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2020年4月17日

「大國屋鰻兵衛」 京都・堺町錦上る・鰻


京都の錦小路に「大國屋鰻兵衛」という川魚専門店がある。
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京都の名だたる料理屋が、この店に川魚を頼る。



主人の山岡國男さんは70歳になり、後継者も育ってきたので
鰻を食べることができる店を開いた。
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70歳の独立と本人の弁。



ここは地焼の鰻を炊き立てのご飯と一緒にだす。
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圧倒的な迫力は、追従を許さない力がある。



そこがテイクアウトを始めた。
鹿児島で育てられているという鰻は、透明感がある。

「水も餌も育て方も違うようです。
 現地に行こうと思っていたのですが、この騒ぎで中止になったんです」
と、悔しそうな表情で語る山岡さん。

この折は、そのまま温めることができる。
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地焼ならではの弾力と、麗しくもピュアな香りと味わい。
とことん鰻に集中できると感じた。

こんな鰻の折を食べられる喜びを噛みしめていた。






「大國屋鰻兵衛」
京都市中京区堺町通錦小路上ル539
075-221-0648

投稿者 geode : 10:05

2020年4月16日

「コム シェ ミッシェル」  京都・姉小路柳馬場・フランス料理


パリの「シェ ミッシェル」で修業を重ねた大川隆シェフが、
師匠の名前をもらい、始めたビストロ。

シェフは
「何より"Chez Michel"の、そしてそんな素敵な場所があるパリという街の大ファンでした。
 ですから、皆様にも、本当にパリにいるように、
 また、お気に入りの普段着に袖を通すように、料理を楽しんでいただきたい。
 そんな思いから"Chez Michel"同様、
 生クリームとバターを極力控え丁寧につくったブイヨンで仕上げた、
 日本人向けアレンジを一切しない、本場パリそのままのビストロ料理を作っています」
 と語る。

まさに質実剛健という形容詞が似合う料理である。
そんなシェフがランチボックスを始めた。毎日2種類!

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この日は
自家製サーモンと紅ズワイガニよくばりサラダ と
仔羊と京都豚のソーセージである。魚と肉ということだ。
それぞれバゲットがついて880円。

サーモンに対する仕事が的確で、ねっとり感と塩の打ち方が見事。
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ボリュームたっぷり、紅ズワイガニの存在も大きい。



仔羊と京都豚のソーセージ。
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ソーセージがプリプリかつスパイシーで、まさにビストロの味を感じるのであった。
下には温野菜がびっしり。おまけに紅ズワイガニまで入っている。
キャロットラペもあり、ビストロオンパレードだ。



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ランチボックスだけでなくテイクアウトメニューも充実している。






「コム シェ ミッシェル」
京都市中京区柳馬場通御池下る柳八幡町80‐1
075‐212‐7713

投稿者 geode : 10:14

2020年4月15日

「Droit ドロワ」 京都・寺町荒神口・フランス料理


京都御所の東、寺町通りに面したレストラン。

オーナーシェフの森永宣行さんは、ストィックな料理人である。
店名の「Droit」は、線とか真っ直ぐという意味。
まさにその通り、真っ直ぐな人である。

料理にしても真正面から食材や人と向き合う。
いつか牛頬肉の赤ワイン煮込みを食べたことがある。
皿には、その料理以外何も乗っていなかった。

そんなシェフがテイクアウトを始めた。
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メニューは
パテドカンパーニュ
牛肉のビール煮込み
ポテト
バゲット である。



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パテドカンパンーニュ
口に含んだ途端、うまみを含む脂分を感じる。
これはバゲットにつけるといい。がっつり胃袋に届く。

牛肉のビール煮込み。
牛肉の味わいを感じながら、その食感は煮込みの技が生きる。

ポテトは牛肉とセットである。

バゲットも濃密な味。



盛り付け、サラダを添えると立派なディナーだ。
3500円なり。






「Droit ドロワ」
京都市上京区東桜町49-1
075-256-0177

投稿者 geode : 10:00

2020年4月14日

「祇園楽味」 京都・祇園・日本料理


「祇園さゝ木」の系列店で「祇園楽味」という割烹店がある。
ここが、お弁当と助六・蕎麦セットのテイクアウトを始めた。

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お弁当は「祇園さゝ木」ゆずりのちらし寿司と山盛りのおかず。
ちらし寿司の贅沢なこと。
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ここまで具材がたっぷり入っているちらし寿司は初めて。
一口ずつ味わいが変化する。

