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2023年05月12日

「茶禅華」 東京・南麻布・中国料理

「茶禅華」の川田智也さんの凄み。
中国料理店の厨房でチーム編成が見事。

中国と日本の文化交流が料理に表現されている。
茶のポテンシャルを顕在化した
このような中国料理店はなく、三つ星に相応しい存在だと思う。

始まりはアサリのお粥

アサリの濃密な味愛をお粥が包む。
まさに包み込むような味わい。
胃袋に優しく季節の訪れを告げる料理。

 

赤貝の紹興酒漬け

わずかな漬けだが香りと旨みの相乗効果。

 

蛤の春巻き

フキノトウの香りが見事な調和をもたらす。
春巻きの名前に相応しい味わい。

 

名物の焼豚

毎回これを食べないと納得できないぐらいの味わい。
甘味と旨みが頂上決戦という感じ。

 

この焼豚を引き立てるのが独活と大豆

この存在も大きい。

 

手羽先にパン粉

スパイシーなパン粉があるだけて手羽先はジャンプアップ。

 

葉山葵とクラゲ

噛み心地の後に爽やかな酸味が現れる。
ビジュアル面のインパクトと味の呼応。

 

キジのスープ

清楚な雰囲気を漂わせながらコクとキレが同居。
ワンタンと白菜
このスープの尊厳。

 

赤むつ

米を貼り付け炭で火入れ。
香ばしさと赤むつの脂分の共演が見事。
白菜のソースも軽やか。

 

トラフグの四川風味

辛味が生み出すふぐの旨みに驚き。
発想の豊かさ。

 

いちご

クローブの香り 口直し。

 

フカヒレの煮込み

最適調理の見本のような料理。
四隅を押さえた料理である。

 

フカヒレご飯

うっとりする味わい。

 

菜の花と毛蟹

季節の風味と味わい深さ。

 

鳩の料理

もも肉だが、想像を遥かに超える仕事。
感動ものである。

 

胸肉のロースト

美味としか言いようがない。

 

雲白肉

豚肉と茄子の麗しき出会い。

 

麻婆豆腐

直球勝負。

 

すっきり麺

スープの真髄。

 

自家製XO醬

麺の味変化。

 

バナナの金柑ゼリー

品格あり。

 

杏仁アイスに白木耳ソース

 

小豆の団子

みかんと茶のソース。

 

 

感性と理論の構築が優雅な結果を生み出す
唯一無二の中国料理だと思う。

 

 

「茶禅華」
東京都港区南麻布4-7-5
03-6874-0970

 

 

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投稿者 geode : 10:00