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2014年12月12日

「可否屋 葡瑠満」 青森・弘前・コーヒー専門店

12月10日・11日と弘前取材。

11日の朝、ホテルで朝食を済まし、
毎度のことながら此の地のコーヒー店に向かう。
調べておいた「可否屋 葡瑠満」。

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” かうひいや ぶるまん “ と読む。
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中に入ると長いカウンターが横に伸び、
バックバーには大倉陶園のコーヒーカップがずらりとならぶ。

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これは神戸で生まれた「茜屋珈琲店」の佇まいに似ているなと思った。

カウンターに座り、マスターの宮本孝紀さんが
「ぶれんどのふれんちがおすすめです」と。

『深煎りが好きなんです』

「是非ともふれんちを」とのこと。

普通はマンデリンを頼むのだが、
ここでは「ふれんち」をお願いした。

「このふれんちに合うのがちいずけえき」。

それも頼んだ。

缶から豆を出す、ミルで挽く、ペーパーに入れる、
ドリッパーに置く、お湯を注ぐ。

この流れがじつにスムーズ、無駄がなく美しい。

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「お湯は4回注ぎます」と。

なんと30グラムの豆を4回で抽出だ。

「粗挽きですから」。

小さなドリッパーに豆がたっぷりはいる。

豆の膨らみもふっくら。

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そこから香りが漂ってくる。

一口目、苦味が口中を支配する。
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いいぞ。

二口目、苦味に慣れたのから奥からじんわりと甘味が。

そこでチーズケーキを食べる。
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甘味と酸味の融合で口の中が変わる。

そこに珈琲を飲む。

甘味がすっとひきながらも余韻はある。

数秒後には、口の中がすっきとしてくる。

歯車がガチっとあうような相性だ。

カップは約170種類あるとのこと。

「茜屋珈琲店のことを思い出しました」と告げると
「私が修業をした銀座の店の茜屋の影響は受けていました」
という言葉から「茜屋珈琲店」の話で盛り上がりをみせた。

僕はもういっぱい、やはりマンデリンを飲み、
季節限定のリンゴのタルトも食べてしまったのである。

偶然にも見つけた「可否屋 葡瑠満」なんとも愉快な時間であった。

昨夜の「うな新」に続き、素敵な出会いだ。

「可否屋 葡瑠満」
青森県弘前市下白銀町17-39
0172-35-9928

投稿者 geode : 01:15