エビがあるかと思えば、マグロや野菜の含め煮も。
おかずにはうなぎ、筍などがある。



そして助六・蕎麦セット。
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助六とはイナリと巻き寿司のこと。

歌舞伎十八番「助六所縁江戸桜」という演し物に、
助六という美男子と揚巻という芸者が現れる。
ここから、揚げと巻き イナリと巻き寿司が入ったものを「助六」と呼ぶようになったのだ。

この巻き寿司も豪華で、寿司飯より具材が多いときている。
イナリに鯖寿司までついているのだ。

蕎麦はさっぱりしためんつゆとの相性が素敵な味わい。



お弁当は4500円。
助六・蕎麦セット3500円。それぞれ税込。






問い合わせ 食ばぁー楽味
075-708-8822
12時から18時まで。

投稿者 geode : 10:29

2020年4月13日

「丹 tan」 京都・東山三条・日本料理


京都三条通り白川橋ほとりにある「丹」。
和久傳系列の店である。

通常は朝食と昼食の営業が中心、夜は予約スタイル。
「丹」は「小さな真心」という意味があり、
また「丹後のいいものを伝えたい」という気持ちが込められたネーミングである。

そんな「丹」がテイクアウトの「お野菜弁当」を始めた。
シンプルなパッケージに入っている。
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開けるとおかずとご飯。
一瞬、可愛いなという印象、そして足りるかなと正直思った。


少しずつ食べてゆく。
おかずは次の通り。

独活のきんぴら
丹後の蒸し野菜 
菜味噌
蕗の煮浸し
酢取茗荷
蓮根・蕗の薹・コゴミの天ぷら
酢橘
小芋の唐揚げの胡麻和え
春キャベツの酢味噌和え
ずんだ和え
竹の子の含め煮
空豆の蜜煮
小梅

紫蘇の実ご飯
柴漬け
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このバリエーションの豊かさ、そしてそれぞれの味付けの確かさ。
何と言っても全体のバランスの良さは見事で秀逸であった。

小芋の唐揚げの胡麻和えを口に含んだ時の感動。
調理技術がしっかりしているからこそ可能なのだと思った。

じつは最初に少し心配したボリュームだが、
その満腹感、満足感に大いなる訂正をしたのであった。
2500円。






「丹 tan」
京都市東山区五軒町106-13 三条通り白川橋下ル東側
075-533-7744

投稿者 geode : 10:42

2020年4月10日

「L'eclat(レクラ)」 京都・竹屋町衣棚・洋食


京都に「MOTOI」というフランス料理店がある。
シェフの前田元さんは、中国料理とフランス料理、双方の料理を学んだ。
経験を生かした料理、時には中国の香りが漂ったりして非常に興味深い。

その「MOTOI」の2号店が「L'eclat(レクラ)」という洋食店である。
「普遍的な美味しさを追求した答えが、洋食とクラシックフレンチでした」
と店のHPには記されている。これは大いに同感である。

「レクラ」が「洋食弁当」のテイクアウトを始めた。
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弁当は5分割されており、一つは白ご飯。


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別の枠には 
平井牛のハンバーグ 自家製ケチャップ、和牛ローストビーフ ポン酢
車エビのフライ タルタルソース、レクラのポテトサラダ、人参のラペ

