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2022年12月12日

「餐華」 大阪・西天満・中国料理

今年の9月、西天満にオープンした中国料理店「餐華」。
料理長は髙橋良輔さん、41歳。
辻料理師専門学校卒業後、教員として学校に残り後進の指導に当たる。
数年市内の中華料理店の店長をつとめ独立。

 

前菜の6種盛りから始まる。

窯焼きチャーシュー
牛ホルモン
バイ貝のビールスパイス煮
落花生の塩茹で
鶏モツと麩の香料煮
ヨコワの塩炙り ニンニクソース
中国料理の世界に一気に引き込まれる献立である。

 

 

洋梨の揚げ餃子 四川風焼売

点心の技を感じる四隅をきちっと抑えた味わい。

 

スープは熱々で供される

烏骨鶏 絹傘茸 棗の薬膳スープ
これは滋養だと感じる一品。
このような献立があるのが中華の強み。

 

甘鯛のあんかけ 紹興酒風味

甘鯛は鱗が立つように松笠揚げにする。
この香ばしさと食感を生かすためにあんはまわりに流す。
金木犀、生姜、ネギ、パセリなどが入った紹興酒風味のソースもインパクトあり。

 

キハタの蒸しもの

仕上げに目の前で熱々のピーナッツオイルをかける。
ジュという音とともに香りが上がる。
魚のアラでとった出汁にシーズニングソース ナンプラー 干しエビ
醤油、砂糖などが入るソースの風味はエキゾチックである。
キハタのプリッとした食感も見事。

 

白米が出る

この出汁というか汁をかける
汁かけご飯の優等生

 

足赤エビと春雨のXO醤煮込み

いかにも足赤エビがメインに映るが
これは春雨が主役である。
XO醤やエビのうま味を吸い込んだ春雨のうまいこと。

 

牛肉の米粉蒸し

空炒りした米粉おがコロモ
下には素揚げをしたインカのめざめ
ネギ油と青山椒の風味が漂う。
牛肉のしっとり具合と味の含ませ方が面白い。

 

広東風牛バラ肉煮込み入りの汁そば

牛のアキレス腱も入る。
ややこってりと思えるが、意外にスルッと胃袋に収まる。

 

モーモーチャーチャー

台湾ではポピュラーなデザート
豆3種 安納芋 タピオカ
甘さ控えめでうれしい。

 

リンゴと塩漬け卵のタルト

クルミの飴絡め

 

 

中国各地の料理を真っ当に調理された味わい。
中華料理の技法や調味料、素材がなんであるかを知るには極めてありがたい一軒である。

 

 

「餐華」
大阪市北区西天満1-13-8 T/S BLDG 1F
090-3920-8585

 

 

YouTubeチャンネル「Round Table」=====

 ★ 【新着】和田有史(立命館大学食マネジメント学部教授)

https://youtu.be/QkyHq9tKuNc

辻 邦浩(音響空間デザイナー)

https://youtu.be/fxhUtkse7Jo

輿水精一(サントリー 名誉チーフブレンダー)

https://youtu.be/NFKgOaEHjEM

新保吉伸(精肉店サカエヤ)

https://youtu.be/FwzWzqmL6hQ

赤井勝(花人/かじん)

https://www.youtube.com/watch?v=VlSdDts_cMU 

梶高明(梶古美術)

https://www.youtube.com/watch?v=g5ZkyjBEYBw

中川政七(株式会社中川政七商店代表取締役会長)

https://www.youtube.com/watch?v=AREXu4uDjgc

村田吉弘(株式会社菊の井/NPO法人日本料理アカデミー理事長)

https://www.youtube.com/watch?v=fGYHD18jz60

 
 ======協力:株式会社マイコンシェルジュ

投稿者 geode : 10:00