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2024年05月09日

「翠 大屋」 大阪・天満橋・日本料理

「翠 大屋」心斎橋から移転してほぼ一年が経つ。
カウンター6名の会食。
大川を望む大きな窓の向こうに向こうに緑が映える。
というロケーションも素敵だ。

先付け 端午の節句に因む 兜の器
 山菜の白和
 本もろ バッテラ 飯蛸
 桜海老のうの花あえ

5月の始まりを感じる。

 

椀もの
 あこうのクズ叩き
 翡翠ナス じゅんさい

出汁は潮汁と一番だしのミックス。
この出汁の塩梅が麗しい。
ソフトタッチから徐々に濃さがましてゆく。

 

造り
 あまてカレイ 赤足海老

あまてカレイの粘りあるうまさ。
海老の弾力あるうまさ 差異が楽しい。
添えてある茶褐色のゼリー状のもの
莫大海(ばくだいかい)柏樹という植物の果肉を戻したもの。
「吉兆」が刺身のつまに使い始めたとご主人の説明。
 

筍と稚鮎

泉南・木積の筍 朝ぼりを蒸して焼くだけ
鮮烈な甘味を楽しむ。
ぬかで苦味を抜くなど必要なし。これは土地の力か。
稚鮎のほろ苦さもうれしい。

 

鳥貝 

山菜の上に鳥貝、その肝醤油
そして散らしたのはワカメの粉末
この掛け算は興味深い。
鳥貝は歯応えもあり。

 

鯛の白子豆腐 甘鯛
そこに抹茶出汁 花山椒

確かに抹茶の香り。
白子豆腐のコクと抹茶の香りの融合。
花山椒はいいアクセント。

 

いかそうめん
ホタルイカ
青海苔 浜防風

酸味がほのかにあり
胃袋がメインに向かう準備を整える。

 

メインは数種から選択
隣の女性が選んだサザエとフカヒレ

このサイズのサザエは圧巻。

 

僕は蟹クリームコロッケ
ビフカツを仲間とシェア

蟹の身がしっかり詰まったコロッケ

これは修業先の名物が生きている。
贅沢なコロッケ。

 

ビフカツ

肉のうまみをガッツリ味わう。
コロモの食感も楽しい。
和風ベシャメルソースやウスターなどもうれしい。

 

山菜ご飯
わらび、ふき、筍、木の芽など

この土鍋の形が面白い。
唐津の作家のもの

味わいは食材の味わい
塩味もしっかり
力強いご飯であった。

 

よもぎのわらびもち 黒蜜

甘さのハーモニー
わらびもちは最後によもぎが訪れる。

 

 

大阪の料理屋らしい多様性を感じる
料理からリズムが生まれるようだ。

 

 

「翠 大屋」
大阪市北区天満3-1-2 TSビル2F
06-6358-7497

 

 

YouTubeチャンネル「Round Table」=====

森 義文(カハラ・オーナーシェフ)
森 義文(part1) – YouTube

兼井俊生(手打ち蕎麦 かね井・店主)
兼井俊生(part1) – YouTube

堀木 エリ子(和紙作家、堀木エリ子&アソシエイツ代表)
堀木 エリ子(part 1) – YouTube

西田 稔(Bar K6 / cave de K / Bar kellerオーナー)
西田 稔(part 1) – YouTube
======協力:株式会社マイコンシェルジュ

投稿者 geode : 10:00