定期的に豆の種類は変わるとか。

しっかり深煎りの苦味とコクが表現されていた。
水出しには一般的な抽出とは少し異なる趣を感じる。

日常生活に溶け込んだフランス料理を食べたという実感がある。
また伺いたい。

「レストラン コム シェ ミッシェル」
京都市中京区柳馬場通御池下る柳八幡町80-1
075-212-7713

投稿者 geode : 01:20