もう一つの枠は
帆立貝のポワレ、これはうまい。
長州とりのグリル、七谷地鶏のガランティーヌ

別枠は
大原の野菜、きのこのソテーが入る。

バリエーションが豊かである。
冷めても味わい深いのはさすがだ。



「洋食とクレシックフレンチが普遍的な美味しさ」の意味がわかる。
なんといっても洋食ファンには嬉しい弁当であった。






「L'eclat(レクラ)」
京都市中京区竹屋町通衣棚東入ル相生町281
075-222-1256

投稿者 geode : 10:05

2020年4月 9日

「ブランカ」 京都・御幸町姉小路・創作料理


「ブランカ」の料理は国籍がない料理だ。
といって、無手勝流に勝手な料理を作っているのではない。
料理一品いっぴん、そのルーツがきちんとわかるようになっている。

何より主人・吉岡さんのセンスが素晴らしい。
ひたむきで、そして料理を愛している。

料理を食べてもらい、喜んでもらいたいと願っている姿勢が
全身から滲み出ているのだ。
よってずっと満席が続いていたのだが、この騒ぎで予約はキャンセル続き。

昼から焼売弁当やばん麺(混ぜ麺)の販売を始めた。
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12時から焼売、ばん麺の販売が始まり、15時ぐらいからお惣菜が売り出される。



焼売のコクがいい。
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ばん麺は簡単至極。
皿に麺を並べ、その上に具材の入ったタレをかけるだけ。
軽く温めればなおよし。
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エスニックな香りと味わいが食欲を刺激するのであった。



「お惣菜はどんなのですか?」
「食材を買いに行って、それを見てから考えます」とのこと。
一度、のぞいて見なければと思った。

このようなテイクアウトの店は今後増えてくるに違いない。






「ブランカ」
京都市中京区御幸町三条上ル丸屋町334
075-255-6667

投稿者 geode : 10:40

2020年4月 8日

「河久」  京都・木屋町御池下ル・日本料理


「河久」は京都の割烹文化を形成した料理店の一軒「河繁」の次男が独立した店。
本店は長男が継ぎ日本料理を継承。

次男の「河久」はやや洋食の要素を取り入れた料理店である。

20歳前半、高校時代の友人の父親に連れていってもらって以来
僕の京都への扉を開いてくれた記念すべき割烹とも言える。

当時はカウンターだけで客席より厨房が広く、
どんどん仕出しの自転車が店から出ていった光景がしっかり焼きついている。

中学の同級生で北新地の料理屋の息子と一緒に行った時も
「この様子、大阪では考えられへんな」と嘆息したことを今でもしっかり覚えている。

その頃、仕出しで運ばれる満月弁当の存在はとても羨ましかった。
大阪在住の人間からすると、その弁当を頼むには近くのホテルに泊まり注文するしかなかったのだ。

しかし、京都に居を写して以来、この満月弁当を注文することが可能となった。
京都に住む最大のメリットは仕出しの名店のお弁当を食べることができることかもしれない。

そんなわけで、外食のない日はここ「河久」の満月弁当を食べる。

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期待通りの味わい。
名物の春巻き、鶏の唐揚げがある。
造りは鮮度抜群。だし巻き、焼き魚、炊き合わせなどなど。
しっかり白ご飯もあり、これが滅法うまい。



ボリューム並びに味わいも大満足である。






「河久」
京都市中京区木屋町御池下ル上大阪町518
075-211-0888

投稿者 geode : 10:17

2020年4月 7日

「つろく」 京都・二条高倉・日本料理


「つろく」という言葉に久々に出会った。

『いくらいい素材を旨く食べさせるにしても、
 その価がそれにつろくするのではなければ、
 大阪の舌とふところは承知しないのである』
 
 と、大阪の文人・長谷川幸延さんが記している。

「つろく」は大阪の言葉だと思っていたが、色々聞いてみるとどうやら京言葉のようだ。
釣り合いが取れていること。という意味である。

そんな店名をつけた日本料理の店が3月初旬に開店した。
二条高倉の路地を入ったことろ。
いまの時代、確かに「つろく」という意味合いを考える時かもしれない。

前菜が2種
トマトに出汁のゼリーかけ
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海老のしんじょの揚げ出し
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この二品で、「つろく」の世界に入ってゆく。



あとはアラカルトで注文する。

山菜の胡麻和え。
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ごまの風味が立つ。



ポテトサラダつろく風。これは気になる。
なんとも温泉卵に生へしこである。
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へしこの塩分で食べる。



筍の天ぷら。
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木の芽酢と塩で食べる。



豆腐の煮えばな。
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豆乳ににがりを打ち、土鍋で仕上げる。
汲み上げ湯葉の直前のような感じ。
大豆の香りが甘い。



角煮つろく風。これも土鍋で炊く。
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ポテトをプラスすることで様子が変わる。



造りの魚は寿司も可能。
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鯛とアジを握ってもらう。



〆さばに生姜を入れ巻いてもらう。
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この組み合わせは素敵であった。



色々頼めるありがたい一軒。

献立の中から発送可能なものもあり。






「つろく」
京都市中京区松屋町51
075-275-3926

投稿者 geode : 10:09

2020年4月 6日

「hiro」 岐阜・鷹見町・中国料理


久しぶりの岐阜。
かつては「開化亭」の斬新なスタイルと料理に魅了され、頻繁に通ったものだ。

そのオーナーシェフ古田等さんは長男に店を譲り銀座に進出し、
「Furuta」という中国料理の店をオープン。いまや超がつくほどの人気店。

また岐阜に行きたいなと思っていたところに、偶然岐阜に行く機会をえた。
それも中国料理だという。「開化亭」ではなく「hiro」という店。
これは興味が湧いてくる。

ここは伝統的な料理を守りながらも、新たな潮流を持ち込もうとしている。

例えばフカヒレの姿煮込みは、きちんとした従前の手法を押さえながらも
湯で味を施したおこげを忍ばせるなど創意工夫が見える。

小籠包のトリュフを巧みにきかせた一品など発想が豊かである。

新ジャガイモと塩漬け卵のキャビア。
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ヤリイカと甘エビの紹興酒漬けにうに。
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アクセントにおこげ。



小籠包(画像撮り忘れ)



春巻き
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右は、アスパラガスに自家製からすみ
左は、白魚に淡雪塩



毛ガニ 卵白炒め
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フカヒレの姿煮
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下にはおこげ



のどぐろの蒸し物 春菊のソース ホワジャオ(花椒)の泡
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黒酢のサンラータンメン
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イチゴのソルベ
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杏仁豆腐
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この日は大人数であったので、次回は少人数で訪れたいと思う。






「hiro」
岐阜市鷹見町13-7 OKAMOTOビル1F
058-263-8210

投稿者 geode : 10:34

2020年4月 1日

「リストランテ ナカモト」 京都・木津川・イタリア料理


圧倒的な情熱とスキルは多くの食いしん坊を呼ぶ。
最近、地方の料理人がとても魅力的だ。

先月も北陸をぐるりとまわり、かなり刺激的な料理人に出会った。
料理人を目指した旅は、十分成立する時代になったと実感している。

京都府木津川市は奈良県に近いロケーション。
京都市内からでも小一時間程度かかる。
地方という感じではないが、市内からすると微妙な距離感がある。

しかし考えれば京都からこのぐらいの距離だと「比良山荘」があり「美山荘」があり、
もう少し車を走らせれば「徳山鮓」もあるし、大阪だと和歌山の「ヴィラ・アイーダ」がある。

みんなその飲食店を目指して出かけてゆく。
それはなぜか。その料理人の個性が明確に打ち出されているからであろう。
その料理人の世界を楽しみに行くのだ。

「リストランテ ナカモト」の仲本章宏シェフは「誰が何を作るのか」が問われる時代だと話す。

メニューからして楽しい。
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オリジナルドリンク。アルコールではない。
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始まりはパンチェッタ
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季節のお野菜の一皿。シグネチャーメニュー。
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季節の野菜の上には透明なドレッシングのシートがかぶさる。



パンは自家製。
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じゃが芋、パルミ、フォアグラ。
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このサクッと感はなんだろう。



アブラボウズ、生ハム、山葵。
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爽やかさを感じる料理。



ホタルイカのラビオリ。
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季節感たっぷり。



パヴェッテ
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リグーリア州発祥のパスタ。
ボロネーゼのような味わい。



奈良から届く、榛原牛。
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炭火の力が思う存分発揮されていた。



ヨーグルト、オリーブオイル。
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オリーブオイルが素敵なアクセント。



ここでなければ味わえない料理。
訪れる価値がある。






「リストランテ ナカモト」
木津川市木津南垣外122-1
0774-26-5504

投稿者 geode : 10:09